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株式会社ナイガイ(8013)株価急騰の理由と事業内容・リスクを徹底解説

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2025年9月11日、株式会社ナイガイ(東証スタンダード:8013)の株価が急騰し、翌日にはストップ高に到達しました。繊維業界の老舗企業であるナイガイに何が起きたのか、その事業内容やリスク、そして急騰の背景について整理します。

ナイガイの事業内容

ナイガイは1920年創業の繊維専門商社で、主力製品は靴下やインナーウェア。特に百貨店向け高級靴下でブランド力を築き、現在は「Calvin Klein」「Lacoste」など有名ブランドとのライセンス契約による製造販売も行っています。

また近年は、生活者の健康志向に対応するため、機能性ウェアやスポーツ関連商品に注力。百貨店、量販店、ECなど販売チャネルを広げ、時代に合わせた商品戦略を展開しています。

株価急騰の背景(9月11日)

ナイガイ株が9月11日に急騰した直接のきっかけは、同社が発表した「疲労回復をサポートする機能性ウェア」販売開始のニュースです。秋冬シーズン向けに展開する新商品として注目され、健康・スポーツ市場の拡大と結びつけられたことで投資家の思惑買いを呼びました。

さらに市場では、

「低位株であることから短期資金が集中」

「従来の靴下依存から新規事業に広がる期待感」
といった材料も加わり、後場にかけて一気に買いが膨らみました。


決算発表自体は営業損失が続く厳しい内容でしたが、むしろ投資家は「これ以上悪化しない」という見方を強め、ネガティブ決算を逆手にとったリバウンド買いも観測されています。

ナイガイのリスク要因

一方で、ナイガイの中長期的な投資にはいくつかのリスクがあります。

1. 業績の不安定さ

靴下やインナーは消費動向に左右されやすく、景気後退期には需要が鈍化。直近も営業赤字が続いており、収益改善は道半ばです。

2. 新規事業の収益化リスク

注目されている機能性ウェアは市場性があるものの、競合も多く、ナイガイが優位に立てるかは不透明です。短期的な株価上昇と実際の収益拡大が乖離する可能性があります。

3. ブランド依存のリスク

有名ブランドとのライセンス契約に頼るビジネスモデルは、契約終了や条件変更によって業績に影響が出る懸念があります。

4. 低位株特有のボラティリティ

株価水準が低いため、短期資金による急騰・急落が起こりやすく、投資タイミングを誤ると大きな損失につながる可能性があります。

投資家が注目すべきポイント

ナイガイの今回の急騰は、新しい事業展開に市場が反応した典型的な「テーマ株相場」といえます。ただし業績基盤がまだ安定していないため、中長期投資よりは短期の値幅取りを狙う投資家向けという見方もあります。

一方で、健康・スポーツ市場は今後拡大が期待される分野です。ナイガイが靴下メーカーの枠を超え、ヘルスケア関連の機能性ウェアでシェアを確立できれば、株価の持続的な成長につながる可能性も秘めています。

✅ まとめ

ナイガイ(8013)の株価急騰は、疲労回復ウェア販売開始の発表がトリガーとなりました。今後は新規事業の収益化と既存事業の安定がカギを握ります。短期的な急騰に飛び乗るリスクはありますが、長期で見ると「伝統ある繊維メーカーの挑戦」が実を結ぶかどうかが注目点です。

※本記事は情報提供を目的としており、投資判断を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。

ABOUT ME
双樹
双樹
保全士・制御系エンジニア
FIREを目指して株式投資に挑戦し、学びをブログで発信中。

学生時代に取得した機械保全技能検定と第二種電気工事士を活かし、リーマンショック期に保全職として就職。
アベノミクス期に装置メーカーへ転職し制御設計を経験。
コロナ禍では工場勤務に転職し機械や設備の保守・点検やシステム導入に携わっています。

資格
●機械保全技能検定(電気系保全作業)
●第二種電気工事士
●エネルギー管理士
●2級ボイラー技士
●乙種第4類危険物取扱者
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