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オービック(4684)の決算を分析|高利益率と連続増配が続く理由

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オービックは高利益率・無借金経営・連続増配で知られる独立系SIerです。

2026年3月期決算でも売上高・営業利益・純利益がそろって2桁成長となり、過去最高業績を更新しました。

特にクラウドや保守などストック型収益が伸びており、営業利益率は65%台という非常に高い水準を維持しています。

この記事で分かること
  • オービックの2026年3月期決算の内容
  • 売上高・利益が伸びた理由
  • セグメント別の成長状況
  • 配当や株主還元の動向
  • 今後の業績見通し
まずは事業内容を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
オービック(4684)は何の会社?ERP「OBIC7」とクラウドで成長する独立系SIer
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2026年3月期決算概要

オービックの2026年3月期決算は、売上高・営業利益・経常利益・純利益のすべてが過去最高となりました。

項目2025年3月期2026年3月期前年比
売上高1,212億円1,352億円+11.5%
営業利益783億円888億円+13.3%
経常利益897億円1,047億円+16.7%
純利益646億円751億円+16.4%
営業利益率64.6%65.7%+1.1pt

売上高が2桁成長しただけでなく、利益の伸び率が売上高を上回っている点が特徴です。

営業利益率は65.7%となり、国内上場企業の中でもトップクラスの収益性を維持しています。

なぜ業績が好調だったのか

今回の決算が好調だった理由は、主に以下の3点です。

  • 大手・中堅企業向けERP需要が強かった
  • クラウドや保守などストック型収益が伸びた
  • 自社開発・直販体制により利益率が高かった

主力の「OBIC7シリーズ」は、会計・人事・販売管理などを統合管理できるERPとして、大手・中堅企業からの引き合いが強かったようです。

また、クラウドサービスや保守運用などを含むシステムサポート事業が大きく伸びています。

企業のDX投資、人手不足対応、電子帳簿保存法やインボイス制度への対応なども追い風になったと考えられます。

セグメント別の業績

オービックは「システムインテグレーション事業」「システムサポート事業」「オフィスオートメーション事業」の3つが主力です。

セグメント売上高前年比営業利益前年比
システムインテグレーション552億円+9.8%329億円+10.3%
システムサポート715億円+13.5%528億円+15.2%
オフィスオートメーション84億円+7.2%29億円+14.5%

特にシステムサポート事業は売上高715億円、営業利益528億円まで拡大しており、全社利益をけん引しています。

システムサポート事業はクラウド利用料、保守契約、運用支援など継続収益が中心のため、利益率が高く安定性も高いです。

売上構成比ではシステムサポート事業が52.9%を占めており、ストック型収益モデルへのシフトが進んでいることが分かります。

財務は引き続き非常に健全

オービックは高収益に加えて、財務体質も非常に強いです。

項目2025年3月期2026年3月期
自己資本比率86.7%83.4%
純資産4,338億円5,160億円
現金及び現金同等物2,000億円2,073億円
営業CF627億円737億円

自己資本比率は83.4%と依然として高く、2,000億円超の現金を保有しています。

営業キャッシュフローも737億円と大きく、事業でしっかり現金を稼げている状態です。

一方で、2026年3月期は自己株式取得を314億円実施しており、株主還元にも積極的でした。

配当は増配継続

2026年3月期の年間配当は84円となり、前期換算70円から14円の増配となりました。

さらに2027年3月期は年間94円を予想しており、連続増配が続く見通しです。

年度年間配当配当性向
2025年3月期70円47.7%
2026年3月期84円48.9%
2027年3月期予想94円49.7%

配当性向は50%前後で安定しており、高収益企業らしい還元姿勢が見られます。

2027年3月期の業績予想

会社予想では2027年3月期も増収増益を見込んでいます。

項目2026年3月期実績2027年3月期予想前年比
売上高1,352億円1,487億円+10.0%
営業利益888億円980億円+10.3%
経常利益1,047億円1,145億円+9.3%
純利益751億円820億円+9.1%

引き続きクラウド需要、ERP更新需要、DX投資が追い風になりそうです。

特に企業の人手不足対策や業務効率化ニーズは今後も続くとみられるため、オービックの事業環境は良好と考えられます。

今後の注目点

今後の注目点は以下です。

  • クラウド比率がさらに高まるか
  • システムサポート事業の成長が続くか
  • 大手企業向けERP需要が維持されるか
  • 自己株買いや増配が継続するか
  • 営業利益率65%超を維持できるか

オービックは高収益企業としてPERが高くなりやすいため、今後は成長率鈍化が起きた場合の株価調整には注意が必要です。

ただし、現時点では業績・財務・還元のすべてが非常に強く、国内IT企業の中でもトップクラスの安定感がある銘柄といえそうです。

まとめ

オービックの2026年3月期決算は、売上高・利益ともに2桁成長となり、過去最高業績を更新しました。

特にクラウドや保守を中心としたシステムサポート事業が伸びており、ストック型収益モデルがさらに強くなっています。

高利益率・無借金経営・連続増配という特徴は変わっておらず、今後もDX需要やクラウド化を背景に成長が期待できそうです。

本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。

オービックの事業内容は下記の記事で解説しています。
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双樹
双樹
保全士・制御系エンジニア
FIREを目指して株式投資に挑戦し、学びをブログで発信中。

学生時代に取得した機械保全技能検定と第二種電気工事士を活かし、リーマンショック期に保全職として就職。
アベノミクス期に装置メーカーへ転職し制御設計を経験。
コロナ禍では工場勤務に転職し機械や設備の保守・点検やシステム導入に携わっています。

資格
●機械保全技能検定(電気系保全作業)
●第二種電気工事士
●エネルギー管理士
●2級ボイラー技士
●乙種第4類危険物取扱者
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