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パワー半導体関連株まとめ|SiC・IGBT・電力変換を支える日本株を整理

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パワー半導体は、電気を「使える形に変え、必要な量を制御する」ための半導体です。情報を計算・記憶するロジック半導体やメモリーとは役割が異なり、モーターを動かす、電池を充電する、直流と交流を変換するといった場面で使われます。

EV、再生可能エネルギー、産業機器、データセンターの電源では、電力の損失を抑えながら安定して制御することが重要です。そのため関連株を見る際は、単に「SiCを扱う企業」を並べるのではなく、どの用途に向けて、デバイス・モジュール・電源機器のどこを担うのかを確認する必要があります。

この記事では、パワー半導体関連の日本株を、電力変換における役割から整理します。各社の将来の業績を予想するのではなく、製品、用途、確認すべき資料の違いを把握することが目的です。

この記事で分かること
  • パワー半導体とロジック半導体の役割の違い
  • SiCとIGBTを確認する際の基本的な考え方
  • EV・再生可能エネルギー・産業機器・データセンター電源との接点
  • 公開済みの個別記事がある関連企業と、確認すべきポイント
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パワー半導体関連株が注目される理由

パワー半導体は、電気を変換・制御する回路の中核です。たとえば、太陽光発電で得た直流を交流へ変えるパワーコンディショナー、EVの駆動用インバーター、工場のモーターを制御するインバーター、サーバーに安定した電力を届ける電源装置などで使われます。

注目点は、用途が一つに限られないことです。EV向けの需要だけでなく、設備の省エネルギー化、再生可能エネルギーの電力変換、工場の自動化、電源設備の高効率化といった複数の用途があります。一方で、各用途の設備投資や顧客の生産計画は同時には動きません。テーマの広がりと各社の売上・利益を同じ意味で扱わないことが大切です。

パワー半導体とSiC・IGBTの違い

パワー半導体は製品の役割を表す言葉で、SiCやIGBTは、材料・素子・構造に関わる用語です。SiCは炭化ケイ素を使う半導体材料・デバイスの一つで、高耐圧・高温環境への対応や低損失化を狙う用途で採用されます。IGBTは大きな電力を扱うスイッチング素子として、産業用インバーター、鉄道、電力機器、車載用途などで使われます。

SiCだから常に優れている、IGBTは置き換わる、と単純に考えることはできません。必要な電圧・電流、発熱、コスト、設計、供給体制によって選択肢が変わるためです。企業を見る際は、SiCやIGBTという単語だけではなく、どの電圧帯・用途・製品形態に展開しているかを確認します。

区分主な役割代表的な用途確認したい点
SiCデバイス・モジュール低損失化・高耐圧化を狙う車載、産業機器、電力変換採用用途と供給体制
IGBT・パワーモジュール大きな電力をスイッチング・制御するインバーター、鉄道、工場設備電圧帯と顧客分野
ディスクリート個別の素子として回路を構成する電源、充電器、民生・産業機器製品構成と用途
電源機器半導体を用いて電力を変換・供給するUPS、パワコン、産業用電源機器販売と半導体の関係

パワー半導体を用途別に見る

EVでは、電池からの電力をモーターの駆動に使える形へ変えるインバーターや、外部電源から充電する装置で電力変換が必要です。小型化や損失低減が求められるため、車載向けのモジュールやSiCデバイスの採用状況が確認点になります。

再生可能エネルギーでは、発電した電力を系統や蓄電池に接続するために変換・制御が必要です。工場や鉄道などの産業用途では、モーター制御、電力調整、無停電電源装置などが対象になります。データセンターについては、サーバーそのものの半導体ではなく、施設内で受けた電力を変換・配電・バックアップする電源側の役割として見ると整理しやすいでしょう。

半導体全体の中で位置を確認したい場合

パワー半導体は、半導体の中でも電力を変換・制御する領域です。製造装置、材料、検査、電子部品、商社を含めた全体像から確認したい場合は、半導体関連株まとめをご覧ください。

パワー半導体関連は下記の記事で解説しています。
半導体関連株まとめ|半導体メーカー・製造装置・材料・検査・商社を日本株で整理
半導体関連株まとめ|半導体メーカー・製造装置・材料・検査・商社を日本株で整理

パワー半導体関連株を役割別に確認する

富士電機(6504):産業・車載向けのパワーモジュール

富士電機は、IGBTモジュール、SiCモジュール、車載用モジュール、パワーディスクリートなどを展開しています。パワー半導体を、産業機器、電力変換、車載といった複数の用途で確認したい場合に位置付けを把握しやすい企業です。

確認したいのは、製品名やSiCの有無だけではありません。どの製品がどの用途に向けたものか、モジュール・ディスクリート・制御ICのどこを提供するかを、公式の製品情報と決算資料で分けて見ます。

富士電機の事業内容・業績推移は下記の記事で解説しています。
【富士電機(6504)】AI・データセンター・GX関連株として注目!事業内容・強み・最新決算を徹底解説
【富士電機(6504)】AI・データセンター・GX関連株として注目!事業内容・強み・最新決算を徹底解説

三菱電機(6503):SiCを含むパワーデバイスと幅広い用途

三菱電機は、SiCパワーデバイス、パワーモジュール、ドライバICなどを展開しています。電力変換やモーター制御の効率化に関わるデバイスを持ち、家電、産業機器、鉄道、車載、再生可能エネルギーなど、用途の幅を確認できる点が特徴です。

同社をこのテーマで見る際は、パワーデバイスだけで企業全体を判断しないことが重要です。個別記事で事業構造を確認しながら、半導体・デバイスがどの事業領域とつながるかを分けて確認してください。

三菱電機の事業内容は下記の記事で解説しています。
三菱電機(6503)は何の会社かを徹底解説|“インフラ×ストック収益”で稼ぐビジネスモデルの本質
三菱電機(6503)は何の会社かを徹底解説|“インフラ×ストック収益”で稼ぐビジネスモデルの本質

デンソー(6902):車載のSiCパワーモジュール

デンソーは、車載の電動化領域でSiCパワー半導体とパワーモジュールを手掛けています。車載用途では、デバイス単体だけでなく、インバーター、冷却、電力制御などのシステムとの組み合わせが重要になります。

したがって、デンソーは半導体専業メーカーとして扱うのではなく、車載システムの中で電力変換を担う企業として確認するのが適切です。EVの販売台数だけでなく、どの車種・部品・電動化システムに採用されるかを資料で追います。

デンソーの事業内容は下記の記事で解説しています。
デンソー(6902)は何の会社?事業内容と強みをわかりやすく解説|なぜ稼げるのか
デンソー(6902)は何の会社?事業内容と強みをわかりやすく解説|なぜ稼げるのか

三社電機製作所(6882):パワー半導体と電源機器の接点

三社電機製作所は、パワー半導体と電源機器の両方を手掛けています。半導体製品ではダイオード、サイリスタ、IGBT、SiC MOSFETを展開し、電源機器ではUPS、パワーコンディショナー、産業用電源などを扱います。

このため同社では、半導体単体の供給と、それを使う電源機器の両面を確認できます。半導体の需要だけでなく、電源装置の用途、顧客設備の投資、製品構成を分けて確認することが重要です。

三社電機製作所の事業内容は下記の記事で解説しています。
三社電機製作所とは?パワー半導体と電源機器を手掛ける電機メーカー
三社電機製作所とは?パワー半導体と電源機器を手掛ける電機メーカー

データセンター電源との接点を確認したい場合

データセンターでは、大きな電力を受け取り、サーバーへ安定して供給するために、受変電、UPS、配電、電力変換などの設備が必要です。パワー半導体はその一部に使われますが、データセンター建設や通信インフラ全体を表すものではありません。

施設内の安定給電、UPS、電力変換、電子部品の役割を確認したい場合は、データセンター電源関連株まとめをご覧ください。

 データセンター関連は下記の記事で解説しています。
データセンター電源設備とは?UPS・受変電・電力変換の役割を解説
データセンター電源設備とは?UPS・受変電・電力変換の役割を解説

EV・GXとの接点を確認したい場合

パワー半導体は、EVの駆動・充電と、再生可能エネルギーや蓄電池の電力変換に関わります。ただし、EV・GXはより広いテーマです。このページでは電力変換を担うデバイス・機器に範囲を絞り、車載全体や脱炭素政策は各テーマ記事で確認します。

EVの車載半導体との関係はこちら
EV半導体関連株まとめ|車載半導体・パワー半導体で注目の日本株を徹底解説
EV半導体関連株まとめ|車載半導体・パワー半導体で注目の日本株を徹底解説
GX・再生可能エネルギーとの関係はこちら
GX関連株まとめ|脱炭素・再生可能エネルギーで注目される日本株と今後の成長分野を解説
GX関連株まとめ|脱炭素・再生可能エネルギーで注目される日本株と今後の成長分野を解説

パワー半導体関連株で確認したいポイント

関連企業を確認する際は、まず製品がデバイス、モジュール、電源機器のどこに位置するかを見ます。そのうえで、車載、産業機器、再生可能エネルギー、電源設備のどの用途が大きいかを確認します。同じパワー半導体という言葉を使っていても、顧客、設備投資の周期、採用までの期間は企業ごとに異なります。

SiCについては、低損失化などの特長だけでなく、供給能力、品質、歩留まり、採用用途、価格とのバランスも確認が必要です。新製品や採用の発表を、すぐに全社業績へ反映するものとして扱わず、決算で製品構成、受注、設備投資、利益率などの開示を確かめてください。

まとめ

パワー半導体は、EV、再生可能エネルギー、産業機器、データセンター電源などで、電気を変換・制御するために使われます。関連株を整理する際は、SiCやIGBTという技術用語だけで判断せず、各社がデバイス、モジュール、電源機器のどこを担い、どの用途へ供給するのかを見ることが重要です。

富士電機、三菱電機、デンソー、三社電機製作所は、扱う製品と用途が同じではありません。まず本記事で役割の違いを確認し、その後は各社の事業記事・企業まとめと決算資料で、採用分野や業績への影響を個別に確認してください。

ABOUT ME
双樹
双樹
保全士・制御系エンジニア
FIREを目指して株式投資に挑戦し、学びをブログで発信中。

学生時代に取得した機械保全技能検定と第二種電気工事士を活かし、リーマンショック期に保全職として就職。
アベノミクス期に装置メーカーへ転職し制御設計を経験。
コロナ禍では工場勤務に転職し機械や設備の保守・点検やシステム導入に携わっています。

資格
●機械保全技能検定(電気系保全作業)
●第二種電気工事士
●エネルギー管理士
●2級ボイラー技士
●乙種第4類危険物取扱者
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