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【ハブ(3030)】は黒字転換でも成長余地は乏しい?株価上昇後の投資判断を整理

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ハブ(HUB)は、2024年2月期(2024年度本決算)で黒字転換を達成し、コロナ禍からの業績回復が明確になりました。
一方で株価はすぐに反応したわけではなく、800円のレジスタンスラインを明確に上抜けたのは2025年12月第2週と、業績回復から一定の時間を経てからの動きとなっています。

この時間差は、市場がハブを「成長株」ではなく「回復一巡後の評価見直し銘柄」として見ている可能性を示唆しています。
黒字転換というポジティブな材料がありながら、株価が長期間レンジ内で推移してきた背景には、事業構造上の成長余地の乏しさという課題が存在します。

本記事では、ハブについて

  • 黒字転換に至った背景と業績の実態
  • なぜ業績回復が株価の持続的上昇につながっていないのか
  • 2025年12月の株価上昇をどう評価すべきか

を整理し、現在の株価水準で中長期保有する意味があるのかを投資判断の視点から検証します。

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ハブとは?|事業内容とビジネスモデル

ハブは、英国風パブ「HUB」およびウイスキーを主軸とした「82(エイティトゥ)」を展開する外食企業です。
主に都市部の駅近立地を中心に店舗を構え、仕事帰りやスポーツ観戦を目的とした来店需要を取り込むビジネスモデルを採用しています。

同社の特徴は、飲食そのものだけでなく、英国パブ文化を日本に定着させる“体験型店舗”を志向している点にあります。
店内ではサッカーやラグビーなどのスポーツ中継を行い、イベント性を持たせることで、リピーター獲得を図っています。

単一セグメントの外食事業

ハブの事業セグメントは英国風パブ事業の単一セグメントです。
売上・利益はすべて既存店および新規出店による飲食収益に依存しており、物販やライセンス収入などの補完的な事業はほとんどありません。

この点は、事業構造がシンプルで分かりやすい一方、外食業界特有のリスク(人件費・原材料費・天候・景気動向)を直接受けやすいという特徴も併せ持ちます。

出店余地はあるが、拡張性は高くない

ハブは全国に100店舗規模を展開していますが、出店エリアは都市部に集中しています。
英国風パブという業態上、

  • 一定以上の人口密度
  • 駅近立地
  • 夜間需要が見込めるエリア

が必要となるため、無制限に出店できるビジネスではありません

また、地方展開では需要の天井が見えやすく、都市部では家賃や人件費の高騰が利益を圧迫しやすい構造となっています。

成長より「安定運営」を重視するモデル

近年のハブは、新業態の大規模展開や海外進出といった攻めの成長戦略よりも、

  • 既存店の収益改善
  • 原価・人件費のコントロール
  • 客単価の引き上げ

といった守りを重視した経営に軸足を置いています。

この戦略は、コロナ禍からの黒字転換を実現するうえでは有効でしたが、一方で中長期的に利益を大きく伸ばすドライバーが見えにくいという側面もあります。

事業構造から見える投資上のポイント

ハブの事業は、

  • 分かりやすい業態
  • 安定した一定の需要
  • コロナ後の回復余地

という強みがある一方で、

  • 単一事業への依存
  • 利益率が低くレバレッジが効きにくい
  • 出店余地に限界がある

といった成長株としては評価しづらい構造を抱えています。

この点が、黒字転換後も株価が長期的な上昇トレンドに入りにくかった要因のひとつと考えられます。

なぜ黒字転換後も業績は伸び悩んでいるのか

ハブは2024年2月期に黒字転換を達成しましたが、その後の業績を見ると力強い成長フェーズに入ったとは言い切れない状況が続いています。
この背景には、外食業界全体の環境要因だけでなく、ハブ固有の事業構造上の課題があります。

売上は回復基調だが、成長とは言いにくい

売上高はコロナ禍からの回復により増加していますが、
その中身を見ると、

  • 新規出店による上積み
  • 客単価の引き上げ

による部分が大きく、既存店の客数が安定して増え続けている状況ではありません

つまり、現在の売上増は「需要が拡大している成長」ではなく、「失われていた需要が戻ってきた回復」という性格が強いといえます。

原価・人件費の上昇が利益を圧迫

黒字転換後も利益の伸びが限定的な最大の要因は、コスト構造の厳しさです。

  • 食材・酒類価格の上昇
  • 人件費の継続的な上昇
  • 都市部店舗における高い家賃水準

といったコスト増が、利益率の改善を抑えています。

価格改定による客単価上昇は進んでいるものの、コスト増を完全に吸収できるほどの価格転嫁は難しいのが実情です。

利益率が低く、スケールメリットが効きにくい

ハブの営業利益率は外食業界の中でも決して高い水準ではありません
これは、同社のビジネスモデルが

  • 店舗オペレーション依存
  • 人手集約型
  • 原価率が高い

という特性を持つためです。

売上が増えても、利益が比例して伸びにくい構造であることが、業績の伸び悩みにつながっています。

新たな成長ドライバーが見えにくい

黒字転換以降のIRや中期的な方向性を見ても、

  • 新業態の大規模展開
  • 海外事業の本格化
  • DXによる収益構造の転換

といった企業価値を一段引き上げる施策は、現時点では限定的です。

そのため、市場からは「安定はしているが、成長スピードは期待しづらい企業」と見られやすくなっています。

市場評価が慎重な理由

このような状況から、ハブの株価は

  • 黒字転換後もしばらくレンジ相場が続いた
  • 業績改善が即座に評価されなかった

という動きを見せてきました。

2025年12月に入ってから800円を上抜けた動きはありますが、それは業績の成長期待というより、需給やテクニカル要因が大きい上昇と捉えるのが自然です。

業績面から見た現時点の評価

整理すると、黒字転換後も業績が伸び悩んでいる理由は、

  • 回復と成長が混同されやすい局面であること
  • コスト構造上、利益率の改善に限界があること
  • 明確な成長ドライバーが見えないこと

にあります。

これらを踏まえると、ハブは「業績回復銘柄」ではあるが「成長株」として評価するのは難しい段階にあると言えるでしょう。

株価の節目を意識した売買には、取引環境も重要

ハブのように、

  • レジスタンスライン(800円・920円)
  • 押し目水準
  • トレンド転換の初動

を意識して売買判断を行う場合、取引コストやツールの使いやすさはパフォーマンスに直結します。

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なお、本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。
実際の投資にあたっては、ご自身の投資スタイル・リスク許容度に応じて判断してください。

株価テクニカル分析|800円ブレイク後の評価と今後のシナリオ

ブの株価は、2025年12月第2週に800円のレジスタンスラインを明確に上抜け、その後は920円付近まで上昇しました。
長期間意識されてきた水準を突破したことで、テクニカル的には注目度が一段と高まっています。

800円は「重要な分岐点」

800円は、

  • 過去に何度も上値を抑えられてきた価格帯
  • 出来高を伴わないと突破しにくい水準

という意味で、中期的な分水嶺でした。

この水準を上抜けたことで、

  • 下落トレンドは一旦終了
  • レンジ相場からの上放れ

と見ることができます。

ただし、これはあくまでテクニカル上の改善であり、ファンダメンタルズが大きく変化したわけではありません。

920円は短期的な上値抵抗

現在意識されている920円付近は、

  • 過去高値圏
  • 戻り売りが出やすいゾーン
  • 短期勢の利確ポイント

が重なる水準です。

実際、この価格帯では上昇スピードが鈍化しやすく、一旦調整に入る可能性が高いと考えられます。

押し目形成の可能性と注目水準

今後想定される値動きとしては、以下の3パターンが考えられます。

  1. 健全な押し目(最も理想的)
    • 押し目水準:860円〜800円
    • 出来高が減少しながら調整
    • 800円を終値ベースで割らない
      この場合、800円がレジスタンスからサポートへ転換した形となり、テクニカル的には上昇トレンド継続と判断できます。
  2. やや深めの調整
    • 一時的に800円を割り込む
    • 780円前後で下げ止まる
      このケースでも、すぐに800円を回復できれば、トレンド自体は大きく崩れていません。
  3. 注意が必要なケース
    • 出来高を伴って800円を明確に割り込む
    • 戻りが弱く、再び800円が上値抵抗になる
      この場合、920円は短期的な天井となり、800円〜920円のボックス相場に戻る可能性が高くなります。

テクニカルから見た投資スタンス

テクニカル面だけを見れば、

  • トレンドは改善している
  • ただし上値余地は限定的
  • 押し目を作りやすい局面

という評価になります。

一方で、前章で整理した通り、ファンダメンタルズに明確な成長ストーリーは見えません。

そのためハブは、

  • 短期〜中期:テクニカル主導の値幅取り
  • 中長期:積極的に保有する理由は乏しい

という位置づけが妥当でしょう。

まとめ|ハブの投資判断

ハブは、2024年2月期に黒字転換を達成し、2025年12月には株価が800円の節目を上抜けるなど、一時的な注目を集める局面にあります。

しかし、

  • 業績は回復局面に留まっている
  • 利益率が低く、成長レバレッジが効きにくい
  • 株価上昇は需給・テクニカル要因が中心

といった点を踏まえると、中長期で保有するメリットは限定的と考えられます。

現時点では、成長株として追いかけるよりも、冷静に距離を保つ、もしくは短期目線で向き合う銘柄という評価が適切でしょう。

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ABOUT ME
双樹
双樹
保全士・制御系エンジニア
FIREを目指して株式投資に挑戦し、学びをブログで発信中。

学生時代に取得した機械保全技能検定と第二種電気工事士を活かし、リーマンショック期に保全職として就職。
アベノミクス期に装置メーカーへ転職し制御設計を経験。
コロナ禍では工場勤務に転職し機械や設備の保守・点検やシステム導入に携わっています。

資格
●機械保全技能検定(電気系保全作業)
●第二種電気工事士
●エネルギー管理士
●2級ボイラー技士
●乙種第4類危険物取扱者
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