【インフォマート(2492)】受発注から請求・支払までをDtoDでつなぐBtoBプラットフォーム
飲食店が食材を発注すると、卸会社では受注データになり、納品後は請求書、買い手側では支払データへ姿を変えます。途中で紙やFAX、手入力を挟めば、同じ取引を何度も入力し直すことになります。インフォマート(2492)は、この企業間取引をデータのまま次の業務へ渡すBtoBプラットフォームを運営しています。
受発注、規格書、請求、支払は別々のサービスですが、中心にあるのは一度生まれた取引データの再利用です。企業から企業へ、さらに社内システムへデータを直接つなぐ「DtoD」という考え方から、FOOD DXと業界横断サービスの関係を読み解きます。
一枚の発注データが請求・支払へ進むまで
企業間取引では、見積、発注、納品、請求、支払のたびに帳票が発生します。紙、FAX、メール添付PDFが混在すると、担当者が同じ情報を会計・販売管理システムへ再入力し、照合する作業が残ります。
インフォマートは発注側と受注側が同じプラットフォーム上で情報をやり取りできるようにし、取引データを前後の工程へ再利用します。企業の内部だけでなく、取引先との境界を越えてデータをつなぐ点が事業の中心です。
受発注・規格書・請求をつなぐサービス群
| 領域 | 主なサービス | 主な利用場面 | 解決する課題 |
|---|---|---|---|
| FOOD DX | BtoBプラットフォーム受発注、規格書、TANOMUなど | 外食、卸、食品メーカーの取引 | FAX受注、転記、商品情報共有 |
| Back Office DX | 請求書、契約書 | 全業界の請求・契約業務 | 発行・受領・承認・保管の分断 |
| 商流DX | BtoBプラットフォームTRADE | 見積、発注、納品、検収 | 前後工程の情報分断 |
| データ連携 | API、CSV、外部サービス連携 | 会計・販売管理との接続 | 二重入力、照合作業 |
サービス群は、取引データを一度取得し、見積から受発注、請求、会計処理へ渡す流れでつながります。表で製品を整理した後に重要なのは、個々の機能数ではなく、同じ取引情報がどこまで再利用されるかです。
飲食店と卸会社の双方が参加するFOOD DX
食品業界では、飲食店、卸、メーカーが日々受発注を繰り返します。発注側だけがデジタル化しても、受注側がFAXを再入力すれば効率化は途中で止まります。双方を同じデータの流れへ乗せることがFOOD DXの役割です。
受発注に規格書や請求情報が加わると、商品情報と取引情報を継続して共有できます。この経験が、特定業界の商習慣を理解し、標準化できる工程を見つける土台になります。
HorizontalとVerticalを行き来する拡張方法
請求書や契約書は多くの業界で共通して発生するため、幅広い企業との接点を作れます。TRADEは見積から検収までをつなぎ、請求書などの後工程へデータを渡す役割を持ちます。
同社の業界DtoD戦略は、全業界向けサービスを横に広げ、その利用から商流DXの需要が高い業界を見つけ、業界固有の工程へ深く入る考え方です。ただし、食品業界での仕組みが他業界へそのまま移るわけではありません。業界ごとの帳票、承認、取引慣行に合わせた製品化と取引先参加が必要です。
一社の導入より取引先同士の接続が価値を生む
企業間取引では、買い手だけがデジタル化しても、売り手が紙やFAXを使い続ければ手入力が残ります。インフォマートのサービスは、取引の両側が同じネットワークへ参加し、発注・納品・請求のデータを渡せるほど利用価値が高まる設計です。
さらにAPIやCSVで会計・販売管理システムへ接続すれば、BtoBプラットフォーム内だけでなく、各社の社内業務までデータが続きます。会社が掲げるDtoDは新しい収益モデルの名称ではなく、取引先間と社内システムの境目でデータを途切れさせないための設計思想として捉えると分かりやすいでしょう。
まとめ
インフォマートは、請求書を電子化するだけの会社ではありません。飲食店の発注から卸会社の受注、納品、請求、買い手の支払まで、企業間取引で生まれるデータを次の業務へ渡しています。
FOOD DXでは取引先ネットワークを深くし、請求などのHorizontalサービスでは業界を越えて利用企業を広げます。同じデータを取引先と社内システムで再利用するDtoDの流れが、複数サービスを一つのプラットフォームにする核心です。
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