【トミタ電機(6898)】半導体製造装置・FA向け需要が回復し営業黒字へ|売上高33.1%増
トミタ電機(6898)の2027年1月期中間期は、売上高が前年同期比33.1%増となり、営業損益は赤字から黒字へ転換しました。半導体製造装置・FA向けの需要回復に加え、中国でのEVを中心とした車載向け需要も増収に寄与しています。
ただし、通期計画は据え置かれており、下期も需要の持続と収益性の改善を確認する必要があります。本記事では、黒字転換の背景、事業別の動き、通期計画と財務面を整理します。
半導体製造装置・FA向け需要の回復で営業黒字へ
2027年1月期中間期の売上高は9億7,221万円、営業利益は4,879万円となりました。前年同期は営業損失4,792万円でしたが、国内顧客の在庫調整が改善し、設備投資需要が回復したことで黒字へ転換しています。
| 項目 | 2026年1月期中間期 | 2027年1月期中間期 | 前年同期比 |
| 売上高 | 7億3,065万円 | 9億7,221万円 | 33.1%増 |
| 営業利益 | △4,792万円 | 4,879万円 | 黒字転換 |
| 経常利益 | △2,607万円 | 7,000万円 | 黒字転換 |
| 中間純利益 | 1億2,728万円 | 5,681万円 | 55.4%減 |
電子部品材料事業が増収・黒字化
主力の電子部品材料事業では、売上高が9億3,924万円と前年同期比34.7%増加し、セグメント損益は2,363万円の黒字となりました。前年同期は7,171万円の損失でした。半導体製造装置やFA関連の需要増加に加え、中国でEVを中心とする車載向け需要が増えたことが背景です。
不動産賃貸事業は売上高3,297万円、セグメント利益2,516万円で推移しました。全体の伸びをけん引したのは電子部品材料事業であり、設備投資関連の需要回復が中間期の収益改善につながっています。
通期計画は据え置き。下期の利益進捗を確認
会社は2027年1月期の通期予想を据え置き、売上高18億6,500万円、営業利益6,600万円、経常利益6,700万円、当期純利益5,000万円を見込んでいます。中間期時点の売上高進捗率は52.1%、営業利益進捗率は73.9%です。
営業利益は計画に対して進んでいますが、半導体製造装置・FA・車載向けの需要が下期も維持されるか、増収がどこまで利益へつながるかを確認したいところです。
純利益の前年同期比減少は前年の一過性要因に注意
親会社株主に帰属する中間純利益は5,681万円で、前年同期比55.4%減となりました。ただし前年同期には、役員退職慰労引当金の戻入益を計上していました。本業の収益力を見る際は、営業損益・経常損益の黒字転換を中心に確認する必要があります。
営業キャッシュ・フローもプラスへ転換
営業キャッシュ・フローは3,113万円のプラスとなり、前年同期の1億7,428万円のマイナスから改善しました。現金及び預金は11億4,897万円、自己資本比率は86.3%であり、財務面は引き続き安定しています。
一方で、中間期のキャッシュ・フローは期間の資金増減を示す指標です。通期の利益・運転資金の動きと合わせて、次回以降も確認していくことが重要です。
今後の注目ポイント
今後は、半導体製造装置・FA向けの設備投資需要が継続するか、中国の車載向け需要がどの程度業績に寄与するか、そして通期営業利益計画を上回る収益性を確保できるかが確認ポイントです。需要の回復局面にある一方、顧客の設備投資や在庫調整の変化によって業績が影響を受ける可能性にも注意が必要です。
まとめ
トミタ電機の2027年1月期中間期は、半導体製造装置・FA向け需要の回復を背景に売上高が33.1%増加し、営業損益は黒字へ転換しました。電子部品材料事業の収益改善が中心であり、前年の一過性要因を含む純利益だけでなく、本業の営業利益の動きを見ることが重要です。
通期計画は据え置かれています。下期は、設備投資関連・車載向けの需要継続と、増収を利益として積み上げられるかを確認していきましょう。
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