決算分析【ハンワホームズ(275A)】空間創造事業が牽引|法人案件拡大で利益急増
ハンワホームズの2026年2月期決算は、売上高・利益ともに大幅増収増益となりました。
特に、主力の空間創造事業で法人施設案件が伸びたことにより、営業利益は前期比5倍超まで拡大しています。
一方で、DEPOS事業は赤字が続いており、来期はPark-PFIや子会社化関連費用も重なるため、利益は一時的に減少する見通しです。
この記事で分かること
- ハンワホームズの2026年2月期決算内容
- 売上高・利益が大幅増加した理由
- 空間創造事業とDEPOS事業の状況
- 来期減益予想の背景
- 今後の注目ポイント
2026年2月期決算概要
ハンワホームズの2026年2月期は、売上高・利益ともに大幅に拡大しました。
特に営業利益は前期比505.2%増となっており、収益力が大きく改善しています。
| 項目 | 2025年2月期 | 2026年2月期 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 18.65億円 | 23.77億円 | +27.4% |
| 営業利益 | 0.19億円 | 1.15億円 | +505.2% |
| 経常利益 | 0.17億円 | 1.03億円 | +504.2% |
| 当期純利益 | 0.12億円 | 0.68億円 | +465.1% |
利益率も大きく改善しており、営業利益率は前期の1.0%から4.8%まで上昇しました。
これは、利益率の高い法人施設案件が増えたことに加え、工事案件の大型化が進んだためです。
空間創造事業が利益を牽引
今回の決算で最も評価できるのは、主力の空間創造事業が大きく伸びたことです。
空間創造事業は、住宅外構だけでなく、商業施設、ホテル、公共施設などの外構工事を行う事業です。
2026年2月期は、戸建住宅受注が横ばいだった一方で、法人施設案件の受注が好調に推移しました。
| 項目 | 2025年2月期 | 2026年2月期 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 11.30億円 | 15.80億円 | +39.8% |
| セグメント利益 | 0.35億円 | 1.44億円 | +314.1% |
住宅市場は着工件数の減少で厳しい状況が続いていますが、ハンワホームズは法人案件を増やすことで利益を確保しています。
特に、ホテルや商業施設向け案件は単価が高く、利益率改善にもつながりやすいです。
今後も、住宅向けだけでなく、法人向けや公共空間向けの案件比率を高められるかが重要になります。
DEPOS事業は売上増でも赤字拡大
一方で、ガーデン家具や屋外用品を販売するDEPOS事業は、売上は伸びたものの赤字が拡大しました。
| 項目 | 2025年2月期 | 2026年2月期 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 7.35億円 | 7.96億円 | +8.4% |
| セグメント利益 | ▲0.15億円 | ▲0.29億円 | 赤字拡大 |
展示会出展などを通じて法人向け売上は増加しましたが、ECモール売上が伸び悩んだことに加え、新規顧客開拓や販路拡大への投資が先行しました。
ただし、DEPOS事業は空間創造事業との相性が良く、工事受注後に家具や設備を提案できるため、長期的には収益化の余地があります。
現状では利益面よりも、法人顧客との接点拡大や販路づくりを優先している段階といえそうです。
財務面は改善も借入依存は高い
ハンワホームズは上場による資金調達もあり、純資産が大きく増加しました。
| 項目 | 2025年2月期 | 2026年2月期 |
|---|---|---|
| 総資産 | 8.84億円 | 13.53億円 |
| 純資産 | 0.53億円 | 2.30億円 |
| 自己資本比率 | 6.0% | 17.1% |
自己資本比率は改善しましたが、まだ17.1%と低く、借入依存度は高めです。
短期借入金は3.5億円、長期借入金は3.4億円まで増加しています。
また、契約資産が大きく増加しており、工事案件の増加に伴って運転資金負担も重くなっています。
営業キャッシュフローは2.97億円の赤字となっており、利益は出ていても資金繰りには注意が必要です。
来期は減益予想
2027年2月期は、売上高25.92億円、営業利益0.79億円を見込んでいます。
売上は増える一方で、営業利益は減少する予想です。
| 項目 | 2026年2月期実績 | 2027年2月期予想 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 23.77億円 | 25.92億円 | +9.0% |
| 営業利益 | 1.15億円 | 0.79億円 | -31.3% |
| 経常利益 | 1.03億円 | 0.75億円 | -27.5% |
| 純利益 | 0.68億円 | 0.39億円 | -43.3% |
減益要因としては、Park-PFI関連費用、子会社化関連費用、人材採用費、物流体制見直し費用などが先行するためです。
特に、りんくう公園のPark-PFI案件は2027年4月開業予定であり、現時点では投資フェーズにあります。
また、2026年3月にブレイントラスト株式会社を子会社化しており、不動産再生事業にも進出しました。
短期的には利益負担になりますが、中長期では新たな成長分野になる可能性があります。
今後の注目ポイント
今後の注目ポイントは以下の通りです。
- 法人施設案件の受注拡大
- Park-PFI案件の進捗
- DEPOS事業の黒字化
- 不動産再生事業とのシナジー
- 借入依存度の改善
- 営業キャッシュフローの回復
特に、空間創造事業の成長が続くかどうかは重要です。
住宅市場が弱い中でも、法人案件や公共空間案件を増やせれば、利益成長を維持できる可能性があります。
まとめ
ハンワホームズの2026年2月期決算は、空間創造事業の成長によって大幅増益となりました。
特に法人施設案件の拡大が利益率改善につながっており、住宅依存から脱却しつつある点は評価できます。
一方で、DEPOS事業は赤字が続いており、来期はPark-PFIや子会社化関連費用で減益予想となっています。
ただし、これは成長投資の影響が大きく、中長期では公共空間、不動産再生、法人案件の拡大による成長余地があります。
短期の利益減少だけでなく、その先の事業拡大につながるかを見極めたい銘柄です。
本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
