【Laboro.AI(5586)】生成AI活用で営業利益85.7%増!通期業績予想を上方修正
Laboro.AI(5586)は2026年8月13日に、2026年9月期第3四半期決算を発表しました。
第3四半期累計の売上高は前年同期比38.8%増の19億11百万円、営業利益は同85.7%増の2億45百万円となり、増収増益を達成しています。さらに、通期業績予想を上方修正しており、売上高は従来予想を4%、営業利益は29%上回る見込みとなりました。
今回の決算で特に注目したいのは、生成AIの活用によってプロジェクトを担うフロントメンバーの生産性が向上し、想定より少ない人員でも同程度の売上を達成できる見込みとなったことです。その結果、人件費や採用研修費が計画を下回り、営業利益の上方修正につながっています。
一方で、第3四半期単独では第2四半期と比較して売上高がやや軟調となりました。決算短信では、顧客企業の体制変更や人事異動、5月の大型連休などによってプロジェクトの立ち上げや稼働に時間を要したことが理由として説明されています。ただし、会社は期初計画通りの着地であり、事業は順調に進捗しているとしています。
この記事では、Laboro.AIの2026年9月期第3四半期決算について、営業利益85.7%増となった理由、生成AI活用による生産性向上、通期業績予想を上方修正した背景、今後の業績で注目したいポイントを決算短信に沿って解説します。

営業利益85.7%増!2026年9月期第3四半期決算を解説
Laboro.AI(5586)の2026年9月期第3四半期決算は、売上高38.8%増、営業利益85.7%増の増収増益となりました。特に営業利益の伸びが売上高を大きく上回っており、利益面での改善が進んでいることが今回の決算のポイントです。
決算短信のポイント
| 項目 | 2026年9月期第3四半期 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 19億11百万円 | +38.8% |
| 営業利益 | 2億45百万円 | +85.7% |
| 経常利益 | 2億49百万円 | +93.8% |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 1億76百万円 | +150.0% |
売上高は19億11百万円となり、前年同期から38.8%増加しました。営業利益は2億45百万円と85.7%増加し、経常利益も2億49百万円と93.8%増加しています。さらに、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億76百万円となり、前年同期比150.0%増と大幅な増益となりました。
今回の決算では、売上高の増加率以上に営業利益が伸びていることが重要です。売上高は約1.4倍となった一方、営業利益は約1.9倍まで増加しており、増収効果に加えて収益性も改善しています。
また、売上原価は6億8百万円で前年同期比40.5%増、売上総利益は13億3百万円で同38.1%増となりました。一方、販売費及び一般管理費は10億57百万円と前年同期比30.3%増にとどまっています。その結果、営業利益は2億45百万円まで増加しました。
つまり、今回の増益は単純に売上高が増えただけではありません。売上総利益を伸ばしながら、販売費及び一般管理費の増加を抑えたことが営業利益の大幅な増加につながったと考えられます。
売上高38.8%増となった理由
売上高の増加を支えたのは、顧客のDX投資需要を取り込んだことです。
決算短信によると、売上高の主要な割合を占めるカスタムAIソリューション事業で、顧客のDX投資需要を捉えて順調に進捗しました。営業活動も順調に進み、第3四半期累計で新規顧客を12社獲得しています。
一方、第3四半期単独では第2四半期と比較して売上高がやや軟調となりました。
これは、3月決算の顧客企業が多く、4月の体制変更や人事異動によってプロジェクトの立ち上げまで時間を要したことに加え、5月の大型連休によってプロジェクトの稼働が限定的となったためです。
ただし、会社はこれらを期初から想定していた範囲内の動きと説明しており、事業は順調に進捗しているとしています。したがって、第3四半期単独の売上高がやや弱かったことだけを理由に、業績が減速したと判断するのは適切ではないでしょう。
営業利益85.7%増となった理由
今回の決算で特に注目したいのが、営業利益の伸びが売上高の伸びを大きく上回ったことです。
営業利益は前年同期の1億32百万円から2億45百万円へ増加し、前年同期比85.7%増となりました。売上高が38.8%増だったことを考えると、利益の伸びが非常に大きいことが分かります。
その背景には、売上総利益の増加に加えて、販売費及び一般管理費の伸びを抑えられたことがあります。特に会社は、生成AIの活用によってプロジェクトを担うフロントメンバーの業務生産性が向上したと説明しています。
この生産性向上によって、期初に想定していた採用・体制拡大よりも少ない人員で同程度の売上を達成できる見込みとなり、人件費や採用研修費が計画を下回る見通しとなりました。これが後述する通期業績予想の上方修正にもつながっています。
今回の決算を評価するうえでは、「AI需要で売上が増えた」だけではなく、「生成AIの活用によって自社の業務効率も改善し、利益を押し上げている」点が重要です。
なお、2026年9月期の年間配当予想は0円で、今回の決算で変更はありません。
通期業績予想を上方修正!生成AI活用で利益率が改善
Laboro.AIの今回の決算で特に注目したいのが、通期業績予想を上方修正したことです。
第3四半期累計では売上高が前年同期比38.8%増、営業利益が85.7%増と好調に推移しました。さらに会社は、2026年9月期の売上高が従来予想を4%、営業利益が29%上回る見込みとなったことから、通期業績予想を修正しています。
新規顧客12社を獲得し売上高が計画を上回る
通期業績予想の上方修正を支えた要因の一つが、新規顧客の獲得が順調に進んでいることです。
決算短信によると、第3四半期累計で新規顧客を12社獲得しており、顧客のDX需要を取り込んだことで売上高も堅調に推移しました。
その結果、2026年9月期の売上高は、2025年11月12日に公表した従来予想を4%上回る見込みとなっています。
今回の増収は、一時的な要因だけでなく、新規顧客の獲得を積み重ねながら売上を伸ばしている点がポイントです。
生成AI活用でフロントメンバーの生産性が向上
そして、今回の上方修正でもっとも注目したいのが、生成AIの活用によって業務生産性が向上したことです。
会社は、プロジェクトの執行を担うフロントメンバーについて、積極的な生成AI活用による業務生産性の向上が見られたと説明しています。
これによって、期初に想定していたほど人員を増やさなくても、同程度の売上を達成できる見込みとなりました。その結果、コストの大部分を占める人件費や採用研修費が期初計画を下回る見込みとなっています。
ここは今回の決算を評価するうえで非常に重要です。
一般的には、売上高を増やすためには人員を増やし、それに伴って人件費も増加します。しかしLaboro.AIでは、生成AIを業務に活用することで生産性を高め、売上成長とコスト抑制を同時に進めていることが今回の決算から読み取れます。
つまり、今回の営業利益の大幅な増加は、単純な増収効果だけではなく、生成AIによる生産性向上が利益面にも波及していることがポイントです。
通期業績予想を上方修正
今回修正された2026年9月期の通期業績予想は以下の通りです。
| 項目 | 2026年9月期予想 |
|---|---|
| 売上高 | 25億78百万円 |
| 売上総利益 | 17億74百万円 |
| 営業利益 | 3億80百万円 |
| 経常利益 | 3億84百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2億68百万円 |
| 1株当たり当期純利益 | 16.85円 |
会社は売上高について従来予想を4%上回る見込みとし、営業利益については従来予想を29%上回る3億80百万円へ修正しました。経常利益は3億84百万円、純利益は2億68百万円を見込んでいます。
第3四半期累計の営業利益は2億45百万円ですから、通期営業利益予想3億80百万円に対する進捗率は約64.7%となります。売上高は19億11百万円で、通期予想25億78百万円に対して約74.1%まで進んでいます。
第3四半期単独では売上高がやや軟調となったものの、会社は顧客企業の体制変更や大型連休などによる一時的な要因であり、期初計画通りの進捗と説明しています。したがって、現時点では第4四半期に向けて通期予想の達成が焦点になります。
今回の上方修正で特に評価したいのは、売上高だけでなく営業利益の上方修正幅が大きいことです。
売上高の上方修正が4%なのに対して、営業利益は29%の上方修正となっています。これは、売上を伸ばすだけでなく、生成AI活用による生産性向上によって人件費や採用研修費を抑えられる見込みとなったことが大きく影響しています。
したがって今回の決算は、「AI需要によって売上が増えている」だけではなく、「生成AIを活用して自社の生産性を高めることで利益成長につなげている」点が重要です。今後この生産性向上が継続すれば、売上高の成長以上に利益が伸びる可能性があります。
今後の注目ポイントは?生成AIによる生産性向上が利益成長のカギ
Laboro.AIの2026年9月期第3四半期決算は、売上高38.8%増、営業利益85.7%増と好調でした。さらに、通期営業利益予想も従来予想を29%上回る3億80百万円へ上方修正されています。
今後の業績を考えるうえでは、単純にAI需要が拡大するかだけを見るのではなく、新規顧客の獲得を続けながら、生成AIによる生産性向上を利益成長につなげられるかが重要になります。
DX需要と新規顧客の獲得が続くか
まず確認したいのが、顧客企業のDX投資需要と新規顧客の獲得ペースです。
第3四半期累計では新規顧客を12社獲得しており、顧客のDX投資需要を取り込んだことで売上高は前年同期比38.8%増となりました。会社も、カスタムAIソリューション事業を中心に顧客の堅調なDX需要を捉え、営業活動が順調に進捗していると説明しています。
そのため、今後も新規顧客の獲得が続けば、売上高の成長を支える材料になります。
一方で、第3四半期単独では第2四半期と比較して売上高がやや軟調となりました。顧客企業の体制変更や人事異動、5月の大型連休などによってプロジェクトの立ち上げや稼働に時間を要したためです。
会社はこれを期初計画の範囲内としているため、現時点で大きな減速と見る必要はありません。ただし、次回決算では第4四半期の売上高が回復し、通期予想を達成できるかを確認する必要があります。
生成AIによる生産性向上が継続するか
今回の決算で最も注目したいのが、生成AIの活用による業務生産性の向上です。
会社は、プロジェクトの執行を担うフロントメンバーについて、積極的な生成AI活用によって業務生産性が向上したと説明しています。その結果、期初に想定していた採用・体制拡大よりも少ない人員で同程度の売上を達成できる見込みとなり、人件費や採用研修費も計画を下回る見通しとなりました。
この効果が今後も続けば、Laboro.AIにとって大きな利益成長要因になります。
特に注目したいのは、売上高の成長率と営業利益の成長率の差です。第3四半期累計では売上高が38.8%増だったのに対し、営業利益は85.7%増となりました。
さらに通期予想では、売上高の上方修正幅が4%なのに対して、営業利益は29%の上方修正です。これは、売上高を伸ばすだけではなく、コスト面の改善によって利益を増やす方向に進んでいることを示しています。
したがって、次回以降の決算では、生成AI活用による生産性向上が一時的な効果ではなく、継続的な利益率改善につながっているかを確認したいところです。
カスタムAIソリューション事業の利益成長に注目
セグメント別では、カスタムAIソリューション事業が業績の中心となっています。
第3四半期累計の売上高は18億84百万円、営業利益は2億48百万円となりました。前年同期比では売上高が37.6%増、営業利益が35.3%増となっています。
一方、システム開発事業は売上高58百万円に対して営業損失3百万円となりました。第3四半期は4~6月に検収を迎える案件が少なく、収益貢献が限定的だったことが理由です。
そのため、今後は主力事業の成長を維持できるかに加えて、システム開発事業の収益改善が進むかも確認ポイントになります。
通期営業利益3億80百万円を達成できるか
最後に確認したいのが、上方修正した通期業績予想を達成できるかです。
2026年9月期は、売上高25億78百万円、営業利益3億80百万円、経常利益3億84百万円、純利益2億68百万円を予想しています。第3四半期累計時点で営業利益は2億45百万円まで積み上がっているため、通期予想に対する進捗率は約64.7%です。
ただし、第3四半期単独の売上高は第2四半期と比較してやや軟調でした。会社は期初から想定していた範囲内と説明していますが、通期予想を達成するためには第4四半期のプロジェクト進捗が重要になります。
今回の上方修正は明確なポジティブ材料ですが、今後は新規顧客の獲得、プロジェクトの進捗、生成AIによる生産性向上がどこまで継続するかを確認することが重要です。
また、第3四半期末の自己資本比率は90.4%、現金及び預金は23億21百万円となっており、財務基盤は安定しています。
総合すると、Laboro.AIはAI需要による売上成長に加えて、生成AIを自社業務へ活用することで生産性を高め、利益成長につなげ始めている点が今回の決算の大きなポイントです。
今後は、この生産性向上が継続することで営業利益率をさらに高められるか、そして上方修正した営業利益3億80百万円を達成できるかが、次回以降の決算で確認したいポイントになるでしょう。
まとめ
Laboro.AI(5586)の2026年9月期第3四半期決算は、売上高38.8%増、営業利益85.7%増となり、前年同期を大きく上回る増収増益となりました。
今回の決算で特に注目したいのは、売上高の増加以上に営業利益が伸びたことです。新規顧客の獲得によって売上高を伸ばしただけでなく、生成AIの活用によってフロントメンバーの業務生産性が向上し、想定より少ない人員でも同程度の売上を達成できる見込みとなりました。その結果、人件費や採用研修費が計画を下回り、利益改善につながっています。
さらに、会社は2026年9月期の通期業績予想を上方修正しました。売上高は25億78百万円、営業利益は3億80百万円、経常利益は3億84百万円、純利益は2億68百万円を見込んでいます。特に営業利益は従来予想を29%上回る見込みとなっており、今回の決算における大きなポジティブ材料です。
一方で、第3四半期単独では売上高が第2四半期と比較してやや軟調となりました。顧客企業の体制変更や人事異動、5月の大型連休などによってプロジェクトの立ち上げや稼働に時間を要したことが理由ですが、会社は期初計画通りの進捗と説明しています。
今後は、新規顧客の獲得を継続できるか、生成AIによる生産性向上を利益率改善につなげられるか、そして上方修正した営業利益3億80百万円を達成できるかが注目ポイントです。
今回の決算は、単なるAI需要による増収ではなく、生成AIを活用した生産性向上が利益成長にも波及していることが評価材料になります。次回以降の決算では、この利益改善が一時的なものではなく、継続的な収益力の向上につながっているかを確認したいところです。
関連記事

本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
