データセンター建設関連株まとめ|設備工事・施工を支える日本株を整理
データセンターの新設では、建物を建てる工程だけでなく、受変電、空調、通信、監視といった設備を設計・施工し、稼働できる状態に仕上げる工程が欠かせません。そこで本記事では、発電・送配電やUPSなどの機器そのものではなく、施設へ設備を組み込み、運用開始までつなぐ施工・設備工事の役割に絞って整理します。
データセンター建設関連株が注目される理由
データセンターでは、大容量のサーバーを置くための建物に加え、電気・空調・通信を高い信頼性で組み合わせる必要があります。電源装置や変圧器を製造する企業とは別に、それらを施設の仕様に合わせて設計し、現場に据え付け、保守可能な状態にする施工の役割があります。
AI・クラウド向けの設備では、電力密度や冗長性、工期、空調方式などが施設ごとに異なります。そのため、単に建設需要を見るだけではなく、どの設備を誰が施工し、どこまでサービスを担うのかを確認することが大切です。
建設・施工で必要になる役割
| 役割 | 企業名・コード | 確認する事業上の接点 |
|---|---|---|
| 電気・通信を含む総合設備工事 | 関電工(1942) | 大規模施設に必要な電気・通信・環境設備の施工 |
| 電力・一般設備工事 | トーエネック(1946) | 電力インフラ工事と、民間施設の設備工事 |
| 電力・建築設備工事 | 北陸電気工事(1930) | 電力設備と建物設備を施工する体制 |
この表は施工・設備工事の役割を整理したものであり、企業の順位や受注・利益への寄与を示すものではありません。
電気・通信・環境設備を施工する企業
関電工(1942)
関電工は、電気設備を中心に、通信・空調衛生などの設備工事を手掛けています。データセンターでは、建物そのものに加え、受変電、サーバー周辺の電気設備、通信、空調などを施設全体として整える必要があります。
同社を確認する際は、「データセンター」という言葉だけでなく、屋内線・環境設備工事や情報通信工事など、案件に応じてどの事業が関わるかを見ることが重要です。
トーエネック(1946)
トーエネックは、電力インフラ工事に加え、一般の電気・空調・通信設備工事を展開しています。データセンターの建設では、送配電の外側だけでなく、施設内へ電気・通信設備を施工する工程が必要になります。
ただし、電力会社向けの工事と民間施設向け工事は、顧客や案件の性格が異なります。データセンターとの接点を確認する場合も、事業全体を一つの需要で判断せず、工事の内訳や受注の開示を見たいところです。
北陸電気工事(1930)
北陸電気工事は、電力設備と建築設備の工事を手掛ける企業です。設備工事では、施設の設計条件に応じて電気、空調、通信などの設備を組み合わせる必要があります。
確認する際は、地域や特定の施設名だけで判断せず、同社がどの設備分野で施工を担うか、受注・施工体制がどう変化しているかを見ます。
建設関連株を見る際の確認ポイント
データセンターの建設計画は、すぐに施工や売上へ結び付くとは限りません。用地、電力確保、設計、機器の調達、施工人員などがそろってから工事が進むためです。また、設備工事会社では、データセンター以外にも工場、オフィス、公共施設、送配電などの案件が事業を構成します。
そのため、テーマのニュースだけで判断せず、受注高、工事の進捗、施工能力、資材・人件費、採算性を確認する必要があります。建設計画の増加と、各社の利益の増加は同じ時期・同じ大きさで起こるとは限りません。
まとめ
データセンター建設関連株では、建物を建てること以上に、電気・通信・空調などの設備を施工し、運用できる状態にする工程が重要です。
関連企業を見る際は、施工する設備の範囲、顧客、受注・工事の進み方を分けて確認しましょう。電力の確保はデータセンター電力関連株まとめ、施設内での安定給電はデータセンター電源関連株まとめで扱います。
