決算分析【エクスモーション(4394)】CoBrainとEureka Boxが伸び営業利益54.9%増
エクスモーションの2026年11月期第1四半期決算は、売上高・利益ともに増加する好決算となりました。
特に営業利益は前年同期比54.9%増と大きく伸びており、収益性の改善が進んでいます。
背景には、新規顧客案件の獲得に加え、生成AIサービス「CoBrain」や教育サービス「Eureka Box」の成長があります。
また、株式分割と増配も発表されており、株主還元の強化にも注目が集まっています。
この記事で分かること
- エクスモーションの2026年11月期第1四半期決算内容
- 売上高・利益が伸びた理由
- CoBrainやEureka Boxの成長状況
- 今後の業績見通し
- 株式分割と配当強化の内容
2026年11月期第1四半期決算概要
エクスモーションの2026年11月期第1四半期は、増収増益となりました。
売上高は3.58億円で前年同期比4.5%増、営業利益は0.57億円で前年同期比54.9%増となっています。
利益面の伸びが大きく、売上総利益率の改善が進みました。
| 項目 | 2025年11月期1Q | 2026年11月期1Q | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 3.42億円 | 3.58億円 | 4.5%増 |
| 営業利益 | 0.37億円 | 0.57億円 | 54.9%増 |
| 経常利益 | 0.37億円 | 0.58億円 | 56.1%増 |
| 純利益 | 0.23億円 | 0.38億円 | 64.0%増 |
| 1株利益 | 7.68円 | 12.56円 | 63.5%増 |
営業利益率は前年同期の10.8%から16.0%まで上昇しており、利益率改善が進んでいることが分かります。
なぜ利益率が改善したのか
今回の決算で最も注目したいのは、利益率の改善です。
売上高の伸びは4.5%増にとどまっていますが、営業利益は54.9%増と大きく伸びています。
背景としては、以下のような要因が考えられます。
- 新規顧客案件の獲得
- 高付加価値案件の増加
- 自動車業界以外の顧客開拓
- CoBrainやEureka Boxの成長
- 売上原価率の改善
売上原価は前年同期の2.11億円から2.02億円へ減少しており、売上高が増えた一方で原価を抑えられています。
その結果、売上総利益は1.30億円から1.55億円へ増加しました。
CoBrainが顧客数増加で成長
生成AIを活用した要件定義支援サービス「CoBrain」は、引き続き順調に成長しています。
会社側は、第1四半期で顧客数が増加したと説明しており、引き続き堅調な引き合いを獲得しているとしています。
また、CoBrainの開発費は無形固定資産として計上されており、会社が重点サービスとして育成していることが分かります。
CoBrainは、議事録や要求仕様書から要件定義書を自動生成できるサービスであり、生成AI関連銘柄として評価される理由の一つです。
生成AIを活用した要件定義支援は、今後のソフトウェア開発現場で需要が拡大しやすく、中長期の成長余地も大きいと考えられます。
Eureka Boxもリスキリング需要で堅調
教育サービス「Eureka Box(ユーリカボックス)」も順調に推移しています。
近年は、IT人材不足やリスキリング需要の高まりから、企業向け研修サービスの需要が拡大しています。
エクスモーションは、ソフトウェア開発の上流工程を学べる教育サービスとしてEureka Boxを展開しており、新人教育や社内研修に活用されています。
会社側も、第1四半期はリスキリング需要を背景に順調に推移したと説明しています。
コンサル事業は人材依存型ですが、教育サービスが拡大すればストック型収益の比率が高まり、利益率改善にもつながります。
財務は無借金で自己資本比率91.6%
エクスモーションの財務体質は非常に良好です。
2026年11月期第1四半期末の自己資本比率は91.6%であり、前期末の89.9%から上昇しました。
現金及び預金は13.42億円あり、有利子負債もほぼないため、無借金に近い状態です。
| 項目 | 2025年11月期末 | 2026年11月期1Q末 |
|---|---|---|
| 総資産 | 18.57億円 | 17.98億円 |
| 純資産 | 16.69億円 | 16.47億円 |
| 自己資本比率 | 89.9% | 91.6% |
| 現金及び預金 | 14.40億円 | 13.42億円 |
配当支払いにより現金は減少しましたが、財務面で不安を感じる水準ではありません。
通期業績予想は据え置き
会社側は、2026年11月期通期予想を据え置いています。
売上高14.51億円、営業利益2.04億円、純利益1.33億円を見込んでいます。
| 項目 | 2026年11月期予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 14.51億円 | 4.7%増 |
| 営業利益 | 2.04億円 | 7.7%増 |
| 経常利益 | 2.06億円 | 6.4%増 |
| 純利益 | 1.33億円 | 4.5%増 |
第1四半期時点で営業利益進捗率は約28%となっており、やや順調なスタートと言えます。
今後は、CoBrainやEureka Boxの成長、自動車業界以外の顧客拡大が続くかがポイントになりそうです。
株式分割と増配も発表
今回の決算では、株式分割と増配も発表されました。
2026年6月1日付で1株を2株に分割する予定です。
株式分割によって投資しやすくなり、流動性向上も期待できます。
また、配当予想も修正されました。
2026年11月期は中間配当5円、期末配当10円予想となっています。
株式分割前ベースで考えると、年間配当は25円相当となり、前期の20円から実質増配です。
エクスモーション決算の評価
今回の決算は、売上高以上に利益率改善が進んだ点を高く評価できます。
特に、CoBrainやEureka Boxといったサービス型事業が伸びていることは、従来の人材依存型ビジネスからの脱却につながる可能性があります。
また、財務体質も非常に良好であり、株式分割や増配まで実施していることから、株主還元にも前向きです。
一方で、売上成長率自体はまだ高くなく、自動車業界依存度の高さや人材採用の課題は残っています。
そのため、今後は生成AI関連サービスや教育事業がどこまで伸びるかが、株価評価を左右する重要ポイントになりそうです。
まとめ
エクスモーションの2026年11月期第1四半期決算は、営業利益54.9%増と大幅増益になりました。
CoBrainやEureka Boxが順調に拡大しており、利益率改善も進んでいます。
さらに、株式分割と増配も発表されており、投資家にとっては好材料の多い決算と言えます。
今後は、生成AIや教育サービスがどこまで成長し、人材依存型ビジネスから脱却できるかに注目したいところです。
本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
