エクスモーションの事業内容を解説|組込みソフト・AI・自動運転支援が強み
エクスモーションは、組込みソフトウェア向けコンサルティングを主力とする企業です。
自動車業界を中心に、要件定義や品質改善、開発プロセスの見直しを支援しており、近年は生成AIや教育サービスにも事業を広げています。
一見すると地味な会社に見えますが、自動運転、SDV、OTA、生成AI、リスキリングなど、成長テーマとの関連性が非常に高い点が特徴です。
この記事で分かること
- エクスモーションの事業内容
- 主力事業である組込みソフト向けコンサルの強み
- 自動運転やSDV関連銘柄とされる理由
- CoBrainやEureka Boxの将来性
- エクスモーションの課題と今後の注目点
エクスモーションとはどんな会社か
エクスモーションは、組込みソフトウェア開発の上流工程を支援するコンサルティング会社です。
主な顧客は自動車メーカーや製造業であり、開発そのものを請け負うのではなく、「どうすれば開発を失敗しないか」を支援しています。
組込みソフトとは、自動車、医療機器、ロボット、家電、産業機器などに搭載されるソフトウェアのことです。
近年は、ソフトウェアの重要性が急速に高まっており、自動車業界ではSDV(ソフトウェア定義型車両)の流れが進んでいます。
エクスモーションは、こうした流れの中で、要件定義、品質改善、開発プロセス改善を支援する“技術参謀”のような役割を担っています。
主力事業は組込みソフトウェア向けコンサル
エクスモーションの主力事業は、組込みソフトウェア開発向けのコンサルティングです。
一般的なSI企業との違いは、システム開発そのものではなく、開発の上流工程に特化している点です。
特に、以下のような領域を得意としています。
- 要求分析
- 要件定義
- USDM
- 品質改善
- 開発プロセス改善
- プロジェクト管理
- 設計レビュー
組込みソフト開発では、要件定義が曖昧だと後工程で大きな手戻りが発生します。
そのため、上流工程を整理できる企業の存在価値は高く、エクスモーションはその領域で専門性を持っています。
また、同社は独自ノウハウであるUSDMを強みとしています。
USDMとは、要求仕様を分かりやすく整理し、開発現場で共有しやすくする手法です。
要件の抜け漏れを防ぎ、品質向上や開発効率の改善につながるため、エクスモーションの差別化要因となっています。
自動運転・SDV関連銘柄として注目される理由
エクスモーションは、自動車向け案件の比率が高いことから、自動運転関連銘柄として扱われることがあります。
自動車業界では、ADAS、自動運転、OTA、EV、SDVなど、ソフトウェアの重要性が急速に高まっています。
特にSDVは、自動車をソフトウェアで制御・更新する考え方であり、今後の自動車産業における大きなテーマです。
エクスモーションは、車載ソフトウェアの上流工程支援を行っているため、SDVの普及によって恩恵を受ける可能性があります。
また、ソフトウェアの複雑化が進むほど、要求定義や品質改善の重要性も増していきます。
そのため、自動車業界のソフトウェア化が進むほど、エクスモーションの需要も拡大しやすい構造と言えます。
生成AIサービス「CoBrain」とは
エクスモーションは、生成AIを活用した要件定義支援サービス「CoBrain(コブレイン)」も展開しています。
CoBrainは、議事録や企画書、要求仕様書などから、要件定義書やレビュー内容を自動生成できるサービスです。
具体的には、以下のような機能があります。
- 要件定義書の自動生成
- 要求仕様書のレビュー
- ドキュメント添削
- 議事録からの要件抽出
- 品質改善支援
生成AIの活用が進む中で、ソフトウェア開発の現場でもドキュメント作成の効率化が求められています。
CoBrainは、エクスモーションのコンサルノウハウと生成AIを組み合わせたサービスであり、利益率改善につながる可能性があります。
実際に2026年11月期第1四半期では、CoBrainの顧客数が増加しており、引き続き堅調な引き合いを獲得しています。さらに、開発費の資産計上も行われており、会社側が重点事業として育成していることが分かります。
教育サービス「Eureka Box」とは
エクスモーションは、教育プラットフォーム「Eureka Box(ユーリカボックス)」も展開しています。
Eureka Boxは、ソフトウェア開発の上流工程を学べる教育サービスであり、新人教育やリスキリング向けに活用されています。
近年は、IT人材不足や教育需要の高まりから、企業向け研修サービスの需要が拡大しています。
Eureka Boxは、ゲーム形式で学べる教材も用意されており、現場で必要な知識を効率的に学べる点が特徴です。
コンサル事業は人材依存型であるため、売上拡大には人員増加が必要になります。
一方、教育サービスはストック型収益に近い形で積み上がる可能性があり、利益率改善にもつながります。
2026年11月期第1四半期も、Eureka Boxはリスキリング需要を背景に順調に推移しています。
ソルクシーズ傘下である強み
エクスモーションは、ソルクシーズグループに属しています。
単独企業では営業面や顧客基盤に限界がありますが、グループ企業として活動することで、大企業向け案件や新規顧客の獲得につながりやすくなります。
また、電通総研との提携も進めており、教育やDX分野での事業拡大も期待されています。
ソルクシーズ傘下であることは、財務面の安定感だけでなく、販路拡大という面でも強みと言えます。
エクスモーションの課題
エクスモーションは成長余地の大きい企業ですが、課題もあります。
特に注意したいのは、人材依存型ビジネスである点です。
コンサル事業は、優秀な人材を確保できなければ売上拡大が難しくなります。
また、自動車業界向け案件が多いため、自動車メーカーの開発投資動向に業績が左右されやすい面もあります。
そのほかにも、以下のような課題があります。
- 売上規模がまだ小さい
- 人材採用が重要
- 自動車業界依存度が高い
- AI事業はまだ育成段階
- 株価の変動が大きい
今後は、CoBrainやEureka Boxなどのストック型サービスがどこまで成長するかが重要になりそうです。
まとめ
エクスモーションは、組込みソフトウェア向けコンサルを主力としながら、自動運転、SDV、生成AI、教育サービスへ展開している企業です。
特に、自動車業界のソフトウェア化が進む中で、要件定義や品質改善の重要性は高まっています。
CoBrainやEureka Boxが伸びれば、従来の人材依存型ビジネスから脱却し、利益率改善にもつながる可能性があります。
単なる小型株ではなく、自動運転、AI、製造業DX、リスキリングといった複数テーマに関わる銘柄として注目したい企業です。
本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
