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【長瀬産業(8012)】マテリアル・エレクトロニクス好調で大幅増益、営業利益66%増!自社株買いも発表

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長瀬産業(8012)は2026年8月4日、2027年3月期第1四半期決算を発表しました。

今回の決算は、売上高が前年同期比17.9%増、営業利益が同65.9%増、親会社株主に帰属する四半期純利益が同95.2%増となる大幅な増収増益でした。特に営業利益は売上高の伸びを大きく上回っており、利益面の改善が目立つ内容です。

セグメント別では、マテリアルとエレクトロニクスの営業利益が大きく伸びたほか、ライフサイエンスも増益となり、3セグメントすべてで利益が拡大しました。

さらに、今回の決算では最大370万株・30億円を上限とする自社株買いも発表されています。一方で、2027年3月期の通期業績予想は据え置かれており、今後の業績見通しについては慎重な姿勢も示されています。

この記事では、長瀬産業の2027年3月期第1四半期決算について、業績のポイントやセグメント別の増益状況、通期業績予想、自社株買いなどを決算短信の内容に沿って詳しく解説します。

この記事で分かること
  • 長瀬産業の2027年3月期第1四半期決算の業績
  • 営業利益65.9%増となった決算のポイント
  • マテリアル・エレクトロニクスなどセグメント別の業績
  • 通期業績予想が据え置かれた理由と今後の注目点
  • 最大30億円の自社株買いの概要
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営業利益66%増!2027年3月期第1四半期決算を解説

長瀬産業の2027年3月期第1四半期決算は、売上高・利益ともに前年同期を上回る大幅な増収増益となりました。特に営業利益は65.9%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は95.2%増となり、利益の伸びが際立っています。

業績概要

項目2027年3月期第1四半期前年同期比
売上高2,797億円+17.9%
売上総利益551億円+24.4%
営業利益170億円+65.9%
経常利益181億円+69.3%
親会社株主に帰属する四半期純利益147億円+95.2%

売上高は前年同期比17.9%増の2,797億円、売上総利益は24.4%増の551億円となりました。さらに営業利益は65.9%増の170億円、経常利益は69.3%増の181億円まで増加しています。

売上高の伸び以上に利益が大きく増加したことが、今回の決算における最大のポイントです。

最終利益も大きく伸びています。親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比95.2%増の147億円となり、前年同期の75億円から大幅に増加しました。

なお、2026年4月1日に普通株式1株につき4株の株式分割を実施しているため、今回の1株当たり四半期純利益は株式分割を考慮した形で算定されています。2027年3月期第1四半期の1株当たり四半期純利益は35.93円です。

3セグメントすべてが増益

今回の決算では、報告セグメントが従来の5区分からマテリアル、エレクトロニクス、ライフサイエンスの3区分へ変更されています。前年同期のセグメント情報も変更後の区分に基づいて表示されています。

セグメント売上高営業利益
マテリアル1,405億円82億円
エレクトロニクス496億円49億円
ライフサイエンス904億円29億円

マテリアルの営業利益は82億円、エレクトロニクスは49億円、ライフサイエンスは29億円となりました。前年同期と比較すると、マテリアルは約63%増、エレクトロニクスは約60%増、ライフサイエンスは約37%増となっています。

特にマテリアルとエレクトロニクスの利益成長が大きく、全社の営業利益を押し上げる結果となりました。ライフサイエンスも増益となっているため、今回の大幅増益は一部のセグメントだけに依存したものではありません。

通期業績予想は据え置き

第1四半期は好調なスタートとなりましたが、会社は2027年3月期の通期業績予想を変更していません。

項目2027年3月期通期予想
売上高1兆円
売上総利益1,040億円
営業利益450億円
経常利益450億円
親会社株主に帰属する当期純利益345億円
1株当たり当期純利益84.59円

営業利益は第1四半期だけで170億円となっており、通期予想450億円に対する進捗率は約37.8%です。

ただし、会社は現時点で通期予想を上方修正していません。決算短信では、第2四半期決算の公表時に改めて通期業績見通しを更新する予定としています。

そのため、今回の決算では「第1四半期が好調だった」という点だけでなく、この利益成長を第2四半期以降も維持できるか、そして通期業績予想の上方修正につながるかが重要なポイントになります。

なぜ営業利益が66%増加した?3セグメントの増益が業績を押し上げ

長瀬産業の2027年3月期第1四半期決算では、売上高17.9%増に対して営業利益が65.9%増となり、利益の伸びが売上高を大きく上回りました。

今回の増益を支えたのが、マテリアル、エレクトロニクス、ライフサイエンスの3セグメントすべてで営業利益が増加したことです。特にマテリアルとエレクトロニクスの増益幅が大きく、全社の営業利益を押し上げました。

ここでは、決算短信に記載されたセグメント別の業績を中心に、今回の大幅増益につながったポイントを確認します。

売上高以上のペースで利益が拡大

今回の決算でまず注目したいのが、売上高と利益の伸び率の差です。

売上高は前年同期比17.9%増の2,797億円でしたが、売上総利益は24.4%増の551億円まで伸びました。さらに営業利益は65.9%増の170億円となり、売上高の増加以上に利益が大きく拡大しています

営業利益率を計算すると、前年同期の約4.3%から今回の約6.1%まで上昇しています。

つまり、今回の決算は単純に販売数量や売上規模が増えただけではなく、利益を確保する力も改善した決算と見ることができます。

経常利益も前年同期比69.3%増の181億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は95.2%増の147億円となりました。営業利益だけでなく、経常利益、最終利益まで大幅に増加している点も好材料です。

マテリアルの営業利益が約63%増

セグメント別で最も営業利益が大きいのがマテリアルです。

マテリアルの売上高は1,405億円、営業利益は82億円となりました。前年同期の営業利益50億円から32億円増加し、約63%の大幅増益となっています。

全社の営業利益が前年同期から約68億円増加していることを考えると、マテリアルだけでその半分近くを押し上げた計算になります。

今回の決算では、このマテリアルの大幅な利益成長が全社業績を牽引する重要な要因となりました。

エレクトロニクスも営業利益60%増

エレクトロニクスも大幅な増益となっています。

売上高は496億円、営業利益は49億円となり、前年同期の30億円から19億円増加しました。営業利益は前年同期比約60%増となっています。

マテリアルとエレクトロニクスの2セグメントだけで営業利益が大きく増加しており、今回の全社的な利益成長を支える結果となりました。

なお、今回の決算では報告セグメントが変更されているため、前年同期の数値についても変更後の区分に組み替えて比較されています。したがって、今回の決算短信では変更後の3セグメントを基準に前年同期との増減を確認することが重要です。

ライフサイエンスも増益

ライフサイエンスについても、営業利益は前年同期を上回りました。

売上高は904億円、営業利益は29億円となり、前年同期の21億円から8億円増加しています。営業利益は前年同期比約37%増となりました。

マテリアル、エレクトロニクスだけでなく、ライフサイエンスも増益となったことで、3セグメントすべてが利益成長を実現したことが今回の決算の特徴です。

特定の1セグメントだけが好調だったわけではなく、全社的に利益が改善したことが、営業利益65.9%増という大幅な増益につながったと考えられます。

今回の決算は「増収」より「増益」の大きさがポイント

今回の長瀬産業の決算を整理すると、最大のポイントは売上高17.9%増に対して営業利益が65.9%増まで伸びたことです。

さらに、マテリアルが約63%増、エレクトロニクスが約60%増、ライフサイエンスが約37%増と、3セグメントすべてで営業利益が増加しました。

そのため、第1四半期の決算は単なる増収ではなく、利益成長が明確に強まった決算と評価できます。

一方で、会社は通期業績予想を据え置いています。第1四半期の好調な利益成長が、このまま通期業績の上方修正につながるのかは、次の決算を見るうえで重要なポイントになりそうです。

今後の注目ポイントは?通期予想・自社株買い・キャッシュフローを確認

長瀬産業の2027年3月期第1四半期決算は、営業利益65.9%増、純利益95.2%増と非常に好調なスタートとなりました。一方で、会社は通期業績予想を据え置いており、現時点では上方修正を行っていません

さらに今回の決算では、最大30億円の自社株買いが発表された一方、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期から悪化しています。好決算だけを見るのではなく、株主還元やキャッシュ・フローも含めて今後を判断する必要があります。

通期業績予想を上回るペースで進んでいる

会社が公表している2027年3月期の通期営業利益予想は450億円です。第1四半期だけで営業利益170億円を確保したため、通期予想に対する進捗率は約37.8%となっています。

1年間を単純に4等分した場合の25%を大きく上回っているため、第1四半期としては順調な進捗といえます。

ただし、ここで注意したいのが、進捗率が高いからといって、そのまま通期業績の上方修正が決まったわけではないという点です。

今回の決算では通期予想が変更されておらず、会社は中間期の決算発表時に改めて通期業績見通しを更新する予定としています。

したがって、今後は第2四半期までの業績がどの程度積み上がるか、そして会社が通期予想を引き上げるかが重要になります。

最大30億円の自社株買いを発表

今回の決算では、業績だけでなく株主還元策も発表されたことが注目ポイントです。

長瀬産業は、自己株式取得について370万株を上限、取得価額総額30億円を上限とする自社株買いを決定しました。取得期間は2026年8月5日から9月30日までで、市場買付によって取得する予定です。

好調な第1四半期決算と同時に自社株買いを発表したことで、利益成長だけでなく、株主への利益還元を強化する姿勢も示されたといえるでしょう。

自社株買いは発行済み株式数の減少につながるため、1株当たり利益の改善や株主価値向上につながる可能性があります。もっとも、実際の株価への影響については、取得規模や市場環境なども含めて判断する必要があります。

営業キャッシュ・フローの悪化には注意

一方で、今回の決算には注意しておきたいポイントもあります。

営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期の7億円の収入から212億円の支出へ悪化しました。決算短信では、売上債権や棚卸資産の増加などが影響しています。

会計上の利益が大幅に増加している一方で、営業活動から生み出したキャッシュがマイナスになっているため、利益だけでなく運転資金の動きも確認する必要があります

もっとも、第1四半期という短期間のキャッシュ・フローだけで業績そのものを否定することはできません。今後の四半期で営業キャッシュ・フローが改善するかを継続して確認することが重要です。

次回決算で通期予想の上方修正があるかに注目

今回の決算を踏まえると、今後の最大の焦点は第1四半期の大幅増益が第2四半期以降も続くかどうかです。

営業利益は前年同期比65.9%増と好調で、3セグメントすべてが増益となりました。さらに、自社株買いも発表されており、決算内容としてはポジティブな材料が多くあります。

一方で、会社は通期予想を450億円のまま据え置いています。そのため、次回決算では単純な増収増益だけではなく、通期予想に対する進捗、自社株買いの実施状況、営業キャッシュ・フローの改善、そして通期業績予想の修正を確認することが重要です。

今回の第1四半期決算は、「大幅増益+自社株買い」という強い材料がある一方、通期予想は据え置き、キャッシュ・フローには課題が残るという内容でした。今後は、この好調なスタートを通期の業績成長へつなげられるかが注目されます。

まとめ

長瀬産業の2027年3月期第1四半期決算は、売上高17.9%増、営業利益65.9%増、親会社株主に帰属する四半期純利益95.2%増と、大幅な増収増益となりました。特に営業利益の伸びが売上高を大きく上回っており、利益面の改善が際立つ決算です。

セグメント別では、マテリアル、エレクトロニクス、ライフサイエンスの3セグメントすべてが増益となりました。マテリアルの営業利益は約63%増、エレクトロニクスは約60%増、ライフサイエンスは約37%増となり、複数の事業領域で利益が拡大したことが全社の大幅増益につながっています。

一方で、2027年3月期の通期業績予想は売上高1兆円、営業利益450億円、純利益345億円で据え置きとなりました。第1四半期の営業利益は170億円で、通期営業利益予想に対する進捗率は約37.8%と順調ですが、会社は現時点で上方修正を行っていません。

また、今回の決算では370万株・30億円を上限とする自社株買いも発表されました。好調な業績に加えて株主還元策も打ち出したことは、今回の決算における重要なポイントです。

ただし、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期の7億円の収入から212億円の支出へ悪化しています。利益が大幅に増加している一方で、今後キャッシュ・フローが改善するかについては確認が必要です。

今回の決算を総合すると、「大幅な増益+自社株買い」というポジティブな材料がある一方、通期予想は据え置き、営業キャッシュ・フローには注意が必要という内容でした。

今後は、第2四半期以降も3セグメントの増益基調を維持できるか、そして好調な第1四半期の実績が通期業績予想の上方修正につながるかが注目されます。次回決算では、業績の進捗だけでなく、自社株買いの実施状況やキャッシュ・フローの改善も確認したいところです。

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双樹
双樹
保全士・制御系エンジニア
FIREを目指して株式投資に挑戦し、学びをブログで発信中。

学生時代に取得した機械保全技能検定と第二種電気工事士を活かし、リーマンショック期に保全職として就職。
アベノミクス期に装置メーカーへ転職し制御設計を経験。
コロナ禍では工場勤務に転職し機械や設備の保守・点検やシステム導入に携わっています。

資格
●機械保全技能検定(電気系保全作業)
●第二種電気工事士
●エネルギー管理士
●2級ボイラー技士
●乙種第4類危険物取扱者
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