カナモト(9678)とは?建機レンタル業界大手の強みと今後の成長性を徹底解説

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カナモト(9678)は北海道発祥の建設機械レンタル大手です。国内トップクラスの営業ネットワークと豊富なレンタル資産を保有し、建設業界を支えるインフラ企業として成長を続けています。

近年は国土強靭化やインフラ更新需要に加え、半導体工場やデータセンター建設など大型プロジェクトの増加も追い風となっています。また、ICT施工や建設DXへの対応を強化しており、単なる建機レンタル会社から総合ソリューション企業へと進化を進めています。

この記事で分かること
  • 事業内容と収益構造
  • 建機レンタル業界における立ち位置
  • 強みと競争優位性
  • 中期経営計画「Progress 65」の内容
  • 今後の成長性と投資ポイント
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カナモトとはどんな会社?

カナモトは1964年に設立された建設機械レンタル企業です。現在は東証プライム市場および札幌証券取引所に上場しており、全国規模で事業を展開しています。

建設業界では、油圧ショベルや高所作業車、発電機、仮設ハウスなど多くの機械や設備が必要になります。しかし、それらをすべて購入すると建設会社に大きな資金負担が発生します。

そこでカナモトは必要な機材を必要な期間だけレンタルすることで、顧客の設備投資負担を軽減しています。

建設業界の人手不足やコスト削減需要が高まるなか、レンタル市場は拡大を続けており、カナモトはその中心的な存在となっています。

カナモトは業界大手の一角

建設機械レンタル業界は巨大な市場です。

業界では西尾レントオールや非上場のアクティオが大手として知られていますが、カナモトも国内有数の建機レンタル企業として高い存在感を持っています。

建機レンタル業界は機械を保有するだけでは競争優位を築けません。

  • 豊富なレンタル資産
  • 全国ネットワーク
  • 整備能力
  • 配送体制
  • 顧客基盤

が必要になります。

カナモトは長年にわたってこれらを積み上げており、新規参入が難しい業界構造の恩恵を受けています。

約5,000機種・180万点のレンタル資産が最大の武器

カナモトの最大の強みは圧倒的なレンタル資産数です。

同社グループは約5,000機種・180万点という国内有数のレンタルアイテムを保有しています。

油圧ショベルやクレーンといった建設機械だけでなく、高所作業車、発電機、照明機器、測量機器、仮設ハウスなど幅広い機材を取り扱っています。

顧客は一社で必要な設備をまとめて調達できるため利便性が高く、継続的な取引につながっています。

この膨大な資産量は一朝一夕では構築できず、カナモトの大きな参入障壁となっています。

国内534拠点・海外23拠点のネットワーク

建設機械レンタル業界では「必要な時に機械を届けられるか」が重要です。

そのため営業拠点の数が競争力を左右します。

カナモトグループは国内534拠点、海外23拠点を展開しており、全国の建設需要に対応できる体制を整えています。

北海道発祥でありながら、現在は東北、関東、中部、関西、九州まで幅広くカバーしています。

災害復旧工事や大型インフラ案件など急な需要にも対応できることから、大手ゼネコンや地域建設会社との強固な関係構築につながっています。

「Rent and Sale」が高収益を生む理由

カナモトの特徴的なビジネスモデルが「Rent and Sale」です。

建設機械を購入し、レンタル収入を得ながら運用した後に中古建機として売却することで、一つの資産から複数回利益を生み出しています。

単純なレンタル会社ではなく、資産運用会社としての側面も持っている点が大きな特徴です。

近年は中古建機市場も活況であり、このビジネスモデルが高い資本効率を実現しています。

実際に直近決算では中古建機販売を抑え、レンタル期間を延長することで収益性向上を図っています。

これは「売るより貸す方が利益を生む」という経営判断であり、収益力強化につながっています。

建設DXが新たな成長ドライバー

建設業界では慢性的な人手不足が続いています。

そのためICT施工や自動化技術の導入が急速に進んでいます。

カナモトはICT建機や測量機器のレンタルに加え、BIM/CIM対応機器やデジタル施工支援サービスも展開しています。

従来の建機レンタルだけでなく、建設現場の生産性向上を支援するソリューション企業へ進化しているのです。

今後、建設DX市場が拡大するほどカナモトの事業機会も広がる可能性があります。

中期経営計画「Progress 65」に注目

カナモトは2025年度から2029年度までの中期経営計画「Progress 65」を推進しています。

この計画では単なる売上拡大だけでなく、企業価値向上を重視しています。

重点施策として掲げているのは、成長戦略と資本効率改善、DX戦略の強化、サステナビリティへの取り組みです。

さらにROE向上やPBR改善にも取り組んでおり、株主価値向上を強く意識した経営へと舵を切っています。

近年の増配や自己株買い、自己株消却の実施も、この方針に沿った施策といえるでしょう。

カナモトが恩恵を受ける成長テーマ

カナモトは単なる景気敏感株ではありません。

同社は複数の国家的テーマと関わっています。

日本では老朽化した道路や橋梁、水道設備の更新が進められています。また、防災・減災や国土強靭化政策も継続しています。

さらに半導体工場やデータセンター建設、大型物流施設の新設なども活発です。

こうした工事では建設機械が不可欠であり、カナモトのレンタル需要増加につながります。

今後もインフラ投資が継続する限り、同社にとって追い風が続く可能性があります。

投資家が注目すべきポイント

カナモトの魅力は安定した事業基盤だけではありません。

レンタル事業はストック型収益の要素が強く、継続的なキャッシュフローを生み出します。その結果、高水準の配当や自己株買いを実施できる財務体質を維持しています。

また、建設DXやインフラ更新需要など中長期の成長テーマにも関わっているため、成長株と高配当株の両方の特徴を兼ね備えています。

短期的な景気動向だけでなく、中長期の社会課題解決という視点からも注目したい企業です。

まとめ

カナモトは建設機械レンタル業界を代表する企業の一社です。

約5,000機種・180万点のレンタル資産と国内534拠点・海外23拠点のネットワークを武器に、高い競争優位性を築いています。

さらに「Rent and Sale」による効率的な資産運用、ICT施工や建設DXへの対応、中期経営計画「Progress 65」による企業価値向上策など、成長に向けた取り組みも進んでいます。

インフラ更新需要や国土強靭化政策、半導体工場建設など複数の成長テーマの恩恵を受けられることから、カナモトは今後も注目したいインフラ関連銘柄の一つといえるでしょう。

本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。

カナモトの決算は下記の記事で解説しています。
決算分析【カナモト(9678)】営業利益22%増の好決算!増配・自己株消却で株主還元も強化
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ABOUT ME
双樹
双樹
保全士・制御系エンジニア
FIREを目指して株式投資に挑戦し、学びをブログで発信中。

学生時代に取得した機械保全技能検定と第二種電気工事士を活かし、リーマンショック期に保全職として就職。
アベノミクス期に装置メーカーへ転職し制御設計を経験。
コロナ禍では工場勤務に転職し機械や設備の保守・点検やシステム導入に携わっています。

資格
●機械保全技能検定(電気系保全作業)
●第二種電気工事士
●エネルギー管理士
●2級ボイラー技士
●乙種第4類危険物取扱者
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