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決算分析【キユーソー流通システム(9369)】共同物流は苦戦も専用物流と関連事業が成長

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キユーソー流通システムの2026年11月期第1四半期決算は、営業収益・営業利益ともに増加しました。

一方で、主力の共同物流事業は人件費やエネルギーコスト、運送費の上昇が重く、利益は大きく減少しています。

その一方で、専用物流事業と関連事業は好調でした。既存取引の拡大や価格転嫁が進み、利益面では共同物流の落ち込みを補う形になっています。

特に関連事業では、国内の施設工事増加やインドネシア事業の拡大が利益成長につながっており、共同物流依存からの脱却が進みつつある印象です。

まずは事業内容を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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2026年11月期決算

項目2026年11月期1Q前年同期比
営業収益500億89百万円+3.2%
営業利益12億89百万円+5.4%
経常利益10億47百万円+6.9%
純利益5億86百万円-1.9%

全体としては増収増益でした。

営業利益は増加しているものの、純利益は非支配株主利益の増加などもあり微減となっています。

セグメント別の状況

共同物流事業

項目実績前年同期比
営業収益338億32百万円+2.3%
営業利益5億50百万円-26.1%

共同物流は売上こそ増加したものの、利益は大きく減少しました。

背景には、

  • 人件費上昇
  • エネルギーコスト上昇
  • 運送費・倉庫費の増加
  • 低温物流ネットワーク維持コストの上昇

があります。

共同物流は価格競争が起きやすく、固定費負担も大きいため、コスト増の影響を受けやすい構造です。

専用物流事業

項目実績前年同期比
営業収益97億27百万円+2.0%
営業利益2億91百万円+42.6%

専用物流は既存取引の拡大や適正料金施策が進み、大幅増益となりました。

専用物流は顧客ごとに専用案件として契約するケースが多く、共同物流よりも価格転嫁しやすい点が強みです。

物流業界全体でコスト上昇が続く中でも、専用物流は利益を確保しやすい構造になっています。

関連事業

項目実績前年同期比
営業収益65億28百万円+10.3%
営業利益4億39百万円+65.4%

関連事業は最も伸びが大きい分野でした。

国内では施設工事案件が増加し、海外ではインドネシアにおける新規・既存取引拡大が成長要因となっています。

物流以外の収益源が増えていることは、今後の安定成長につながる可能性があります。

財務状況

項目2026年2月末前期末比
総資産1,380億49百万円+14億75百万円
純資産583億89百万円+12億26百万円
自己資本比率33.4%+0.2pt

有形固定資産が増加しており、物流拠点や設備への投資を進めていることが分かります。

一方で、短期借入金は増加しており、設備投資負担は今後も続きそうです。

今後の注目ポイント

共同物流の利益改善

主力事業である共同物流の利益率低下は課題です。

価格転嫁がどこまで進むか、人件費や燃料費上昇を吸収できるかが今後の焦点になります。

専用物流の拡大

専用物流は利益率改善が進んでおり、今後も成長ドライバーになりそうです。

特に食品メーカー向けの専用物流案件が増えれば、全体収益の底上げにつながります。

インドネシア事業

関連事業の中では、インドネシア事業の拡大が注目材料です。

人口増加や食品物流需要の拡大が期待できるため、中長期では海外成長余地があります。

まとめ

キユーソー流通システムの2026年11月期第1四半期決算は、共同物流の利益悪化が目立つ内容でした。

ただし、専用物流と関連事業が大きく伸びており、事業ポートフォリオの分散が進んでいます。

今後は、共同物流の利益改善と、専用物流・海外事業の成長が株価のカギになりそうです

本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。

キユーソー流通システムの事業内容については、下記の記事で解説しています。

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ABOUT ME
双樹
双樹
保全士・制御系エンジニア
FIREを目指して株式投資に挑戦し、学びをブログで発信中。

学生時代に取得した機械保全技能検定と第二種電気工事士を活かし、リーマンショック期に保全職として就職。
アベノミクス期に装置メーカーへ転職し制御設計を経験。
コロナ禍では工場勤務に転職し機械や設備の保守・点検やシステム導入に携わっています。

資格
●機械保全技能検定(電気系保全作業)
●第二種電気工事士
●エネルギー管理士
●2級ボイラー技士
●乙種第4類危険物取扱者
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