HENNGE(4475)は何の会社?HENNGE Oneの事業・業績・決算を整理
HENNGE(4475)は、企業がクラウドサービスを安全に利用するための認証・アクセス管理・情報漏えい対策を提供するSaaS企業です。主力サービスの「HENNGE One」は、ID管理を基盤に、メールやファイル共有、端末、サイバー攻撃への対策まで扱います。
HENNGEを確認する際は、クラウドセキュリティというテーマだけでなく、継続収益を示すARR、契約企業数・ユーザー数、解約率、利益率を分けて見ることが重要です。
この記事では、HENNGEの事業内容、業績推移、最新決算、過去決算との比較、クラウド・セキュリティとの関わりを整理します。
HENNGE(4475)は何の会社?
HENNGEは、企業のクラウド利用を支えるクラウドセキュリティ企業です。主力サービスであるHENNGE Oneでは、複数のクラウドサービスへ安全にアクセスするためのID管理やシングルサインオン、多要素認証、アクセス制御を提供しています。
企業がMicrosoft 365やGoogle Workspaceなどを利用する場合、ID・パスワードの管理、不正アクセス、メールやファイル経由の情報漏えいが課題になります。HENNGE Oneは、こうした課題に対して認証・アクセス管理を中心に対応するサービスです。
また、認証だけでなく、メール・ファイル共有の情報漏えい対策、標的型攻撃への対応、端末を含めたセキュリティ対策も扱います。クラウド活用を進める企業にとって、利便性と安全性を両立するための基盤の一つといえるでしょう。
業績推移
HENNGEは、主力のHENNGE Oneを中心に継続課金型の事業を展開しています。2025年9月期は売上高・利益ともに増加し、2026年9月期も会社は増収増益を計画しています。
| 項目 | 2025年9月期実績 | 2026年9月期会社予想 |
|---|---|---|
| 売上高 | 109億24百万円 | 128億34百万円 |
| 営業利益 | 17億93百万円 | 20億57百万円 |
| 経常利益 | 18億54百万円 | 20億73百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 13億58百万円 | 15億95百万円 |
2026年9月期の会社予想は、売上高が前期比17.5%増、営業利益が同14.7%増です。売上規模の拡大を続けながら、利益も伸ばす計画となっています。
ただし、SaaS企業では売上高と営業利益だけでは十分ではありません。将来の継続収益の土台となるARR、契約企業数、契約ユーザー数、解約率を合わせて確認する必要があります。
2026年9月期第3四半期決算のポイント
2026年9月期第3四半期累計は、売上高93億90百万円、営業利益18億54百万円となり、前年同期比で増収増益となりました。
| 項目 | 2026年9月期第3四半期累計 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 93億90百万円 | 17.1%増 |
| 営業利益 | 18億54百万円 | 17.4%増 |
| 経常利益 | 18億57百万円 | 15.3%増 |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 13億61百万円 | 28.7%増 |
第3四半期時点のARRは125.2億円となり、前年同期比16.7%増でした。契約企業数は3,881社、契約ユーザー数は314万9,361人まで増加しています。また、直近12カ月の平均月次解約率は0.30%で、前年同期の0.36%から改善しました。
つまり、最新決算では売上・利益の増加だけでなく、継続収益の規模と顧客基盤の拡大、解約率の改善も確認できました。今後もARRの成長率と解約率を維持できるかが重要です。
2026年9月期第2四半期決算との比較
第2四半期累計では、売上高61億29百万円、営業利益12億68百万円でした。主力のHENNGE One事業の売上高は57億90百万円となり、前年同期比19.2%増となっています。
第3四半期では、売上高・営業利益の増加に加えて、ARR、契約企業数、契約ユーザー数、解約率まで確認できる内容になりました。四半期ごとの数字だけを見るのではなく、契約基盤が拡大しながら継続収益が積み上がっているかを追うことが重要です。
一方で、成長投資による費用増が利益率へ与える影響も確認が必要です。HENNGEは将来のARR拡大を重視しており、短期的な営業利益率だけで判断しない視点が求められます。
HENNGE Oneの成長を確認するポイント
HENNGE Oneは、企業のクラウド利用におけるID管理とアクセス制御を中心に、メール・ファイル共有の情報漏えい対策、サイバー攻撃対策などを提供しています。認証基盤は日常業務に組み込まれるため、利用企業が増え、ユーザー数が拡大し、解約率が低く保たれるかが事業の継続性に関わります。
HENNGEを確認する際は、ARRがどの程度増えているか、契約企業数とユーザー数が伸びているか、解約率が上昇していないかをまず見ます。そのうえで、広告宣伝費や人件費などの成長投資を吸収しながら、営業利益を伸ばせているかを確認します。
クラウド・セキュリティとの関わり
クラウドサービスの利用が広がるほど、ID・アクセス管理、不正アクセス対策、メール・ファイルの情報漏えい対策の重要性は高まります。HENNGE Oneは、このうちクラウド利用時の認証・アクセス管理を中心に担うサービスです。
ただし、クラウド・セキュリティ需要の拡大とHENNGEの業績成長は同じ意味ではありません。テーマ性だけで判断せず、ARR、契約企業数、解約率、利益率の変化を確認することが重要です。
投資するうえでの注目ポイント
HENNGEを確認する際は、売上高や営業利益に加えて、ARRの成長率を継続して確認する必要があります。ARRは継続課金型事業の将来の売上基盤を示す指標であり、一時的な案件の増減だけでは見えにくい事業の積み上がりを確認できます。
また、解約率が低い水準で維持できるかも重要です。認証・アクセス管理は企業の業務基盤に関わるため、導入後に継続利用されやすい一方、競合サービスとの比較や顧客の利用環境の変化は常に確認する必要があります。
さらに、契約企業数や契約ユーザー数の増加がARRと利益成長へつながっているかを見ることも大切です。成長投資によって費用が増えても、それを上回る売上成長を実現できるかどうかが、今後の収益性を判断するポイントになります。
まとめ
HENNGE(4475)は、HENNGE Oneを主力として、企業のクラウド利用に必要なID管理、アクセス制御、情報漏えい対策、サイバー攻撃対策を提供する企業です。
2026年9月期第3四半期は増収増益となり、ARR、契約企業数、契約ユーザー数の拡大と、解約率の改善も確認できました。
今後は、クラウド・セキュリティというテーマだけで判断せず、ARR成長、解約率、契約基盤、成長投資と利益率のバランスを確認しながら、継続収益の強さを見ていくことが重要です。
本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
