【JBCCホールディングス(9889)】なんの会社?クラウド・AI・セキュリティで企業DXを支援する事業内容を解説
JBCCホールディングス(9889)は、クラウド・セキュリティ・超高速開発を中心に、企業のDXを支援するITサービス企業グループです。近年は従来のITサービスに加えて、データやAIの活用にも領域を広げています。
同社は、クラウド環境の構築・運用やセキュリティ対策、基幹システムの開発など、企業のデジタル化に必要となる幅広いサービスを提供しています。さらに、これらのサービスを組み合わせた「HARMONIZE 2.0」を展開し、クラウド・セキュリティ・超高速開発・データ&AIを通じて企業のDXを支援する体制を整えています。
また、公式サイトではクラウドやセキュリティ、超高速開発について多数の導入実績を紹介しており、長年培ってきたITサービスのノウハウを基盤に、企業のDX需要を取り込もうとしています。
本記事では、JBCCホールディングスがなんの会社なのかを分かりやすく整理したうえで、主な事業や強み、HARMONIZE 2.0の特徴、そしてAI・データ活用を含めた今後の成長戦略について解説します。
JBCCホールディングスとはどんな会社?
JBCCホールディングスは、企業のDXを実現するITサービス企業グループです。
2024年4月に創立60周年を迎え、中核事業会社であるJBCC株式会社を中心に、国内外に約50拠点を展開しています。公式サイトでは、クラウド、セキュリティ、超高速開発を主要な注力事業として掲げ、企業が抱えるIT・DXに関する課題を技術力とスピードで解決する企業グループと位置付けています。
JBCCホールディングスの特徴は、単にシステムを開発するだけではなく、企業のIT基盤となるクラウド環境の構築からセキュリティ対策、基幹システムの開発まで、DXに必要となる複数の領域をカバーしていることです。
JBCCホールディングスの主な事業
| 事業 | 主な内容 |
|---|---|
| クラウド | IaaS・SaaSなどのクラウドサービスの選定、導入、運用・管理 |
| セキュリティ | セキュリティ診断、クラウド・オンプレミスのセキュリティ対策、監視サービス |
| 超高速開発 | ローコードやクラウドネイティブ開発、アジャイル開発を活用したシステム開発 |
クラウド分野では、企業のIT基盤を支えるIaaSから業務で利用するSaaSまで幅広く扱っています。導入時のサービス選定だけでなく、クラウド移行後の運用・管理まで支援することで、企業のクラウド活用を長期的にサポートしています。さらに、社内外のクラウドサービスやオンプレミスシステムを連携させる基盤の提供や、利用状況に応じた構成の最適化にも対応しています。
セキュリティ分野では、サイバー攻撃の高度化に対応するため、セキュリティ診断などの「見える化」から、クラウド・オンプレミスを問わないセキュリティソリューションまで提供しています。高度なセキュリティ資格を持つ技術者も在籍し、24時間365日の監視サービスにも対応しています。
そして、JBCCホールディングスを特徴づけるもう一つの領域が超高速開発です。ローコード開発やクラウドネイティブ開発などの開発ツールを活用し、業務アプリケーションの開発工数を短縮しています。単純に開発期間を短くするだけでなく、要件定義を十分に行うことで手戻りを抑え、高品質かつ保守性の高いシステムを短期間で構築することを目指しています。
特に、こうした超高速開発を大型の基幹システムにも適用できることを、JBCCグループの強みとして公式サイトでは説明しています。クラウドやセキュリティだけでなく、企業の中核となるシステム開発まで対応できることが、JBCCホールディングスの事業基盤を理解するうえで重要なポイントです。
このようにJBCCホールディングスは、クラウド、セキュリティ、システム開発を組み合わせ、企業のDXを幅広く支援するITサービス企業グループです。次の第2部では、これらの事業を支えるJBCCホールディングスの強みについて詳しく見ていきます。
JBCCホールディングスの強み|クラウド・セキュリティ・超高速開発
JBCCホールディングスの強みは、クラウド、セキュリティ、超高速開発という3つの領域を組み合わせ、企業のDXを一貫して支援できることです。
公式サイトでは、クラウドサービスを中心にシステムの設計・構築・運用まで手掛ける体制を強みとしており、2025年10月1日時点でクラウド2,650社、セキュリティ1,350社、超高速開発による基幹システム構築500社の実績を掲げています。単一のITサービスを提供するだけではなく、企業のIT環境を幅広く支援してきた実績がある点が特徴です。
HARMONIZE 2.0で企業DXを一体的に支援
JBCCホールディングスの現在のサービス戦略を理解するうえで重要なのが、「HARMONIZE 2.0」です。
HARMONIZE 2.0は、これまで強みとしてきたクラウド、セキュリティ、超高速開発に、データ&AIを加えて進化させたITサービス体系です。公式サイトでは、JBCCグループが持つデジタル技術や手法にAIなどの先進技術を取り入れ、企業のDXを加速させるサービスとして位置付けています。
これにより、クラウド環境を整備するだけでなく、セキュリティを確保しながらシステムを開発し、さらにデータやAIを活用するところまで支援できる体制を構築しています。
マルチクラウドに対応したクラウドサービス
JBCCグループは、マルチクラウド環境に対応したクラウドサービスを展開しています。
企業では、すべてのシステムを一つのクラウドに統一するのではなく、用途に応じて複数のクラウドサービスを使い分けるケースが増えています。JBCCはこうした環境に対応し、クラウドの選定や設計、構築だけでなく、導入後の運用まで支援しています。公式サイトでも、クラウドを中心にシステムの設計から構築、運用まで一貫して手掛けることを強みとして掲げています。
さらに、クラウドとセキュリティを組み合わせて提案できるため、企業にとって重要な「便利に使えること」と「安全に使えること」を同時に支援できる点も特徴です。
セキュリティを含めたIT環境を構築
クラウドの利用が広がる一方で、サイバー攻撃の高度化によってセキュリティ対策の重要性も高まっています。
JBCCグループは、セキュリティ診断や脆弱性管理などのサービスに加え、高度なセキュリティ技術を持つ専門家と24時間365日体制のSOC(Security Operation Center)を組み合わせた支援も行っています。
そのため、クラウドを導入して終わりではなく、クラウド環境を安全に運用するためのセキュリティまで含めて支援できることが強みとなっています。
超高速開発によるシステム開発力
もう一つの大きな強みが、超高速システム開発です。
JBCCグループは独自のアジャイル開発手法などを活用し、基幹システムを短期間で開発することを特徴としています。公式サイトでは、従来型開発と比較して約半分の期間でシステムを開発する技術力とスピードを強みとして掲げています。
実際に公式サイトのお客様事例では、学研エデュケーショナルが70を超える個別業務システムをクラウドに統合した事例や、ペット&ファミリー損害保険で新基幹システムを稼働させ、年間2,800時間の業務工数を削減した事例などが紹介されています。
こうした実績からも、JBCCの超高速開発は単に「開発期間を短くする」だけではなく、企業の業務そのものをデジタル化・効率化するための手段として位置付けられていることが分かります。
このようにJBCCホールディングスは、クラウド、セキュリティ、超高速開発というそれぞれの強みを単独で提供するのではなく、これらを組み合わせて企業のDXを支援しています。さらにHARMONIZE 2.0ではデータ&AIを加えており、従来のIT基盤整備からAIを活用した業務変革まで支援領域を広げていることが、現在のJBCCホールディングスを理解するうえで重要なポイントです。
JBCCホールディングスの成長戦略|AI・データ活用で企業DX市場を取り込む
JBCCホールディングスは、クラウド・セキュリティ・超高速開発という既存の強みに、AI・データ活用を組み合わせることで、企業のDXをさらに加速させる戦略を進めています。
同社の中期経営計画「CHALLENGE 2026」では、注力事業にデータ&AIを活用して事業構造の変革を進める方針を掲げています。単純にITサービスの提供範囲を広げるのではなく、これまで蓄積してきたクラウドやセキュリティ、開発のノウハウをAI時代に対応させることが成長戦略の中心です。
HARMONIZE 2.0でAI・データ活用まで支援
JBCCホールディングスの成長戦略を理解するうえで重要なのが、「HARMONIZE 2.0」です。
HARMONIZE 2.0は、これまでのクラウド・セキュリティ・超高速開発に、AI&データ活用を加えて進化させたDXサービス体系です。AIなどの先進技術を既存のデジタル技術や手法と組み合わせ、企業のDXを支援することを目指しています。
これによりJBCCは、ITインフラを整備するだけでなく、その上でデータを活用し、AIによって業務を変革するところまで支援できる体制を構築しています。
AI Orchestration Platformで企業のAI活用を支援
さらに現在のJBCCグループでは、「Customer Innovation Team」と「AI Orchestration Platform」を組み合わせたAIサービスモデルを打ち出しています。
Customer Innovation Teamは、AIに精通した技術者と業務に精通した担当者がチームとなり、顧客の業務課題を理解したうえでAIの実装・定着を支援する仕組みです。
一方、AI Orchestration Platformは、AIエージェントを企業の業務で安全に利用するための基盤です。認証や権限、ログ、監視、データ連携、セキュリティなどを整備し、AIを導入するだけではなく、企業内で安全かつ継続的に使える環境を構築することを目指しています。
生成AIの普及によって企業のAI活用が進む一方、情報漏えいや権限管理、利用状況の把握など新たな課題も生まれています。JBCCは、これまで培ってきたクラウド・セキュリティの知見をAI活用に応用することで、こうした課題への対応を狙っています。
クラウド・セキュリティをAI時代の基盤として活用
JBCCホールディングスの成長戦略で重要なのは、AIを既存事業から切り離した新規事業として扱っていないことです。
中期経営計画では、クラウド・セキュリティ・超高速開発という3つの注力事業にデータ&AI活用を取り込むことで、新たなサービス体系を展開する方針を示しています。
つまり、クラウドを利用する企業にはAI活用につながるデータ基盤を提供し、AIを導入する企業にはセキュリティやガバナンスを含めた環境を提供するという形で、既存の強みとAIを組み合わせて顧客との接点を広げる戦略です。
既存のITサービスから「価値創造型企業」へ
JBCCホールディングスは、単にシステムを開発・運用するIT企業から、顧客の業務変革そのものを支援する「価値創造型企業」への進化を目指しています。
そのため、今後の成長を見るうえでは、クラウドやセキュリティの需要だけでなく、AIを活用した新しいサービスをどこまで顧客企業へ定着させられるかが重要になります。
特に、AI人材不足やセキュリティ・ガバナンスへの対応は、多くの企業にとってAI活用を進めるうえでの課題です。JBCCは、業務理解を持つ人材とAI技術、そしてクラウド・セキュリティ基盤を組み合わせることで、AIの設計から実装、運用、定着まで支援する体制を構築しようとしています。
今後は、これまで培ってきたクラウド・セキュリティ・超高速開発の技術基盤をAI領域へどこまで展開できるかが、JBCCホールディングスの中長期的な成長を考えるうえで重要なポイントになるでしょう。
まとめ
JBCCホールディングスは、クラウド・セキュリティ・超高速開発を強みに、企業のDXを支援するITサービス企業グループです。単にシステムを開発するだけではなく、IT基盤の構築からセキュリティ、システム開発まで幅広く対応できることが特徴です。さらに、これまでの強みにデータ&AIを加えた「HARMONIZE 2.0」へとサービス体系を進化させています。
特に注目したいのが、クラウドとセキュリティを基盤に、超高速開発やAI・データ活用まで組み合わせられる点です。公式サイトでは、マルチクラウド環境への対応や、従来型開発と比較して約半分の期間でシステムを開発する技術力を強みとして掲げています。
また、HARMONIZE 2.0では、AIなどの先進技術を既存のデジタル技術と組み合わせ、企業のDXを加速させるサービス体系を構築しています。AIそのものだけではなく、AIを企業が安全かつ継続的に利用するためのクラウドやセキュリティまで含めて支援することが、JBCCホールディングスの特徴です。
今後の成長では、既存のクラウド・セキュリティ・超高速開発を維持しながら、AI・データ活用をどこまで顧客企業の業務変革につなげられるかが重要になります。会社は中期経営計画「CHALLENGE 2026」で、これら3つの注力事業にデータ&AI活用を取り込み、「価値創造型企業」への進化を目指しています。
JBCCホールディングスは、AIを直接開発する企業というより、クラウド・セキュリティ・システム開発という企業DXの基盤にAI・データ活用を組み合わせる企業と捉えると分かりやすいでしょう。今後は、HARMONIZE 2.0を通じて企業のDX需要をどこまで取り込めるかが、中長期的な成長を考えるうえで重要なポイントになりそうです。
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