【MARUWA(5344)】高速通信・半導体需要過去最高で上方修正
MARUWA(5344)の2027年3月期第1四半期は、売上高192.7億円、営業利益63.5億円となり、第1四半期として過去最高を更新しました。次世代高速通信や半導体関連の需要拡大を受け、会社は通期予想を上方修正しています。ただし、上方修正後の計画に対する進捗率は25%を下回るため、強い需要を今後の売上へつなげられるかが焦点です。

売上高11.7%増、営業利益5.8%増!2027年3月期第1四半期決算を解説
| 項目 | 前年同期 | 2027年3月期1Q | 前年同期比 |
| 売上高 | 172.6億円 | 192.7億円 | +11.7% |
| 営業利益 | 60.0億円 | 63.5億円 | +5.8% |
| 経常利益 | 57.2億円 | 65.7億円 | +14.9% |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 38.8億円 | 44.7億円 | +15.2% |
| 営業利益率 | 34.8% | 32.9% | -1.9ポイント |
売上高と各利益は増加しましたが、営業利益の伸びは売上高を下回り、営業利益率は32.9%へ低下しました。販管費が30.7億円から40.7億円へ増加したことや、生産能力拡大に向けた先行投資が利益率へ影響しています。
それでも30%を超える営業利益率は非常に高く、成長投資を吸収しながら増益を確保している点は評価できます。
次世代高速通信向けセラミック部品が主力
セラミック部品事業は、売上高167.9億円、セグメント利益64.4億円でした。次世代高速通信向け需要が高水準で推移し、売上高は10.1%増、利益は6.3%増となっています。
情報通信関連では次期モデル向け需要の拡大を見込み、瀬戸工場新棟で生産体制を強化します。半導体関連でも汎用メモリ需要が第2四半期から本格化する想定で、三春工場新棟への投資を進めています。
照明機器事業は、2030年の100%LED化に向けた需要を追い風に、売上高24.8億円で23.7%増、利益5.0億円で47.7%増でした。規模はセラミック部品より小さいものの、利益の伸びは全社を上回っています。
| セグメント | 売上高 | 前年同期比 | 利益 | 前年同期比 |
| セラミック部品 | 167.9億円 | +10.1% | 64.4億円 | +6.3% |
| 照明機器 | 24.8億円 | +23.7% | 5.0億円 | +47.7% |
通期予想は上方修正、進捗率は低め
| 項目 | 修正後通期予想 | 前期比 | 1Q進捗率 |
| 売上高 | 933億円 | +25.3% | 20.7% |
| 営業利益 | 337億円 | +34.9% | 18.8% |
会社は情報通信と半導体関連の需要増加を見込み、通期予想を引き上げました。一方、第1四半期の進捗率は売上高20.7%、営業利益18.8%です。単純な四半期均等の25%を下回っています。
これは会社が第2四半期以降の汎用メモリ需要や次世代通信向け製品の拡大を強く見込んでいるためです。上方修正の妥当性を判断するには、新工場の立ち上がりと第2四半期以降の増収加速を確認する必要があります。
経常利益と純利益の予想は、為替による変動が大きく見通しにくいとして開示されていません。想定為替レートは1ドル158円であり、円高へ振れた場合は営業外損益を中心に影響が出る可能性があります。
年間配当は110円
| 年度 | 中間配当 | 期末配当 | 年間配当 |
| 2026年3月期実績 | 51円 | 51円 | 102円 |
| 2027年3月期予想 | 55円 | 55円 | 110円 |
年間配当は前期から8円増える110円の予想で、今回の決算では変更されていません。利益成長に合わせた増配ですが、大規模な工場投資も進行しているため、今後は投資資金と株主還元のバランスが重要です。
今後の注目ポイント
増産投資の回収と利益率の再加速を確認
自己資本比率は91.5%、現金及び預金は677.2億円で、財務余力は極めて高い水準です。一方、仕掛品や原材料が増加し、建設仮勘定は178.3億円へ膨らみました。需要拡大に備えた設備投資ですが、稼働時期の遅れや需要の変化があれば投資回収に影響します。
今後の注意点は、営業利益率の回復、通期計画に対する進捗、工場増設の立ち上がり、為替変動です。
まとめ
MARUWAの第1四半期は、次世代高速通信向けセラミック部品とLED照明が伸び、過去最高業績となりました。会社は通期売上高933億円、営業利益337億円へ予想を引き上げています。
ただし、修正後計画への営業利益進捗率は18.8%です。好決算である一方、通期達成には第2四半期以降の明確な成長加速が必要となります。半導体需要、新工場の稼働、営業利益率を丁寧に追うことが重要です。
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