アーレスティ(5852)はどんな会社?EV時代でも成長できる理由と将来性を徹底分析

my-next-goal-is-fire
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

アーレスティ(5852)は、自動車向けアルミダイカスト製品を手掛ける世界有数のメーカーです。

自動車業界ではEV化が急速に進んでいますが、その一方で車両軽量化の重要性も高まっています。アーレスティは長年培ってきたダイカスト技術を武器に、EV時代に対応した製品開発を進めています。

しかし、エンジン関連部品を主力としてきた企業であることから、「EV化で需要は減らないのか」「今後も成長できるのか」と疑問を持つ投資家も少なくありません。

この記事で分かること
  • アーレスティがどんな会社なのか
  • 主力事業であるダイカスト事業の特徴
  • アーレスティの強みと競争優位性
  • EV時代における成長戦略
  • 海外展開と今後の将来性
スポンサーリンク

アーレスティ(5852)はどんな会社?

アーレスティはアルミダイカスト製品の開発・製造・販売を行うメーカーです。

社名は「Research(研究)」「Service(サービス)」「Technology(技術)」の頭文字から名付けられており、技術力を軸としたものづくり企業であることを表しています。

同社は自動車向け部品を中心に事業を展開しており、日本だけでなくアメリカ、中国、インド、メキシコなど世界各国に生産拠点を保有しています。

現在では単なる部品メーカーではなく、設計から金型製作、鋳造、加工、組立までを一貫して行う総合ダイカストメーカーとして事業を展開しています。

主力事業のダイカストとは?

アーレスティの中核事業はダイカストです。

ダイカストとは、溶かしたアルミニウムを金型へ高圧で流し込み、複雑な形状の部品を大量生産する製造技術を指します。

この技術には高い寸法精度と生産効率という特徴があります。

自動車業界ではエンジンやトランスミッションだけでなく、サスペンションや車体系部品など幅広い用途で利用されています。

また、鉄よりも軽いアルミニウムを使用するため、自動車の軽量化に大きく貢献できる点も重要な特徴です。

世界的に燃費規制や環境規制が強化される中で、ダイカスト技術の重要性は年々高まっています。

強み① 設計から組立までの一貫生産体制

アーレスティ最大の強みは一貫生産体制です。

一般的なメーカーでは、製品設計と金型製作、部品加工を別々の企業へ委託するケースも少なくありません。

しかしアーレスティは、製品設計から金型設計、ダイカスト鋳造、機械加工、組立までを自社グループ内で対応しています。

そのため品質の安定化だけでなく、開発期間短縮やコスト競争力向上にもつながっています。

自動車メーカーにとっては複数企業へ発注する必要がなく、開発段階から技術提案を受けられるメリットがあります。

この一貫生産体制は同社の大きな競争優位性と言えるでしょう。

強み② 金型技術

アーレスティを分析する上で見落とされがちなのが金型技術です。

ダイカスト製品の品質を決定するのは金型です。

どれほど優れた鋳造設備を保有していても、金型の精度が低ければ高品質な製品は作れません。

アーレスティは長年培ってきた金型技術を保有しており、自社で金型の設計・製造を行っています。

この技術力があるからこそ、複雑な形状や高精度が求められる自動車部品にも対応できます。

また、製品開発段階から顧客へ提案できるため、単なる受託生産ではなく技術提案型企業としての立場を確立しています。

EV時代でも成長できる理由

EV化によってエンジン関連部品の需要が減少することは事実です。

そのため「アーレスティはEV化で不利になるのではないか」と考える投資家もいます。

しかし実際には、EV時代だからこそアーレスティの技術が必要になる側面もあります。

EVはバッテリー重量が大きく、車両重量が増加しやすい特徴があります。

そのため自動車メーカーは車体や部品の軽量化をこれまで以上に重視しています。

アーレスティが得意とするアルミダイカストは軽量化に直結する技術です。

つまり同社はエンジン部品メーカーではなく、軽量化ソリューション企業として進化しようとしているのです。

実際に同社は電動車向け部品や車体系部品の拡大を進めており、EV時代への対応を急いでいます。

EVだけでなく全ての車に必要な技術

アーレスティの強みはEVだけに依存していないことです。

軽量化需要は、

  • ガソリン車
  • ハイブリッド車
  • プラグインハイブリッド車
  • EV

の全てに共通しています。

燃費向上や航続距離向上を目指す限り、車両軽量化は今後も続くテーマです。

そのためアーレスティの技術は特定の車種だけでなく、自動車業界全体で活用される可能性があります。

グローバル展開も大きな強み

アーレスティは世界各地に生産拠点を持っています。

日本市場だけに依存していないことは大きな強みです。

自動車メーカーは世界中で生産を行っており、部品メーカーにもグローバル対応が求められます。

アーレスティは各地域に生産拠点を持つことで、顧客の海外展開に合わせた供給体制を構築しています。

こうしたグローバルネットワークは新規参入企業が簡単に真似できるものではありません。

今後はインド市場が成長のカギ

今後の成長戦略で注目したいのがインドです。

インドは人口増加と経済成長を背景に、自動車市場の拡大が続いています。

中国市場ではEVメーカーとの競争が激化していますが、インド市場は今後も成長余地が大きいと考えられています。

アーレスティもインド事業を重要な成長分野と位置付けており、生産能力の拡充や受注拡大を進めています。

将来的には中国に代わる成長エンジンとなる可能性があります。

アーレスティの将来性

アーレスティの将来性を考える上で重要なのは、「EVメーカーになるかどうか」ではありません。

重要なのは、軽量化需要をどれだけ取り込めるかです。

同社は長年培ったダイカスト技術に加え、金型技術や一貫生産体制を持っています。

さらに世界各国に生産拠点を展開しており、グローバル自動車メーカーとの取引実績も豊富です。

一方で、中国市場の競争激化や海外拠点の収益改善など課題も残されています。

ただし、軽量化需要そのものは今後も続く可能性が高く、EV時代においても一定の存在感を維持できる企業と考えられます。

まとめ

アーレスティはアルミダイカストを主力とするグローバルメーカーです。

同社の強みは単なる鋳造技術ではなく、金型設計から加工・組立まで対応できる一貫生産体制にあります。

また、EV化によってエンジン関連部品の需要減少が懸念される一方で、軽量化需要は今後も拡大が期待されています。

そのためアーレスティはエンジン部品メーカーではなく、軽量化ソリューション企業としての成長が期待される企業です。

今後はインド市場の拡大や電動車向け部品の成長が、将来性を左右する重要なポイントになるでしょう。

本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。

アーレスティの決算は下記の記事で解説しています。
決算分析【アーレスティ(5852)】7期ぶり黒字化を達成!EV時代でも成長できるのか徹底解説
決算分析【アーレスティ(5852)】7期ぶり黒字化を達成!EV時代でも成長できるのか徹底解説
ABOUT ME
双樹
双樹
保全士・制御系エンジニア
FIREを目指して株式投資に挑戦し、学びをブログで発信中。

学生時代に取得した機械保全技能検定と第二種電気工事士を活かし、リーマンショック期に保全職として就職。
アベノミクス期に装置メーカーへ転職し制御設計を経験。
コロナ禍では工場勤務に転職し機械や設備の保守・点検やシステム導入に携わっています。

資格
●機械保全技能検定(電気系保全作業)
●第二種電気工事士
●エネルギー管理士
●2級ボイラー技士
●乙種第4類危険物取扱者
スポンサーリンク
Recommend
こちらの記事もどうぞ
記事URLをコピーしました