決算分析【ホテル、ニューグランド(9720)】1Qは営業利益14.9%増|宿泊・レストラン好調で増益
ホテル、ニューグランドの2026年11月期第1四半期決算は、宿泊・レストラン需要の回復を背景に増収増益となりました。
特に宿泊部門とレストラン部門が堅調に推移し、営業利益は前年同期比14.9%増、経常利益は同19.3%増となっています。
一方で、通期予想は据え置かれており、会社側は依然として慎重な見通しを維持しています。
この記事で分かること
- ホテル、ニューグランドの2026年11月期第1四半期決算の内容
- 宿泊・レストラン・宴会の各部門の動向
- 通期業績予想に対する進捗率
- 今後の注目ポイント
- 株価上昇余地とリスク
2026年11月期1Q決算概要
ホテル、ニューグランドの2026年11月期第1四半期は、売上高が前年同期比5.3%増の17.16億円、営業利益が同14.9%増の1.94億円となりました。
インバウンド需要や宴会需要の回復が追い風となり、利益率も改善しています。
| 項目 | 2026年11月期1Q | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 17.16億円 | +5.3% |
| 営業利益 | 1.94億円 | +14.9% |
| 経常利益 | 1.92億円 | +19.3% |
| 四半期純利益 | 2.33億円 | +24.0% |
| 1株当たり四半期純利益 | 198.07円 | +24.0% |
営業利益率は11.3%となり、前年同期の10.4%から改善しました。
売上高の伸び以上に利益が伸びているため、固定費負担の改善や客単価上昇の効果が出ていると考えられます。
セグメント別の状況
ホテル事業が全体の大半を占めており、宿泊・レストラン・宴会がバランス良く伸びています。
ホテル事業
ホテル事業の売上高は17.03億円で前年同期比5.3%増、営業利益は1.84億円で同15.6%増となりました。
部門別では特にレストラン部門の伸びが大きく、宿泊需要も引き続き堅調です。
| 部門 | 売上高 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 宿泊部門 | 5.31億円 | +5.5% |
| レストラン部門 | 4.08億円 | +9.7% |
| 宴会部門 | 5.75億円 | +2.4% |
宿泊部門はインバウンド需要と国内旅行需要の回復が寄与しているとみられます。
また、レストラン部門はホテル内利用だけでなく、外部客の利用増加も追い風になっている可能性があります。
不動産賃貸事業
不動産賃貸事業は売上高1297万円で前年同期比4.8%増、営業利益は974万円で同2.3%増となりました。
規模は小さいものの、安定収益源として機能しています。
財務状況
2026年2月末時点の総資産は84.14億円となり、前期末比で4.41億円減少しました。
一方で純資産は39.46億円まで増加しており、自己資本比率も42.0%から46.9%へ改善しています。
| 項目 | 2025年11月期末 | 2026年11月期1Q末 |
|---|---|---|
| 総資産 | 88.55億円 | 84.14億円 |
| 純資産 | 37.21億円 | 39.46億円 |
| 自己資本比率 | 42.0% | 46.9% |
利益剰余金の積み上がりにより財務体質は改善しています。
借入金も徐々に減少しており、コロナ禍からの回復局面が続いていると評価できます。
通期業績予想に対する進捗率
会社側は通期予想を据え置いています。
2026年11月期通期予想は、売上高64.98億円、営業利益1.60億円、経常利益1.24億円、純利益9800万円です。
第1四半期時点の進捗率は高く見えますが、ホテル事業は繁閑差が大きいため、会社側は慎重な見通しを維持していると考えられます。
| 項目 | 通期予想 | 1Q実績 | 進捗率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 64.98億円 | 17.16億円 | 26.4% |
| 営業利益 | 1.60億円 | 1.94億円 | 121.7% |
| 経常利益 | 1.24億円 | 1.92億円 | 155.6% |
| 当期純利益 | 0.98億円 | 2.33億円 | 238.6% |
営業利益や純利益はすでに通期予想を上回る水準となっています。
そのため、今後の四半期でも好調が続けば、上方修正期待が高まる可能性があります。
今後の注目ポイント
今後の注目点は以下の通りです。
- インバウンド需要がさらに拡大するか
- 宴会・婚礼需要が回復するか
- レストラン部門の高成長が続くか
- 通期業績の上方修正があるか
- 株主優待や配当利回りによる下支えが期待できるか
ホテル、ニューグランドは横浜を代表する老舗ホテルであり、ブランド力があります。
そのため、国内旅行需要や訪日観光客需要が拡大する局面では恩恵を受けやすい銘柄です。
一方で、景気悪化や個人消費の低迷、宴会需要の減速には注意が必要です。
まとめ
ホテル、ニューグランドの2026年11月期第1四半期は、宿泊・レストラン需要の回復を背景に増収増益となりました。
特に利益面の伸びが大きく、営業利益率も改善しています。
現時点では通期予想を据え置いていますが、第1四半期時点で利益進捗率が非常に高いため、今後は上方修正期待が高まりそうです。
短期的にはインバウンド関連・ホテル関連銘柄として注目できる一方、中長期では配当や優待を含めた安定保有銘柄としても見られそうです。
本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
ホテル、ニューグランドの事業内容は下記の記事で解説しています。
