決算分析【リネットジャパングループ(3556)】利益を生むのはリユース、評価されるのはソーシャルケアという構図
リネットジャパングループの決算は「どこが利益を生む会社か」がハッキリした決算
2026年9月期第1四半期、リネットジャパングループは大幅増益と通期業績の上方修正を発表しました。
- 売上高:2,977百万円(+12.2%)
- 営業利益:108百万円(+286.5%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:68百万円(+163.7%)
さらに通期予想は営業利益1,300百万円へと30%上方修正されています。
一見すると「リユース・リサイクル事業の好調な決算」に見えます。
しかし、投資家が評価しているポイントはそこではありません。
セグメント利益を見ると、利益を出しているのはリユース
当Q1のセグメント利益は次の通りです。
| セグメント | 売上 | セグメント利益 |
|---|---|---|
| リユース・リサイクル | 2,569百万円 | 331百万円 |
| ソーシャルケア | 407百万円 | 5.5百万円 |
数字だけ見れば、利益の大半はリユース事業から生まれています。
しかし、この会社は全社費用が非常に大きい構造をしており、セグメント利益から全社費用を差し引いた結果が営業利益108百万円です。
つまり今の営業利益はリユースの利益で全社コストとソーシャルケア拡大費用を支えている構図になっています。
では、なぜソーシャルケアが評価されているのか
決算短信本文には、はっきりとこう書かれています。
「中度・重度障がい者向けグループホームの直営展開を中心とした成長戦略」
「福祉領域特化型人材送出し事業を成長の基軸と位置づけ」
これは投資家が最も好むキーワードの集合体です。
- ストック型収益
- 公的単価
- 人材不足という構造問題
- 国策分野
リユースは景気や入札、市況に左右されるフロー収益。
ソーシャルケアは積み上がるストック収益。
利益の質がまったく違います。
上方修正の理由はリユース、評価の理由はソーシャルケア
上方修正の理由として会社が挙げているのは
- GIGA端末商戦の進展
- BtoC回収の売価アップ
これは明らかにリユース側の要因です。
つまり
今期の利益を作っているのはリユース
将来の利益を作るのはソーシャルケア
という分業構造になっています。
子会社の商号変更まで実施している意味
同日に発表された子会社の商号変更。
- RJソーシャルケア名古屋株式会社
- RJプロパティーズ株式会社
これは単なる名称変更ではなく、ソーシャルケア事業をブランド化し、エリア展開を加速させる意思表示です。
決算・上方修正・優待・商号変更。
すべてが一本のストーリーでつながっています。
投資家が見ているのは「利益の質の変化」
この会社は今、
リユースでキャッシュを生みながらソーシャルケアを急拡大しているフェーズ
にあります。
だから株価は単なる増益ではなく、事業構造の変化を評価していると考えられます。
まとめ
リネットジャパングループの今回の決算は
- 足元の利益はリユースが生み
- 将来の利益はソーシャルケアが生む
という構図がはっきり見えた決算でした。
これが、今回評価されている本質です。
本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
