本日の日経平均株価分析|FOMC利下げで上昇、半導体株が牽引

本日の日経平均株価の動き
2025年9月18日(木)、日経平均株価は 45,303.43円(前日比+513.05円、+1.15%) と大幅に上昇しました。取引時間中には 45,508円の高値 をつけ、史上最高値圏を維持する展開となっています。一方、安値は 44,815円 で始まりから上昇基調が続きました。
東証プライム市場の売買代金は 4.85兆円、出来高は 約17.5億株 と活況。投資家心理の改善が取引全体を押し上げた形です。
特に注目されたのは米国金融政策の動向と為替市場の変化で、これらが本日の上昇の背景となりました。
上昇の背景:FOMC利下げと円安の追い風
FOMCの利下げ決定が安心感に
米連邦公開市場委員会(FOMC)が 0.25%の利下げ を発表し、今後も段階的な利下げを続ける可能性を示唆しました。これにより世界的にリスク選好ムードが高まり、東京市場でも買いが広がりました。特にグロース株やハイテク株に資金が集まり、株価を押し上げました。
半導体関連株が強く牽引
米国市場で半導体株が買われた流れを受け、日本市場でも 東京エレクトロン、アドバンテスト、ソシオネクスト などが大幅高となり、指数を押し上げる要因となりました。世界的なAI投資需要の拡大も背景にあり、当面は半導体関連株が相場の中心的存在となりそうです。
為替の円安進行
ドル円相場は一時 147円台 を回復。円安進行は自動車や電機といった輸出関連企業の業績改善期待につながり、株価を支える要因となりました。一方で、輸入コスト増や生活コスト上昇といったリスクも意識されており、長期的にはプラス・マイナス両面を持つ材料です。
投資家心理と警戒感
日経平均VI(ボラティリティ指数)は 24.11(前日比 −0.06) とやや低下しましたが依然として高水準。これは投資家が将来の変動リスクを強く意識していることを示しています。
株価が史上最高値圏にあるため、
「利食い売りによる一時的な調整」
「過熱感に伴う急落」
といったリスクも無視できません。市場参加者の多くが強気と慎重さを両立させながら売買している状況です。
本日の注目ポイント
政策面の影響
自民党総裁選に高市早苗氏が出馬を表明しましたが、市場への直接的な影響は限定的。ただし今後の金融・経済政策の方向性によっては相場に波及する可能性があり、引き続き注視が必要です。
外部環境の安定感
米国市場の堅調さと原油価格の落ち着きが、国内株式市場に安心感を与えました。エネルギーコストの安定は企業収益を支える要因となります。
今後の見通し
短期的には、FOMC利下げを背景にリスクオンが続き、日経平均株価は 45,000円台を維持しつつ上値を試す展開 が期待されます。半導体やAI関連株が引き続き主役となり、外国人投資家の買いも相場を支えるでしょう。
一方、中長期では以下のリスクが存在します。
円安進行が消費や輸入コストに与える影響
世界経済の減速リスク(特に中国・欧州経済)
政治・地政学リスクの突発的な波及
そのため投資家は、強気一辺倒ではなく調整局面を織り込みながらポートフォリオを組む必要があります。
まとめ
本日(2025年9月18日)の東京株式市場は、FOMC利下げと円安進行を追い風に大幅高 となりました。半導体関連株が相場を牽引し、史上最高値圏での上昇トレンドを維持しています。
ただし高値圏での取引が続くことから、投資家は「強気と慎重さのバランス」を保つことが重要です。今後は米国経済指標、為替動向、国内政策の動きを見極めながら柔軟に対応していくことが求められるでしょう。
※本記事は情報提供を目的としており、投資判断を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。