【マルマエ(6264)】半導体装置向け精密部品と機能材料|事業・業績・決算まとめ
マルマエ(6264)は、半導体製造装置向けの真空部品を加工する会社から、超高純度アルミなどの機能材料も扱うグループへ変化しています。2025年にKMACが加わったことで、現在は「精密部品」と「機能材料」の2本柱です。
2026年8月期は半導体製造装置向け需要の回復とKMACの通年寄与が重なり、売上高は79.2%増、営業利益は99.8%増となりました。ただし、成長率には連結期間の違いも含まれるため、数字の大きさだけで判断しないことが大切です。
この記事では、マルマエの事業構造、最新業績、過去決算からの変化、今後確認したい点をまとめます。
半導体装置向け精密部品と機能材料を扱う会社
精密部品事業では、半導体やFPD製造装置に使われる真空チャンバーなどを加工しています。顧客の仕様に合わせ、高精度で複雑な部品を供給する受託加工が中心です。
KMACのグループ入り後は、超高純度アルミの精製・鋳造を核とする機能材料事業が加わりました。加工だけでなく素材側へ事業範囲が広がったことで、半導体サプライチェーンとの接点も増えています。
半導体装置需要とKMACが寄与し営業利益99.8%増
2026年8月期は、半導体向け精密部品の需要回復、設備稼働率の上昇、KMACの通年寄与によって大幅な増収増益となりました。KMACでは真空チャンバーの急増産要請に対応するため、人員、外注、鋳造・熱処理設備の増強も進めています。
| 項目 | 2026年8月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 204億34百万円 | 79.2%増 |
| 営業利益 | 41億30百万円 | 99.8%増 |
| 純利益 | 34億64百万円 | 157.6%増 |
| 2027年8月期売上高予想 | 280億円 | 会社予想 |
| 2027年8月期営業利益予想 | 65億円 | 会社予想 |
利益の伸びは強いものの、前期比にはKMACを連結した期間の差が含まれます。今後は、連結効果を除いた既存事業の成長と、増産による利益率の変化を分けて確認する必要があります。
過去決算から受注回復が業績へつながった
第2四半期では半導体向け受注の回復、増配、株式分割が注目されました。第3四半期にはDRAMやNAND、OLED向け需要の回復が売上・利益へ広がり、精密部品と機能材料の両方が成長しています。
本決算では、その流れが通期業績として確認されました。半導体市況の回復だけでなく、KMACの事業規模が通年で反映されたことも、過去決算との大きな違いです。
成長の焦点は増産と2事業の連携
半導体製造装置市場が拡大すると、マルマエの精密部品需要も増えやすくなります。とくに装置の高性能化では、高精度な真空部品や高純度材料の重要性が高まります。
一方で、需要が強くても生産能力が足りなければ売上を取りこぼします。外注、人員、設備の増強が納期短縮と利益成長へつながるか、素材と加工の連携が新しい受注へ結び付くかが次の焦点です。
今後確認したいポイント
2027年8月期は売上高280億円、営業利益65億円を見込んでいます。計画達成には、真空チャンバーの増産対応、設備稼働率、半導体メーカーの投資継続が欠かせません。
また、KMACの通年寄与による成長率の押し上げが一巡した後も利益を伸ばせるかが重要です。受注、セグメント別利益率、設備投資と営業キャッシュフローを合わせて確認すると、成長の質が見えやすくなります。
まとめ
マルマエは、半導体製造装置向けの精密部品と、KMACの機能材料を2本柱とする会社です。2026年8月期は需要回復と連結効果が重なり、営業利益はほぼ倍増しました。
今後は大きな成長率そのものより、増産体制が受注を売上へ変えられるか、KMACとの連携が連結効果の一巡後も成長を生み出すかを確認したいところです。
本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
