【フジミインコーポレーテッド(5384)】先端半導体向けCMP製品が好調で営業利益41%増!通期予想は据え置き
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フジミインコーポレーテッド(5384)は2026年8月5日に、2027年3月期第1四半期決算を発表しました。
売上高は前年同期比19.1%増、営業利益は同41.5%増と大幅な増収増益となりました。さらに、経常利益は75.7%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は81.0%増と、営業利益を上回る伸びを記録しています。
今回の決算で特に注目したいのは、先端半導体向けCMP製品の販売が大きく伸びたことです。決算短信では、AI向け先端半導体デバイスの旺盛な需要が世界半導体市場を牽引するなか、先端半導体向けCMP製品とシリコンウェハー向け製品の販売が好調に推移したとしています。CMP製品の売上高は前年同期比28.3%増の106億6百万円となり、業績を大きく押し上げました。
一方で、今回の決算では通期業績予想と配当予想を据え置きました。第1四半期は好調なスタートとなったものの、会社は現時点では通期予想を変更せず、今後の業績動向を見極める姿勢を示しています。
この記事では、フジミインコーポレーテッドの2027年3月期第1四半期決算の内容や営業利益が41%増となった理由、CMP製品の販売動向、通期業績予想・配当予想、そして今後の注目ポイントについて分かりやすく解説します。
先端半導体向けCMP製品が好調!2027年3月期第1四半期決算を解説
フジミインコーポレーテッドの2027年3月期第1四半期決算は、先端半導体向けCMP製品などの販売増加によって大幅な増収増益となりました。
売上高は前年同期比19.1%増の195億20百万円、営業利益は同41.5%増の46億7百万円となっています。さらに、前年同期に発生していた為替差損がなくなったことも加わり、経常利益は75.7%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は81.0%増となりました。
業績概要
| 項目 | 2027年3月期第1四半期 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 195億20百万円 | +19.1% |
| 営業利益 | 46億7百万円 | +41.5% |
| 経常利益 | 48億31百万円 | +75.7% |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 33億71百万円 | +81.0% |
売上高は195億20百万円となり、前年同期の163億94百万円から31億26百万円増加しました。営業利益も32億57百万円から46億7百万円へ増加しており、売上高の伸びを上回るペースで利益が拡大しています。
営業利益率を計算すると約23.6%となり、前年同期の約19.9%から改善しました。売上高の増加に加えて、利益面でも改善が進んだことが今回の増益につながっています。
先端半導体向けCMP製品が業績を押し上げ
今回の決算で最も重要なのが、CMP製品の販売増加です。
決算短信によると、世界半導体市場ではPCやスマートフォン、車載向けで汎用メモリの供給不足や価格高騰の影響が見られた一方、AI向け先端半導体デバイスの旺盛な需要が市場を牽引しました。
こうした市場環境のなか、フジミインコーポレーテッドでは先端半導体向けCMP製品とシリコンウェハー向け製品の販売が好調に推移しています。
CMP製品の売上高は106億6百万円、前年同期比28.3%増となりました。特に先端ロジックや先端メモリ向けの販売が増加しており、今回の売上高・営業利益の増加を支える大きな要因となっています。
シリコンウェハー向け製品も増収
CMP製品だけでなく、シリコンウェハー向け製品も堅調に推移しました。
ラッピング材の売上高は19億79百万円で前年同期比8.6%増、ポリシング材は34億35百万円で同1.1%増となっています。また、ポリシング材は前四半期比では8.6%増収となりました。
このように、今回の増収はCMP製品だけに依存したものではなく、シリコンウェハー向け製品の販売増加も寄与しています。
経常利益・純利益は営業利益を上回る伸び
経常利益が75.7%増、純利益が81.0%増となった背景には、営業利益の増加に加えて営業外損益の改善があります。
前年同期は為替差損6億12百万円を計上していましたが、今期は為替差益9,900万円となりました。その結果、営業外費用は前年同期の6億72百万円から9,600万円まで減少し、経常利益は27億50百万円から48億31百万円へ大幅に増加しています。
したがって、今回の決算では営業利益の本業での増益に加えて、為替差損の解消も経常利益・純利益を押し上げた点に注意が必要です。
通期業績予想は据え置き
第1四半期は好調でしたが、2027年3月期の通期業績予想については変更されていません。
| 項目 | 2027年3月期通期予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 748億円 | +7.8% |
| 営業利益 | 145億円 | +4.9% |
| 経常利益 | 145億円 | +2.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 104億円 | +14.8% |
| 1株当たり当期純利益 | 140.19円 | ― |
会社は2027年3月期の連結業績予想について、2026年5月14日に公表した予想値から変更しないとしています。
また、年間配当予想も77円で据え置かれています。第2四半期末38.50円、期末38.50円を予定しており、こちらも従来予想から変更はありません。
今回の第1四半期決算は、先端半導体向けCMP製品の販売増加を背景に営業利益が41.5%増となる好決算でした。一方、通期業績予想については据え置かれており、第2四半期以降もこの好調な業績を維持できるかが今後のポイントになります。
株価上昇の理由は?先端半導体向けCMP製品の販売増が業績を押し上げ
フジミインコーポレーテッドの2027年3月期第1四半期決算では、売上高が前年同期比19.1%増、営業利益が41.5%増となるなど、利益が売上高を上回るペースで大きく伸びました。今回の決算で特に注目したいのは、先端半導体向けCMP製品の販売増加が業績を押し上げたことです。
さらに、経常利益は75.7%増、純利益は81.0%増となっています。営業利益の増加に加えて、前年同期に発生していた為替差損がなくなったことも、経常利益・純利益の大幅な増加につながりました。
ここでは、今回の決算で業績が大きく伸びた理由を詳しく見ていきます。
先端ロジック・先端メモリ向けCMP製品が好調
今回の増益を支えた最大の要因が、CMP製品の販売増加です。
決算短信によると、世界半導体市場ではPCやスマートフォン、車載向けで汎用メモリの供給不足や価格高騰の影響が見られました。一方で、AI向け先端半導体デバイスの旺盛な需要が市場を牽引し、半導体市場全体は堅調に推移しています。
こうした環境のなか、フジミインコーポレーテッドでは先端半導体向けCMP製品の販売が好調に推移しました。CMP製品の売上高は106億6百万円となり、前年同期比28.3%増と大きく伸びています。
特に、先端ロジックや先端メモリ向けの販売が増加したことが明記されています。今回の売上高19.1%増、営業利益41.5%増という好決算は、こうした半導体関連需要を取り込んだ結果といえるでしょう。
アジア向け売上高が37.7%増
地域別では、アジアの伸びも目立ちました。
アジアの売上高は60億10百万円で前年同期比37.7%増、セグメント利益は16億74百万円で同43.8%増となっています。先端ロジックデバイス向けCMP製品やハードディスク基板向け製品の販売増加が寄与しました。
一方、日本もCMP製品やシリコンウェハー向け製品の販売増加によって、売上高は110億51百万円、前年同期比18.0%増となり、セグメント利益も38億41百万円、同40.8%増となりました。
このように、今回の増収増益は特定地域だけではなく、日本やアジアを中心にCMP製品などの販売が伸びたことが背景にあります。
シリコンウェハー向け製品も増収
CMP製品だけでなく、シリコンウェハー向け製品も前年同期を上回りました。
ラッピング材の売上高は19億79百万円で前年同期比8.6%増、ポリシング材は34億35百万円で同1.1%増となっています。さらに、ポリシング材については前四半期比8.6%増収となりました。
CMP製品の大幅な増収が今回の業績を牽引した一方、シリコンウェハー向け製品も増収となったことで、全体の売上高を押し上げています。
為替差損の解消で経常利益も大幅増
営業利益以上に経常利益が伸びた理由も確認しておきたいポイントです。
営業利益は前年同期比41.5%増でしたが、経常利益は75.7%増となりました。この差を生んだ大きな要因が為替差損益です。
前年同期は6億12百万円の為替差損を計上していましたが、2027年3月期第1四半期は9,900万円の為替差益となりました。その結果、営業外費用は前年同期の6億72百万円から9,600万円へ大幅に減少しています。
この影響によって経常利益は27億50百万円から48億31百万円へ増加し、親会社株主に帰属する四半期純利益も18億62百万円から33億71百万円へ増加しました。
つまり今回の決算は、本業ではCMP製品などの販売増加によって営業利益が大きく伸び、さらに前年同期の為替差損がなくなったことで経常利益・純利益が一段と押し上げられたという構図です。
このため、純利益81.0%増という数字だけを見るのではなく、営業利益41.5%増という本業の成長と、為替による営業外損益の改善を分けて見ることが重要です。
今後の注目ポイントは?CMP製品の好調継続と通期予想の上方修正に注目
フジミインコーポレーテッドの2027年3月期第1四半期決算は、先端半導体向けCMP製品などの販売増加によって営業利益が前年同期比41.5%増となる好調な内容でした。
一方で、会社は2027年3月期の通期業績予想を据え置いています。第1四半期の営業利益は46億7百万円となったものの、通期営業利益予想は145億円のまま変更されていません。
そのため、今後は第1四半期の好調な業績が第2四半期以降も続くか、そして通期業績予想の上方修正につながるかが重要になります。
CMP製品の好調が続くかに注目
今後の業績を考えるうえで最も重要なのが、先端ロジック・先端メモリ向けCMP製品の販売動向です。
第1四半期のCMP製品売上高は106億6百万円となり、前年同期比28.3%増と大きく伸びました。決算短信では、先端ロジックや先端メモリ向けの販売が増加したことが増収の要因として示されています。
また、会社は世界半導体市場について、AI向け先端半導体デバイスの旺盛な需要が市場を牽引し、全体として堅調に推移したと説明しています。
したがって、今後の決算でも先端半導体向けCMP製品の販売が伸び続けるかが、業績を確認するうえで重要なポイントになります。
第1四半期の営業利益は通期予想の31.8%
第1四半期の営業利益は46億7百万円、通期営業利益予想は145億円です。
単純計算すると、第1四半期だけで通期予想の約31.8%を達成しています。
第1四半期としては好調なスタートを切ったといえますが、会社は通期予想を変更していません。
そのため、現時点では「通期予想を大きく上回る」と断定する段階ではありません。第2四半期以降もCMP製品やシリコンウェハー向け製品の販売が堅調に推移するかを確認する必要があります。
特に、今回の第1四半期ではCMP製品が前年同期比28.3%増と大きく伸びているため、この成長率を今後も維持できるかが、通期業績を左右するポイントになりそうです。
通期業績予想の上方修正があるか
今回の決算では、通期業績予想に変更はありません。
会社が示している2027年3月期の通期予想は、売上高748億円、営業利益145億円、経常利益145億円、純利益104億円です。
第1四半期は営業利益が41.5%増と好調だっただけに、今後の決算で通期業績予想が上方修正されるかは株式市場でも注目されるポイントになるでしょう。
ただし、今回の経常利益75.7%増、純利益81.0%増には、前年同期の為替差損がなくなった影響も含まれています。したがって、今後の業績を評価する際には、為替要因ではなく営業利益がどの程度伸び続けるかを見ることが重要です。
地政学リスクや関税政策には注意
好調な半導体需要が続く一方で、決算短信では事業環境に対する懸念も示されています。
ロシア・ウクライナ情勢の緊張や中東での軍事衝突、中国経済の減速に加え、米国による関税措置などによって、先行きは不透明な状況が続いているとしています。
そのため、今後は先端半導体向け需要だけを見るのではなく、世界経済や地政学情勢が半導体市場にどのような影響を与えるかにも注意が必要です。
今回の決算は、先端半導体向けCMP製品の販売増加によって営業利益41.5%増を達成する好調なスタートとなりました。一方で、通期業績予想は据え置かれています。
今後は、CMP製品の好調が第2四半期以降も続くか、通期業績予想を上回るペースで利益を積み上げられるかが最大の注目ポイントです。特に次回決算で業績予想の上方修正が行われるかどうかは、フジミインコーポレーテッドの今後を考えるうえで重要な材料になるでしょう。
まとめ
フジミインコーポレーテッドの2027年3月期第1四半期決算は、先端半導体向けCMP製品の販売増加を背景に、営業利益が前年同期比41.5%増となる好調な決算でした。
売上高は19.1%増の195億20百万円、営業利益は41.5%増の46億7百万円となりました。さらに、前年同期に発生していた為替差損がなくなったことで、経常利益は75.7%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は81.0%増まで伸びています。
今回の決算で最も重要なのは、CMP製品の売上高が前年同期比28.3%増の106億6百万円となったことです。先端ロジックや先端メモリ向けの販売が増加しており、AI向け先端半導体デバイスの旺盛な需要が業績を押し上げる形となりました。
一方で、会社は2027年3月期の通期業績予想を変更していません。通期売上高748億円、営業利益145億円、経常利益145億円、純利益104億円という従来予想を維持しています。年間配当予想についても77円で据え置きました。
第1四半期だけを見ると非常に強いスタートとなっていますが、今後はCMP製品の好調が第2四半期以降も続くか、そして通期業績予想の上方修正につながるかが重要になります。
また、今回の経常利益・純利益の大幅な増加には為替差損益の改善も含まれているため、本業の成長を判断する際には営業利益の推移を確認する必要があります。
今後の決算では、先端半導体向けCMP製品の販売動向に加えて、地政学リスクや米国の関税措置などが半導体市場に与える影響にも注目したいところです。
営業利益41%増という好調な第1四半期を、通期業績の上方修正につなげられるか。
これが、フジミインコーポレーテッドの今後を考えるうえで最大のポイントになりそうです。
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