【テラプローブ(6627)】データセンター向け好調で営業利益93.8%増!通期業績予想を上方修正し過去最高更新へ
テラプローブ(6627)は2026年8月14日に、2026年12月期第2四半期(中間期)決算を発表しました。
2026年12月期中間期の売上高は前年同期比43.6%増の273億10百万円、営業利益は同93.8%増の72億09百万円となり、大幅な増収増益を達成しています。経常利益は108.1%増、親会社株主に帰属する中間純利益は110.3%増となり、利益項目も軒並み大きく伸びました。
今回の決算で特に注目したいのは、データセンター向けプロセッサーの好調や新規顧客の量産開始を背景に、第2四半期の業績が前四半期からさらに伸びたことです。第2四半期の売上高は145億88百万円、営業利益は39億98百万円となり、いずれも前四半期を上回りました。
さらに会社は、データセンター向けプロセッサーの受託量が増加すると見込み、2026年12月期の通期業績予想を上方修正しました。通期では売上高591億円、営業利益163億円、経常利益161億円、親会社株主に帰属する当期純利益60億円を予想しており、各利益項目で過去最高を更新する見通しです。
また、2026年10月1日を効力発生日として、普通株式1株を5株に分割する株式分割も発表しています。今回の決算では、業績の好調さに加えて、この株式分割も投資家が確認しておきたいポイントです。
この記事では、テラプローブの2026年12月期第2四半期決算について、業績の概要、データセンター向けプロセッサーの好調による増収増益、通期業績予想の上方修正、株式5分割、今後の注目点を決算短信に沿って解説します。

営業利益93.8%増!2026年12月期第2四半期決算を解説
テラプローブの2026年12月期第2四半期(中間期)決算は、売上高43.6%増、営業利益93.8%増という大幅な増収増益となりました。
中間期の売上高は273億10百万円、営業利益は72億09百万円です。経常利益も108.1%増、親会社株主に帰属する中間純利益も110.3%増となり、営業利益だけでなく最終利益まで大きく伸びています。
業績概要
| 項目 | 2026年12月期中間期 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 273億10百万円 | +43.6% |
| 営業利益 | 72億09百万円 | +93.8% |
| 経常利益 | 71億83百万円 | +108.1% |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | 27億17百万円 | +110.3% |
今回の決算で特に注目したいのは、売上高の増加率を営業利益の増加率が大きく上回っていることです。
売上高は前年同期比43.6%増でしたが、営業利益は93.8%増と2倍以上の伸びとなりました。経常利益と親会社株主に帰属する中間純利益については、それぞれ100%を超える増益です。
決算短信では、減価償却費や人件費などの費用が増加したものの、売上高の増加が費用の増加を吸収したことで利益が大きく伸びたと説明されています。
第2四半期は前四半期からさらに増収増益
中間期全体の数字だけを見るのではなく、第2四半期単体の業績も確認しておきたいところです。
第2四半期の売上高は145億88百万円となり、前四半期比14.7%増加しました。営業利益は39億98百万円で同24.5%増、経常利益は39億24百万円で同20.4%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は15億55百万円で同33.8%増となっています。
つまり、今回の好決算は第1四半期の実績だけで作られたものではありません。
第2四半期に入っても売上高と利益が前四半期を上回っており、業績の伸びが続いていることが重要です。
特に営業利益は、第1四半期の32億11百万円から第2四半期には39億98百万円まで増加しました。売上高の拡大に伴って利益もさらに伸びており、2026年12月期の業績が四半期を追うごとに強くなっていることが分かります。
データセンター向けプロセッサーが好調
今回の増収増益を説明するうえで、最も重要なのがデータセンター向けプロセッサーの好調です。
決算短信によると、第2四半期はデータセンター向けプロセッサーが好調に推移したことに加え、同分野における新規顧客の量産開始も売上高に寄与しました。
さらに、中間期の売上高を製品別に見ると、ロジック製品の売上高は251億10百万円となり、前年同期の177億05百万円から増加しています。メモリ製品も前年同期の13億11百万円から21億99百万円へ増加しました。
この結果、中間期の売上高は前年同期の190億17百万円から273億10百万円へ、82億93百万円増加しています。
今回の決算では、単純にコスト削減によって利益を増やしたわけではありません。データセンター向けを中心とした受託量の増加によって売上高そのものが大きく伸び、その増収が利益の拡大につながったと見ることができます。
また、第2四半期には先端設備投資による減価償却費の増加や、夏季割増料金の適用による用力費の増加もありました。それでも売上高の拡大がこれらの費用増加を上回り、営業利益は前四半期比24.5%増となっています。
したがって、第2四半期決算のポイントは、データセンター向けプロセッサーの好調と新規顧客の量産開始によって売上高が拡大し、費用増加を吸収して大幅な増益につながったことです。
通期業績予想を上方修正!営業利益163億円で過去最高更新へ
テラプローブは今回の決算で、2026年12月期の通期業績予想を上方修正しました。中間期までの好調な業績に加え、下期もデータセンター向けプロセッサーの受託量が増加すると見込んでいるためです。
今回の上方修正によって、2026年12月期は売上高・営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益のすべてで、過去最高を更新する見通しとなりました。
通期業績予想を上方修正
| 項目 | 2026年12月期通期予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 591億円 | +41.6% |
| 営業利益 | 163億円 | +83.3% |
| 経常利益 | 161億円 | +84.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 60億円 | +78.1% |
通期の売上高は591億円、営業利益は163億円、経常利益は161億円、親会社株主に帰属する当期純利益は60億円を予想しています。
特に営業利益は前期比83.3%増となる見通しで、100億円を大きく上回る163億円まで拡大する計画です。決算短信では、今回の通期業績予想について直近の予想から修正があったことが示されています。
今回の上方修正を評価するうえで重要なのは、単純に中間期の実績が良かったからではありません。会社は下期についても、データセンター向けプロセッサーの受託量が増加すると見込んでいます。
第3四半期も第2四半期を上回る見通し
会社は2026年12月期第3四半期累計について、売上高428億円、営業利益115億円、経常利益114億円、親会社株主に帰属する四半期純利益43億円を予想しています。
ここで注目したいのが、第3四半期の見通しです。
決算短信では、データセンター向けプロセッサーの受託量が増加することから、第3四半期は売上高・利益ともに第2四半期を上回る見込みと説明されています。さらに、第4四半期についても同製品の受託量は高水準で推移すると見込んでいます。
つまり今回の上方修正は、これまでの好調な実績だけではなく、下期も高水準の受託が続くという会社側の見通しを織り込んだものと考えられます。
中間期の営業利益は72億09百万円でしたから、通期予想163億円に対する進捗率は約44.2%です。
第2四半期までの段階で通期予想の半分弱まで進んでいますが、会社自身が第3四半期の利益は第2四半期を上回ると予想しています。そのため、今後の決算では下期の利益成長が会社予想どおり進むかが重要になります。
2026年12月期は過去最高を更新する見通し
今回の通期業績予想で特に注目したいのが、各利益項目で過去最高を更新する見通しとなっていることです。
売上高は591億円、営業利益は163億円、経常利益は161億円、親会社株主に帰属する当期純利益は60億円を見込んでいます。決算短信では、これらがいずれも過去最高を更新する見通しとしています。
営業利益だけを見ても前期比83.3%増となるため、2026年12月期は大幅な増収増益と過去最高更新を同時に目指す決算となっています。
また、中間期時点で営業利益が前年同期比93.8%増、経常利益が108.1%増、親会社株主に帰属する中間純利益が110.3%増となっていることを考えると、現時点では会社予想に向けて順調に進んでいるといえます。
ただし、今後の業績を判断する際には、単純な進捗率だけを見るのは適切ではありません。会社は下期の受託量増加を前提としているため、データセンター向けプロセッサーの受託量が実際にどこまで伸びるのかを次回以降の決算で確認する必要があります。
株式1株を5株に分割
今回の決算では、業績予想の上方修正とあわせて、株式分割も発表されました。
テラプローブは2026年9月30日を基準日として、普通株式1株につき5株に分割します。効力発生日は2026年10月1日です。株式分割後の発行済株式総数は4,641万2,500株となる予定です。
会社は今回の株式分割について、投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性を向上させるとともに、投資家層のさらなる拡大を図ることを目的としています。
なお、株式分割によって会社そのものの価値が5倍になるわけではありません。1株あたりの株価や利益などが分割比率に応じて調整されるため、投資判断では株式分割そのものよりも、今回の上方修正を支えている業績成長が今後も続くかを見ることが重要です。
今回のテラプローブは、中間期の大幅増益に加えて下期も高水準の受託量を見込み、通期営業利益163億円、過去最高更新を目指す内容となっています。さらに株式5分割によって投資単位も引き下げられるため、今後は業績の進捗とあわせて株式分割後の市場での評価にも注目したいところです。
今後の注目ポイントは?高成長の継続と設備投資・地震の影響を確認
テラプローブの2026年12月期第2四半期決算は、売上高43.6%増、営業利益93.8%増という非常に強い内容となりました。さらに通期業績予想も上方修正され、売上高・営業利益・経常利益・純利益のすべてで過去最高を更新する見通しです。
一方で、今後の業績を判断するうえでは、今回の好調な業績が続くかだけでなく、設備投資による費用負担やキャッシュフロー、熊本地震による影響も確認する必要があります。
データセンター向けプロセッサーの好調が続くか
今後の業績で最も注目したいのは、データセンター向けプロセッサーの受託量が高水準で推移するかです。
会社は2026年12月期第3四半期について、データセンター向けプロセッサーの受託量が増加することから、売上高・利益ともに第2四半期を上回ると予想しています。さらに第4四半期についても、同製品の受託量は高水準で推移すると見込んでいます。
今回の第2四半期では、データセンター向けプロセッサーの好調に加えて新規顧客の量産開始も寄与し、売上高は前四半期比14.7%増、営業利益は同24.5%増となりました。
したがって次回以降の決算では、会社が見込んでいる受託量の増加が実際の売上高・営業利益の成長につながっているかを確認することが重要です。
通期営業利益は163億円を予想していますが、今後もデータセンター向けの受託量が高水準で推移すれば、過去最高更新に向けて順調に進む可能性があります。
大型設備投資による減価償却費に注目
一方で、業績が拡大するなかで設備投資の負担が大きくなっていることにも注意が必要です。
中間期末の総資産は1,169億64百万円となり、前期末から163億91百万円増加しました。主な要因は有形固定資産の増加です。
有形固定資産は前期末の691億16百万円から860億83百万円へ増加しており、建設仮勘定も18億42百万円から117億円へ増えています。
第2四半期には、先端設備投資による減価償却費の増加も発生しています。それでも売上高の拡大が費用増加を上回ったことで、営業利益は前四半期から24.5%増加しました。
今後は設備投資による減価償却費がさらに増加する可能性があるため、売上高の成長によって固定費の増加を吸収し、利益成長を維持できるかがポイントになります。
営業キャッシュフローは増加
キャッシュフローについては、今回の決算でポジティブな動きが確認できます。
2026年12月期中間期の営業活動によるキャッシュ・フローは135億64百万円となり、前年同期の98億46百万円から増加しました。
中間期の税引前利益が大きく増加したことに加え、減価償却費も90億29百万円まで増加しています。その結果、営業活動から生み出されるキャッシュは前年同期を上回りました。
一方、投資活動によるキャッシュ・フローは221億89百万円のマイナスです。有形固定資産の取得による支出が249億11百万円に達しており、成長に向けた設備投資が営業キャッシュフローを上回る規模となっています。
そのため、今後は営業キャッシュフローを安定して増やしながら、大規模な設備投資をどのように吸収していくかにも注目したいところです。
熊本地震による業績への影響を確認
もう一つ、今回の決算後に発生した重要な確認事項が熊本地震の影響です。
2026年7月28日16時27分頃に熊本地方で発生した地震により、テラプローブの九州事業所が被災しました。
ただし、決算短信によると、人的被害はなく、建屋やインフラへの影響もありませんでした。生産設備については安全性や稼働状況を確認するため点検・調整を進めており、すでに一部生産を再開し、段階的に操業を引き上げています。
現時点では、この地震による2026年12月期の財政状態や経営成績への影響については調査中です。
したがって、現段階で業績への影響を大きく見積もることはできません。次回以降の決算で、生産設備の復旧状況や売上高・利益への影響が明らかになるかを確認する必要があります。
今後は「過去最高更新」の達成度が焦点
テラプローブは2026年12月期について、売上高591億円、営業利益163億円、経常利益161億円、親会社株主に帰属する当期純利益60億円を予想しています。会社はこれらについて、いずれも過去最高を更新する見通しとしています。
今回の中間期では営業利益72億09百万円を確保しており、通期予想163億円に対する進捗率は約44.2%です。第3四半期は第2四半期を上回る売上高・利益を見込んでいるため、現時点では通期予想に向けて順調に進んでいると考えられます。
ただし、今後の評価で重要なのは、上方修正された通期予想を達成できるかだけではありません。過去最高を更新した後も、データセンター向けプロセッサーの受託量を背景に高い成長率を維持できるかが中長期的な注目点になります。
今回の決算は非常に強い内容でしたが、次回以降は「増益した」という結果だけでなく、受託量の増加、設備投資の効果、キャッシュフロー、熊本地震の影響を確認することで、業績の持続性を判断しやすくなるでしょう。
まとめ
テラプローブ(6627)の2026年12月期第2四半期決算は、売上高43.6%増、営業利益93.8%増となる大幅な増収増益でした。経常利益は108.1%増、親会社株主に帰属する中間純利益は110.3%増となり、利益面でも非常に強い結果となっています。
今回の決算で特に注目したいのは、データセンター向けプロセッサーの好調と新規顧客の量産開始です。第2四半期は売上高145億88百万円、営業利益39億98百万円となり、前四半期からそれぞれ14.7%、24.5%増加しました。
さらに会社は通期業績予想を上方修正し、売上高591億円、営業利益163億円、経常利益161億円、親会社株主に帰属する当期純利益60億円を見込んでいます。これらはいずれも過去最高を更新する見通しです。
また、2026年10月1日には普通株式1株を5株に分割する予定です。投資単位を引き下げることで、株式の流動性向上と投資家層の拡大を目指しています。
一方で、今後はデータセンター向けプロセッサーの受託量が高水準で推移するかに加え、大型設備投資に伴う減価償却費、営業キャッシュフローと投資負担のバランス、熊本地震による影響を確認する必要があります。
今回のテラプローブは、中間期の大幅増益に加えて通期予想を上方修正し、過去最高更新を見込む非常に強い決算となりました。
次回以降の決算では、会社が見込む下期の受託量増加が実際の売上高・営業利益につながるかを確認したいところです。高い成長率を維持できれば、今回の上方修正が一時的な業績改善ではなく、さらなる成長につながるかを判断する材料になりそうです。
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本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
