【テクノロジーズ(5248)】太陽光だけではない|SaaS・IT開発と再エネを持つ事業構造
「テクノロジーズ」と検索すると、同じような名前の会社がいくつも出てきます。証券コード5248のテクノロジーズを調べる際も、IT企業なのか、太陽光発電の会社なのか、最初は戸惑うかもしれません。実際、同グループには両方の事業があります。
ここで無理に「IT技術が太陽光事業を伸ばしている」と結論づけると、かえって分かりにくくなります。自社のSaaS・受託開発と、グループ会社が担う再エネ関連事業を分けて見る。まずはこの整理から始めましょう。
ITと再エネ、異なる二つの仕事を持つグループ
テクノロジーズの公式サイトは、SaaS、ITソリューション、ソーラーテクノロジー、スポーツDXを事業として案内しています。会社名だけならIT一本に見えますが、グループ全体では太陽光発電に関わる事業もあります。
最初に押さえたいのは、顧客へ提供するものが異なることです。SaaSは企業が日々の業務で使うソフトウェア。ITソリューションは、顧客の課題に合わせてシステムを設計・開発する仕事です。一方、子会社エコ革が関わる太陽光事業は、発電設備の計画や設計・施工など、現実の土地と設備を扱います。
| 領域 | 提供するものの例 | 仕事の性格 |
|---|---|---|
| SaaS | 派遣・請負業務管理「jobs」など | 共通の業務ツールを顧客が利用する |
| ITソリューション | システムの提案・設計・開発 | 顧客ごとの要件に合わせた開発 |
| ソーラーテクノロジー | 太陽光発電所の計画・設計など | 土地や設備を伴う案件に対応する |
| スポーツDX | グループの関連サービス | 上記とは異なる領域の事業 |
これらを「一つの技術で全部つながる」と説明する根拠は、公式資料だけでは十分ではありません。複数の事業を持つグループとして、まずは仕事の違いを理解するほうが誠実です。
SaaS「jobs」は人材ビジネスの事務を支える
同社グループのSaaSの一つであるjobsは、派遣・請負・人材紹介を行う会社向けの業務管理システムです。スタッフの情報、配属、契約、請求など、人材ビジネスの日常業務を扱います。派遣先とスタッフの双方を管理する仕事では、情報がバラバラだと確認や転記が増えます。jobsは、そうした事務をまとめて扱うためのツールです。
ソフトウェアを毎月使うサービスと、顧客ごとに開発するITソリューションは、同じ「IT」でも売り方が違います。後者は企業の要望を聞き、システム提案から設計、開発、環境構築まで対応する事業です。同社はAIやエンタメソフトウェアなどの開発事例を掲載しています。
だからといって、開発事例にAIがあるだけでグループ全体を「AI専業」と呼ぶのは無理があります。何を共通サービスとして提供し、何を個別に開発しているのかを分けることが、IT事業を理解するポイントです。
エコ革は太陽光発電所の計画をどう支えるか
ソーラーテクノロジー事業を担うエコ革は、太陽光発電に関わる設計技術を紹介しています。ドローンで敷地の画像を取得し、地形を三次元データにする。そのデータに設計図を重ねることで、発電設備をどこに置けるかを工事前に検討できます。
太陽光は、パネルを並べれば終わりではありません。土地の起伏や周囲の条件に合わせ、造成や配置を考える必要があります。エコ革の技術紹介を読むと、同社グループが単に「再エネ」という言葉を掲げているのではなく、発電所の計画段階から実務に関わることが分かります。
ただし、この事業の売上の立ち方はSaaSとは異なります。案件の進行や設備の引き渡しなどが関係するため、月額ソフトウェアと同じ物差しで見ることはできません。二つの事業を並べるときは、扱う顧客だけでなく、仕事の進み方も違う点に気を付けたいところです。
まとめ
テクノロジーズ(5248)は、SaaS・ITソリューションと、グループ会社を通じた太陽光関連事業などを持つ企業です。太陽光だけの会社でも、ソフトウェアだけの会社でもありません。
事業を理解する鍵は、別々の仕事を無理に一つの物語へまとめないことです。業務ツールを提供する、顧客ごとにシステムを開発する、発電設備の計画に関わる。それぞれ何を顧客に届けているかを分けて見ると、同社の輪郭がはっきりします。
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本記事は投資判断を推奨するものではありません。
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