【2026年2月9日株式市場】指数停滞の裏で「装置→非鉄→インフラ→小型」へ資金が順番に波及した日
日経平均株価、TOPIXともに本日は方向感に乏しい推移となりました。与党圧勝による政策継続への安心感が相場の下支えとなる中、資金は指数主導ではなく、半導体装置・非鉄・インフラといった産業チェーンに沿って段階的に波及しました。
指数主導の上昇は見られない一方で、値上がり率ランキング上位には半導体装置・検査工程・材料・非鉄金属・電線・インフラ関連・小型テーマ株が同時に並ぶ、非常に特徴的な一日となりました。
指数が停滞する局面において、短期資金およびテーマ資金は指数寄与度の高い主力株ではなく、テーマ性・産業チェーン・需給・値動きの軽さを手掛かりに、複数の分野へ段階的に拡散しています。
本日の物色動向は、前日から継続している「テーマ資金の横断的移動」の延長線上にあります。
本日の物色は、前日から続くテーマ資金の横断的移動の延長線上にあります。指数停滞の中で複数テーマへ資金が拡散していた前日の市場動向については、こちらの記事で詳しく解説しています。
市場背景・海外動向
本日は値上がり率ランキング上位に、半導体装置・検査工程・材料、非鉄金属・電線、インフラ・重工・バルブ、小型テーマ株が同時に並びました。
一見すると関連性の薄い銘柄群ですが、資金の流れには明確な一貫性が見られます。
半導体装置・検査 → 非鉄・電線 → インフラ・重工 → 小型テーマ
という、機関投資家の資金ローテーションがそのまま板に可視化された形です。
注目テーマ別の動き
成長・グロース株(小型株中心)
- シキノハイテック(6614)
- ブロードバンドタワー(3776)
- クロスフォー(7810)
- リンクバル(6046)
- MCJ(6670)
業績材料というよりも、需給・テーマ性・値動きの軽さを背景に短期資金が流入。指数停滞局面で顕著に見られる物色傾向です。
本日急騰した銘柄の中には、テーマ資金や需給ではなく、IRによって価格が明示されたことで上昇した特殊なケースも見られました。ベインキャピタルによるMBO・TOB開始を材料にストップ高水準まで買われたMCJの動きについては、下記の記事で詳しく解説しています。
半導体装置・検査・材料関連
- アドバンテスト(6857)
- ディスコ(6146)
- 東京精密(7729)
- 日本電子材料(6855)
- 東京応化工業(4186)
- イビデン(4062)
- 日本マイクロニクス(6871)
- テラプローブ(6627)
半導体そのものではなく、装置・検査・材料・後工程といった産業チェーンの広い範囲に資金が流入している点が本日の大きな特徴です。
本日のテーマ資金の流れをより深く理解するために、「半導体・データセンター・熱処理(ヒート)」テーマの資金循環についてはこちらの記事で整理しています。
非鉄金属・電線・素材
- 古河電気工業(5801)
- 住友電気工業(5802)
- UACJ(5741)
- フルヤ金属(7826)
- ユニチカ(3103)
半導体テーマと同一資金が、非鉄・電線・素材分野まで波及していることが読み取れます。
本日の非鉄・電線物色の背景には、資源・素材に対する構造的な資金ロジックが存在します。過去にレアアース・資源テーマが注目された局面と同様の構図については、こちらの記事で詳しく解説しています。
インフラ・重工・バルブ関連
- 川崎重工業(7012)
- 千代田化工建設(6366)
- 岡野バルブ製造(6492)
- 宮入バルブ製作所(6495)
- T V E(6466)
電線・素材の次に、インフラ・重工分野へ資金が波及。資金ローテーションの教科書どおりの動きです。
まとめ|指数は停滞も「産業チェーン」に沿って資金が波及
- 指数は方向感に乏しい
- 半導体装置・検査・材料へ資金集中
- 非鉄・電線・素材へ同一資金が波及
- インフラ・重工へローテーション
- 小型テーマ株へ短期資金拡散
- 産業チェーン物色とテーマ循環が同時進行
指数が動かない局面では、産業チェーンと資金循環の理解がそのままリターンに直結する相場が継続しています。
本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
