GMOペパボ(3633)の事業内容とリスク、業績修正・増配の詳細

GMOペパボ株式会社(証券コード:3633)は、GMOインターネットグループに属する企業で、個人向けのインターネットインフラサービスを中心に、EC支援、ハンドメイドマーケット、金融支援など多岐にわたる事業を展開しています。2025年9月16日には、通期連結業績予想の上方修正と期末配当の増額を発表し、翌17日の株価は前日比400円高の2,079円で取引を終え、ストップ高となりました。本記事では、同社の事業内容、リスク、業績修正・増配について詳しく解説します。
事業内容
GMOペパボの主な事業は以下の4つです
1. ドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業
「ロリポップ!」や「ヘテムル」などのレンタルサーバーサービス、「ムームードメイン」などのドメイン取得サービスを提供しています。これらは個人や中小企業向けの低価格帯のインターネットインフラサービスであり、同社の主力事業となっています。
2. EC支援事業
ネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」やリピート通販サービス「カラーミーリピート」、オリジナルグッズ作成「SUZURI」などを展開し、法人ユーザーの獲得を目指しています。
3. ハンドメイド事業
ハンドメイドマーケット「minne」を運営し、クリエイターとユーザーをつなぐプラットフォームを提供しています。
4. 金融支援事業
資金調達を支援するサービスを提供していますが、貸倒関連費用の増加が課題となっています。
リスク要因
GMOペパボが直面する主なリスクは以下の通りです。
情報セキュリティリスク
個人向け中心で数多くのデータを扱っているため、情報漏洩や不正アクセスなどのリスクが存在します。
金融支援事業の貸倒リスク
提携企業取引による請求書買取額の増加に伴い、滞留債権が発生し、貸倒引当金等の関連費用が増加しています。
市場競争リスク
インターネットインフラサービスやEC支援サービスは競争が激しく、価格競争や技術革新への対応が求められます。
業績修正と増配
2025年9月16日、GMOペパボは以下の通り発表しました。
通期連結業績予想の上方修正
経常利益を従来予想の8.6億円から11.9億円に、純利益を5.36億円から7.62億円に上方修正しました。これにより、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなりました。
期末配当の増額
期末配当を67円から96円に引き上げ、年間配当額は96円となります。これにより、配当利回りは3.99%から5.71%に上昇しました。
これらの発表を受けて、GMOペパボの株価は2025年9月17日にストップ高となり、前日比400円高の2,079円で取引を終えました。
今後の展望
GMOペパボは、今後も収益性の向上と株主還元の強化を目指すとしています。特に、ストック型ビジネスの価格改定効果や高単価比率の上昇が業績に寄与しています。しかし、金融支援事業の貸倒リスクや市場競争の激化など、リスク要因も存在します。投資家は、これらの要因を総合的に判断し、慎重な投資判断を行うことが重要です。
※本記事は情報提供を目的としており、投資判断を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。