決算分析【マルマエ(6264)】半導体需要回復で急騰|増配と株式分割も発表
マルマエの2026年8月期第2四半期決算は、半導体向け需要回復を背景に大幅増益となりました。
半導体製造装置向け受注が急回復したほか、KMAC連結効果や補助金収入も寄与しています。さらに増配と株式分割も発表されており、株主還元面でも好材料が目立つ内容でした。
決算発表後の株価は、半導体向け受注回復や増配、株式分割が好感され急騰しました。半導体関連株の中でも業績改善が鮮明な銘柄として注目が集まっています。
この記事で分かること
- マルマエの2026年8月期第2四半期決算の内容
- 半導体向け需要回復の状況
- KMAC連結による業績押し上げ効果
- 増配と株式分割の内容
- 今後の注目ポイント
2026年8月期第2四半期決算概要
マルマエの2026年8月期第2四半期累計の売上高は87.1億円、営業利益は15.6億円、経常利益は14.6億円、親会社株主に帰属する中間純利益は16.7億円となりました。
補助金収入が特別利益として計上されたことで、純利益は営業利益を上回っています。
| 項目 | 2026年8月期第2四半期 |
|---|---|
| 売上高 | 87.1億円 |
| 営業利益 | 15.6億円 |
| 経常利益 | 14.6億円 |
| 中間純利益 | 16.7億円 |
| 営業利益率 | 18.0% |
営業利益率は18%と高水準です。
半導体製造装置向け需要の回復に加え、FPD向け停滞で材料費や外注加工費が減少したことも利益率改善につながりました。
半導体向け受注が過去最高を更新
今回の決算で最も注目すべき点は、半導体向け受注の急回復です。
マルマエによると、半導体工場の高稼働と半導体製造装置市場の回復を背景に、受注額は四半期ベースで過去最高を更新しました。
特に追い風となっているのは以下の分野です。
- 先端ロジックファウンドリー向け投資拡大
- DRAM向け投資拡大
- NAND向け投資再開
- 中国向け需要の継続
- HBM DRAM関連需要の拡大
FPD向けは依然として売上停滞が続いていますが、OLED向け受注は急回復しています。
今後は半導体分野に加え、FPD分野の改善も期待できそうです。
KMAC連結で機能材料事業も拡大
KMAC連結とは、マルマエが買収したKMAC関連会社を連結子会社として業績に取り込んでいることを指します。
従来のマルマエは、半導体製造装置向けの精密部品加工が中心でした。しかしKMAC連結によって、高純度アルミ材料、ターゲット材、CVD工程向け消耗品材料なども扱うようになっています。
その結果、マルマエは「精密加工+素材」の両方を展開できる企業へ進化しています。
2025年に子会社化したKMAC関連事業も大きく寄与しており、機能材料事業の売上高は47.7億円、セグメント利益は7.4億円となりました。
| セグメント | 売上高 | セグメント利益 |
|---|---|---|
| 精密部品事業 | 39.3億円 | 8.2億円 |
| 機能材料事業 | 47.7億円 | 7.4億円 |
機能材料事業では、アルミターゲットやCVD工程向け消耗品材料が好調でした。
特にHBM DRAM向けで使用される材料需要が伸びており、今後もAI向け半導体需要拡大の恩恵を受けやすい構造になっています。
また、KMAC子会社化によって「精密部品+高純度アルミ材料」の一体提案が可能になった点も、中長期では大きな強みです。
通期業績予想も高水準
2026年8月期通期予想は以下の通りです。
| 項目 | 2026年8月期通期予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 177億円 | +55.2% |
| 営業利益 | 32億円 | +52.1% |
| 経常利益 | 30億円 | +54.9% |
| 純利益 | 27億円 | +99.1% |
売上・利益ともに大幅増収増益予想です。
営業利益率も18%超を維持する見込みであり、半導体市況回復局面では非常に高い利益成長が期待できます。
増配と株式分割も発表
今回の決算では、増配と株式分割も発表されました。
年間配当は実質76円予想となっています。2026年4月1日付で1株→2株の株式分割を実施するため、分割後ベースでは期末配当予想は19円ですが、分割前換算では38円です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 中間配当 | 38円 |
| 期末配当予想 | 19円(分割後) |
| 年間配当 | 実質76円 |
| 株式分割 | 1株→2株 |
| 効力発生日 | 2026年4月1日 |
さらに株主優待も変更され、継続保有条件付きでQUOカード2,000円分へ拡充されます。
今後の注目ポイント
今後の注目点は以下の通りです。
- 半導体向け受注がどこまで伸びるか
- HBM DRAM向け需要が継続するか
- OLED向け受注回復が本格化するか
- KMACとのシナジーがどこまで拡大するか
- 月次受注が過去最高水準を維持できるか
特にマルマエは、半導体設備投資の回復局面で大きく利益が伸びやすい銘柄です。
今後の月次受注次第では、さらなる上方修正期待も出てきそうです。
まとめ
マルマエの2026年8月期第2四半期決算は、半導体需要回復を背景に大幅増益となる非常に強い内容でした。
半導体向け受注は過去最高を更新しており、KMAC連結効果やHBM DRAM向け需要も追い風になっています。
加えて、増配・株式分割・優待拡充も発表されており、株主還元面でも評価できる決算でした。
決算発表後の株価は急騰しており、市場も今回の内容を高く評価していることが分かります。
半導体市況が改善基調を維持できれば、今後も上方修正や株価上昇余地が期待できそうです。
本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
