【ミクロン精密(6159)】コスト削減で利益率改善|為替差益も寄与し経常利益45.8%増
ミクロン精密の2026年8月期は、売上高が前期比10.5%減った一方、営業利益はほぼ横ばい、経常利益は45.8%増となりました。需要の弱さをコスト削減で補い、本業の利益率を改善しています。
ただし経常利益の大幅増には、為替差益6億23百万円が大きく寄与しました。本業の改善と営業外要因を分けて読む必要がある決算です。

コスト削減で減収を吸収し営業利益率が改善
| 項目 | 今回 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 51億77百万円 | 10.5%減 |
| 営業利益 | 6億12百万円 | 0.1%減 |
| 経常利益 | 16億31百万円 | 45.8%増 |
| 純利益 | 11億19百万円 | 43.0%増 |
市場需要は弱かったが全社的なコスト削減が寄与
売上高は減少しましたが、営業利益は前年とほぼ同水準を維持しました。会社は市場需要の弱さに対応し、全社でコスト削減を進めています。
その結果、営業利益率は前期の約10.6%から約11.8%へ上昇しました。売上回復による増益ではありませんが、損益分岐点を下げる取り組みが数字に表れています。
経常増益の主因は6億23百万円の為替差益
営業外収益は前期の5億10百万円から10億22百万円へ増えました。なかでも為替差益は93百万円から6億23百万円へ拡大し、経常利益と純利益を大きく押し上げています。
為替差益は本業の販売力とは別の要因です。営業利益が横ばいだったことを踏まえ、来期は工作機械の需要回復と受注動向を中心に確認したいところです。
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通期予想と配当を確認
| 項目 | 会社予想 | 前期比・状況 |
|---|---|---|
| 売上高 | 66億37百万円 | 28.2%増 |
| 営業利益 | 8億42百万円 | 37.7%増 |
| 純利益 | 8億35百万円 | 25.4%減 |
2027年8月期は大幅な増収・営業増益を見込みます。一方、経常利益と純利益は減益予想です。今期に膨らんだ為替差益を来期計画では同じ水準で見込んでいないためです。
年間配当予想は45円で、2026年8月期の40円から5円増配となります。
今後の注目ポイント
来期は売上高28.2%増を見込むため、受注が実際の売上へつながるかが最大の確認点です。コスト削減だけでなく、設備稼働率の上昇によって営業利益を伸ばせるかを見たいところです。
現金及び預金は厚く、自己資本比率も84.9%です。一方で投資有価証券の取得額が大きいため、保有資産の運用と本業への成長投資のバランスも確認対象になります。
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まとめ
ミクロン精密は、減収下でもコスト削減で営業利益率を改善しました。経常利益の大幅増は為替差益の影響が大きいため、次期は本業の増収・営業増益が計画どおり進むかを重視して見たい決算です。
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