【モルフォ(3653)】写真をきれいにする技術から、画像を読み取るAIへ|事業内容を解説
スマートフォンで暗い場所の写真を撮ったとき、手ぶれやノイズが気になることがあります。工場のカメラでは反対に、「写っているものの中から何を見つけるか」が問題になります。モルフォは、そうした画像の扱い方をソフトウェアで支える会社です。
「モルフォ」で検索すると蝶や書籍なども出てきますが、ここで取り上げるのは証券コード3653の株式会社モルフォです。画像を見やすくする技術と、画像から情報を読み取る技術。この二つを軸にすると、スマートフォンから車載・産業用途へ広がる事業が見えてきます。
モルフォは「カメラを作る会社」ではない
モルフォが提供するのは、画像・動画を扱うソフトウェア技術です。カメラ本体やスマートフォンを製造するのではなく、それらで撮影した画像を補正したり、画像の中の情報を解析したりする技術を開発しています。
たとえば、撮影時に手が動いて画像がぶれる。暗い場所でざらつきが目立つ。動画を撮ると画面が揺れる。こうした撮影側の課題に対して、同社は画像処理の製品を展開してきました。写真を見て楽しむ人にとっては裏方の技術ですが、端末の使い心地には直接関わります。
一方、撮った後の画像から物体や状態を識別したい場合は、別の技術が必要です。同社が注力するAI技術は、画像をきれいに見せるだけでなく、画像を「読み取る」用途へ関わります。画像処理と画像認識は地続きでも、解決する問題は同じではありません。
| 技術・製品の例 | 主な役割 | 利用場面のイメージ |
|---|---|---|
| PhotoSolid | 静止画の手ぶれ補正 | スマートフォンなどでの写真撮影 |
| MovieSolid | 動画の手ぶれ補正 | 動きながら撮る映像 |
| SoftNeuro | 端末側でのAI推論を支援 | 画像認識などを機器上で動かす用途 |
この表は製品の売上順位を示すものではありません。「きれいに撮る」と「撮ったものを判断に使う」という役割の違いを整理するためのものです。モルフォは「カメラを作る会社」ではない
モルフォが提供するのは、画像・動画を扱うソフトウェア技術です。カメラ本体やスマートフォンを製造するのではなく、それらで撮影した画像を補正したり、画像の中の情報を解析したりする技術を開発しています。
たとえば、撮影時に手が動いて画像がぶれる。暗い場所でざらつきが目立つ。動画を撮ると画面が揺れる。こうした撮影側の課題に対して、同社は画像処理の製品を展開してきました。写真を見て楽しむ人にとっては裏方の技術ですが、端末の使い心地には直接関わります。
一方、撮った後の画像から物体や状態を識別したい場合は、別の技術が必要です。同社が注力するAI技術は、画像をきれいに見せるだけでなく、画像を「読み取る」用途へ関わります。画像処理と画像認識は地続きでも、解決する問題は同じではありません。
| 技術・製品の例 | 主な役割 | 利用場面のイメージ |
|---|---|---|
| PhotoSolid | 静止画の手ぶれ補正 | スマートフォンなどでの写真撮影 |
| MovieSolid | 動画の手ぶれ補正 | 動きながら撮る映像 |
| SoftNeuro | 端末側でのAI推論を支援 | 画像認識などを機器上で動かす用途 |
この表は製品の売上順位を示すものではありません。「きれいに撮る」と「撮ったものを判断に使う」という役割の違いを整理するためのものです。
写真・動画を「見やすくする」技術
モルフォの画像処理を身近に感じやすいのは、手ぶれ補正です。PhotoSolidは静止画、MovieSolidは動画に対応する技術として紹介されています。同じ手ぶれでも、写真一枚を整える場合と、連続する映像の揺れを抑える場合では扱う情報が異なります。
利用者が意識するのは「写真がきれいに撮れた」という結果だけかもしれません。しかし端末を作る企業にとっては、撮影品質を左右するソフトウェアの一部です。モルフォはここに自社技術を提供してきました。
なお、スマートフォン向け技術を持っていることと、すべてのスマートフォンに採用されていることは別です。搭載先や販売状況を一般化せず、同社が開示する製品や事例の範囲で理解したいところです。
画像を「読み取る」AIはどこで使われるか
モルフォは事業領域として、スマートデバイス、車載・モビリティ、ファクトリーオートメーション、スマートシティを挙げています。どれもカメラや映像と関わりますが、使う目的は少しずつ違います。
車載分野では、周囲の状況をカメラで捉えて運転支援に使う研究・開発事例が紹介されています。工場では、画像から対象物の状態を確認するなど、目視で行ってきた確認作業と接点があります。SoftNeuroは、こうしたAIの推論処理を端末側で動かす技術として紹介される製品です。
ここで注意したいのは、「応用分野がある」ことと「その分野がすでに主力売上になっている」ことを混ぜない点です。同社の事業領域と個別の開発事例を確認しながら、どこまで商用利用が進んでいるかは別に見ていく必要があります。将来の用途を先回りして売上の柱と決めつけるのは早いでしょう。
収益の入口は技術の提供と開発
モルフォのIRでは、ソフトウェアのライセンス提供に加え、研究開発の受託なども事業として説明されています。画像処理の技術を顧客製品へ組み込む場合と、個別の課題に合わせて開発する場合では、仕事の進み方が異なります。
そのため、画像関連の話題が増えたからといって、すべてが継続的なライセンス収入になるとは言えません。モルフォの事業を見るときは、どの技術が、どの用途で、どの提供形態に結びつくのかを分けて捉えたいところです。この分け方なら、スマートフォン向け技術と産業向けAIを一つの大きな言葉でくくり過ぎずに済みます。
まとめ
モルフォは、写真や動画の品質を高める画像処理技術を基盤に、画像認識や端末側AIの用途にも取り組む会社です。「画像を見やすくする」から「画像を使って状況を知る」へという流れで見ると、製品と事業領域のつながりが分かります。
ただし、用途の広がりと収益の広がりは同義ではありません。各製品の採用事例や提供形態を確かめながら、同社の現在地を見ていくのがよさそうです。
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本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
