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決算分析【東京衡機(7719)】原発関連思惑で急騰、黒字転換と上場維持リスク後退に注目

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東京衡機は2026年2月期決算で大幅な増収増益を達成しました。

試験機事業が堅調に推移したことに加え、ASTOMの連結効果も寄与し、営業利益は前期比5倍超となっています。営業キャッシュフローも大幅黒字へ転換しており、収益力改善が鮮明になりました。

一方で、借入増加による自己資本比率低下や、デジタル事業の赤字先行といった課題も残っています。

この記事で分かること

  • 2026年2月期決算概要
  • 試験機事業・デジタル事業の状況
  • 監理銘柄指定解除の影響
  • 2027年2月期の会社予想
  • 今後の注目ポイントとリスク

まずは事業内容を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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2026年2月期決算の概要

東京衡機の2026年2月期連結業績は大幅な増収増益となりました。

項目2025年2月期2026年2月期前期比
売上高34.8億円44.7億円+28.4%
営業利益0.25億円1.52億円+508.0%
経常利益0.36億円1.57億円+327.8%
純利益0.62億円1.33億円+112.1%

特に営業利益率は0.7%から3.4%へ改善しました。

試験機事業の受注拡大に加え、原価低減や高付加価値案件の増加が利益率改善につながっています。

試験機事業が業績を牽引

主力の試験機事業は、売上高36.7億円、営業利益6.49億円と好調でした。

重工業、鉄鋼、自動車、研究機関向けの需要が堅調で、景気変動を受けにくい安定事業として機能しています。

また、オーダーメイド案件やZwickRoellとの連携、ASTOMとのCAE解析提案による高付加価値案件が増加していることも追い風です。

セグメント売上高前期比営業利益
試験機事業36.7億円+19.6%6.49億円
エンジニアリング事業3.7億円-3.7%0.11億円
デジタル事業4.5億円-0.27億円

試験機事業では、原発設備、発電設備、自動車、鉄鋼、研究機関向けの試験需要が継続しており、受注残高も過去最高水準とされています。

エンジニアリング事業は黒字転換

エンジニアリング事業は売上高こそ減収でしたが、営業利益は黒字転換しました。

ゆるみ止めナットやスプリングの需要が堅調に推移したことに加え、採算重視の受注方針やコスト構造見直しが寄与しています。

特に橋梁、高速道路、プラント、原発設備向けの需要が期待されており、インフラ更新や防災関連としても注目できる事業です。

ASTOM連結でデジタル事業が追加

今期の大きな変化は、ASTOMの連結によってデジタル事業が加わったことです。

デジタル事業は売上高4.52億円、営業損失0.27億円でした。

現状は人材採用や開発投資を優先しているため赤字ですが、会社側は2026年12月期に売上高8.19億円、営業利益0.67億円を見込んでいます。

今後は、試験機データとCAE解析を組み合わせたデジタルツインやフィジカルAI分野での成長が期待されています。

営業CFは大幅改善

東京衡機は営業キャッシュフローも大きく改善しました。

項目2025年2月期2026年2月期
営業CF▲5.94億円+5.56億円
投資CF▲0.47億円▲1.34億円
財務CF+1.59億円+3.49億円
現金残高4.7億円12.4億円

売上債権の回収や仕入債務増加により営業CFが改善しました。

また、長期借入による資金調達も進み、現金残高は大幅に増加しています。

自己資本比率低下には注意

一方で、財務面では注意点もあります。

純資産は19.0億円まで増加したものの、長期借入金増加によって自己資本比率は41.7%から34.0%へ低下しました。

特に長期借入金は4.9億円から9.9億円へ倍増しています。

現時点では営業CF改善で返済余力はありますが、今後も積極投資を続ける場合は財務負担に注意が必要です。

監理銘柄指定解除で上場維持リスク後退

東京衡機は2026年3月に監理銘柄(確認中)へ指定されました。

理由は流通株式時価総額が上場維持基準を下回る懸念があったためです。

ただし、2026年2月末時点で基準を満たしたことで、3月26日付で監理銘柄指定は解除されました。

これにより、投資家が警戒していた上場廃止リスクは一旦後退しています。

2027年2月期会社予想

会社側は2027年2月期も大幅増益を見込んでいます。

項目2027年2月期予想前期比
売上高53.9億円+20.5%
営業利益3.36億円+119.7%
経常利益3.52億円+123.7%
純利益2.35億円+76.0%

試験機事業では原発、半導体、データセンター向け需要を見込んでいます。

さらにASTOMとの連携によるデジタルツイン、フィジカルAI、試験機のデジタル化も成長ドライバーとして期待されています。

今後の注目ポイント

東京衡機の今後の注目点は以下の通りです。

  • 試験機事業の受注残高拡大
  • 原発、半導体、データセンター関連需要
  • ASTOMとのシナジー進展
  • デジタル事業の黒字化時期
  • 借入増加による財務負担
  • 小型株特有の値動きの荒さ

特に、試験機とCAE解析を組み合わせたデジタルツインやフィジカルAIは、他社との差別化につながる可能性があります。

まとめ

東京衡機の2026年2月期決算は、大幅増収増益と営業CF改善が目立つ内容でした。

試験機事業の安定成長に加え、ASTOM買収によるデジタル事業の拡大が今後の成長期待につながっています。

また、監理銘柄指定解除によって上場維持リスクが後退した点も安心材料です。

一方で、借入増加による自己資本比率低下や、デジタル事業の赤字先行には注意が必要です。

今後は原発、半導体、データセンター、フィジカルAI関連のテーマ性が株価材料になりやすい状況が続くと考えられます。

本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。

東京衡機の事業内容は下記の記事で解説しています。

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ABOUT ME
双樹
双樹
保全士・制御系エンジニア
FIREを目指して株式投資に挑戦し、学びをブログで発信中。

学生時代に取得した機械保全技能検定と第二種電気工事士を活かし、リーマンショック期に保全職として就職。
アベノミクス期に装置メーカーへ転職し制御設計を経験。
コロナ禍では工場勤務に転職し機械や設備の保守・点検やシステム導入に携わっています。

資格
●機械保全技能検定(電気系保全作業)
●第二種電気工事士
●エネルギー管理士
●2級ボイラー技士
●乙種第4類危険物取扱者
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