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【ニチダイ(6467)】黒字転換は続く?|金型・フィルタの伸びと税効果の違い

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ニチダイの2027年3月期中間期は、前年の営業赤字から黒字へ転じました。金型とフィルタの販売増に加え、製品構成の改善が寄与しています。一方、純利益には税金の戻入効果があるため、本業の回復と分けて確認します。

この記事で分かること
  • 営業黒字化を支えた事業の変化
  • 純利益に含まれる税効果と継続性
  • 修正後の通期計画と年間8円配当
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金型とフィルタの増収、製品構成の改善で営業黒字化

本業の回復は確認できますが、すべての事業が増収に転じたわけではありません。 金型は海外向けの減収を国内向けの増収が補い、フィルタは国内・海外ともに増えました。一方、精密部品は海外向けの減収を補い切れていません。

事業売上高(百万円)前年同期比
金型2,60116.6%増
精密部品2,0804.0%減
フィルタ1,54428.0%増

会社は売上高の増加とプロダクトミックスの改善を営業黒字化の理由に挙げています。プロダクトミックスとは、売れた製品の組み合わせです。売上の総額だけでなく、採算の異なる製品の割合が変わったことで利益の出方も改善したと読めます。ただし、事業別の利益寄与を売上増減だけから金額で決めることはできません。

営業損益は前年の2億38百万円の赤字から2億54百万円の黒字へ転じました。前年が赤字なので、増益率ではなく損益の差と黒字化の要因を見る方が適切です。

純利益3億42百万円には、繰延税金資産の回収可能性を見直した法人税等調整額の利益1億21百万円が含まれます。将来の課税所得に対する見積もりによる税効果であり、同額の現金が当期に入金された意味でも、本業の利益が毎期同じだけ増える意味でもありません。

項目(百万円)当期前年同期前年同期比
売上高6,2265,60311.1%
営業利益254△238黒字転換
経常利益297△215黒字転換
親会社株主に帰属する純利益342△331黒字転換

営業黒字と、税効果による純利益の押し上げは分けて読みたいところです。繰延税金資産など決算書の用語に迷う場合は、ファイナンス用語の学習を補助するファイ単の案内をご確認ください。収録内容や利用条件はリンク先でご確認ください。

通期計画と配当の見方

会社は通期予想を修正しました。営業利益4億54百万円に対する進捗は55.9%で、下期に必要な利益は2億円です。一方、純利益4億2百万円に対しては上期で3億42百万円となっています。この高い進捗には税効果が含まれるため、純利益進捗だけで本業の上振れを判断しないことが大切でしょう。

項目(百万円)通期会社予想累計実績通期進捗(当方計算)
売上高12,6006,22649.4%
営業利益45425455.9%
経常利益41729771.2%
親会社株主に帰属する純利益40234285.1%

会社予想は短信発表時点の計画であり、将来の実績を保証するものではありません。

年間8円予想は前年4円の2倍で、中間4円・期末4円です。受領短信では直近の配当予想から修正なしと記載される一方、同日のお知らせの表題には「剰余金の配当(増配)」が含まれます。中間実績と期末予想を区別し、本稿では確認できる年間8円予想を示しています。

1株配当(円)前期実績当期実績・予想
中間24
期末24
年間48

配当表は短信の記載額です。当期の期末と年間は予想を含みます。

次回に確かめたい変化

営業CFは7億15百万円、投資CFはマイナス6億54百万円で、単純合計は61百万円のプラスでした。関係会社株式の取得や設備更新などに資金を使っており、現金同等物は前期末から2億93百万円減少しています。次回は金型・フィルタの受注と採算、精密部品の下げ止まり、税効果を除く営業黒字の継続を確認します。

黒字転換の事実と税効果の一時性を分けて、回復が続く条件を見極めたいところです。銘柄選びとリスク管理の基本を体系的に学びたい方は、無料体験の内容・開催条件をご確認ください。

まとめ

金型・フィルタの販売増と製品構成の改善で、本業は黒字に戻りました。一方、精密部品の減収と純利益の税効果は切り分ける必要があります。年間8円予想を支える回復が続くかは、下期も営業利益を積み上げられるかで確かめたいところです。

本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。

ABOUT ME
双樹
双樹
保全士・制御系エンジニア
FIREを目指して株式投資に挑戦し、学びをブログで発信中。

学生時代に取得した機械保全技能検定と第二種電気工事士を活かし、リーマンショック期に保全職として就職。
アベノミクス期に装置メーカーへ転職し制御設計を経験。
コロナ禍では工場勤務に転職し機械や設備の保守・点検やシステム導入に携わっています。

資格
●機械保全技能検定(電気系保全作業)
●第二種電気工事士
●エネルギー管理士
●2級ボイラー技士
●乙種第4類危険物取扱者
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