【フィードフォースグループ(7068)】Shopify・SaaS・DXが追い風!事業内容や強み・今後の成長戦略を徹底解説
フィードフォースグループ(7068)は、デジタルマーケティング支援、SaaS、EC・DX支援を展開するIT企業です。特に世界的なECプラットフォーム「Shopify」の導入支援に強みを持ち、企業の集客からECサイト構築、顧客管理、業務効率化までをワンストップでサポートしています。
近年はEC市場やDX市場の拡大を追い風に事業領域を広げており、安定したストック収益を生み出すSaaS事業と高成長が期待されるDX事業を両輪として企業価値を高めています。
この記事では、フィードフォースグループの事業内容や強み、今後の成長戦略について分かりやすく解説します。
フィードフォースグループとは
フィードフォースグループは、「『働く』を豊かにする。~B2B領域でイノベーションを起こし続ける~」をミッションに掲げ、企業のデジタル活用を支援するBtoB企業です。
事業の中心となるのは、デジタルマーケティング支援、SaaS、DXの3領域です。それぞれ異なるビジネスモデルを持ちながらも、グループ会社同士が連携することで高いシナジーを生み出しています。
例えば、集客施策を支援するマーケティングサービスを提供した企業へ、自社開発のSaaSを提案し、さらにECサイト構築や業務効率化まで支援することが可能です。このように、一つのサービスだけではなく、企業の成長フェーズに合わせて幅広いソリューションを提供できることが、フィードフォースグループならではの強みとなっています。
フィードフォースグループの事業内容
プロフェッショナルサービス事業
プロフェッショナルサービス事業では、企業のデジタルマーケティングを支援しています。
主力サービスである「Anagrams」では運用型広告のコンサルティングを、「DF PLUS」では商品データを広告媒体へ最適化して配信するデータフィードマーケティングを提供しています。広告配信だけでなく、データ分析や広告運用の改善まで一貫して支援することで、顧客企業の売上拡大をサポートしている点が特徴です。
近年はインターネット広告市場が拡大を続けており、広告運用の高度化やデータ活用の重要性が高まっています。そのような市場環境を背景に、同社はエンタープライズ企業を中心とした顧客基盤を拡大しており、既存顧客との取引拡大に加え、新規顧客の獲得も進めています。決算でも同事業は増収増益となり、グループの利益を支える柱となっています。
SaaS事業
フィードフォースグループの成長を支えているのがSaaS事業です。
SaaS(Software as a Service)とは、ソフトウェアをクラウド経由で提供するサービスを指します。利用企業は月額料金などを支払いながら継続的に利用するため、提供企業にとっては安定したストック収益を積み上げられるビジネスモデルです。
同社では、ソーシャルログインサービス「ソーシャルPLUS」、LINEを活用したCRMツール「CRM PLUS on LINE」、データフィード管理ツール「dfplus.io」などを展開しています。これらはEC事業者やデジタルマーケティングを推進する企業を中心に導入が進んでおり、継続利用による安定収益を生み出しています。
特に「CRM PLUS on LINE」は、LINE公式アカウントとECサイトを連携させ、顧客との接点を強化できるサービスとして需要が拡大しています。さらに「dfplus.io」は複数の広告媒体へ商品情報を効率的に連携できるため、広告運用の効率化を実現するツールとして高い評価を受けています。こうしたSaaS事業の積み上げが、同社の高い利益率を支える重要な要因となっています。
DX事業
フィードフォースグループが今後の成長ドライバーとして位置付けているのがDX事業です。
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用して企業の業務やビジネスモデルを変革し、生産性向上や新たな価値を創出する取り組みを指します。人手不足やEC市場の拡大を背景に、多くの企業でDX投資が加速しており、同社にとっても大きな追い風となっています。
同社はShopifyを活用したECサイト構築支援やShopifyアプリの開発、IDソリューション、受注・出荷業務の自動化サービスなどを提供しています。単にECサイトを制作するだけではなく、構築後の運営や業務効率化、マーケティングまで一貫して支援できることが特徴です。
また、グループ会社にはShopify構築支援やアプリ開発を手掛ける企業が集まっており、それぞれの強みを組み合わせることで、顧客ごとに最適なソリューションを提供しています。さらに、Shopify向け顧客分析ツールを提供するECPowerを子会社化するなど、EC支援領域の強化も進めています。
国内でも数少ないShopify Premier Partnerとして豊富な導入実績を持つほか、近年はTikTok Shop関連の支援サービスにも注力しています。EC市場では販売チャネルの多様化が進んでおり、Shopifyを中心に複数の販売チャネルへ対応できる体制を構築していることは、同社の大きな競争優位性といえるでしょう。
フィードフォースグループの強み
フィードフォースグループの最大の強みは、「集客」「顧客管理」「EC構築」「業務効率化」までをワンストップで支援できることです。
一般的な企業では、広告運用会社、ECサイト制作会社、SaaSベンダーなどへ個別に依頼する必要があります。一方でフィードフォースグループは、グループ各社が連携することで、企業が抱えるさまざまな課題を包括的に解決できる体制を構築しています。
また、収益性の異なる事業を組み合わせることで景気変動の影響を受けにくいビジネスモデルを構築している点も特徴です。プロフェッショナルサービス事業が安定した利益を生み出し、その利益を成長性の高いSaaSやDX事業へ投資することで、中長期的な企業価値の向上を目指しています。
Shopify市場の拡大が追い風
フィードフォースグループを語るうえで欠かせないのがShopifyです。
Shopifyは世界175か国以上で利用される世界最大級のECプラットフォームであり、日本国内でも導入企業が増えています。従来は大企業を中心に利用されていましたが、近年では中小企業やD2Cブランドにも普及が進み、EC市場の拡大とともに需要が高まっています。
同社はShopifyを活用したECサイト構築だけでなく、マーケティング支援やアプリ開発、顧客管理、受注・出荷業務の自動化まで幅広いサービスを提供しています。そのため、ECサイトを構築した後も継続的な支援を行うことができ、長期的な取引につながりやすい点が強みです。
さらに、国内でも限られた企業しか認定されていないShopify Premier Partnerとして、高度な技術力と豊富な導入実績を持っています。近年はTikTok Shopへの対応も進めており、SNSとECを組み合わせた新たな販売チャネルの拡大にも取り組んでいます。
EC市場の成長が続く限り、同社のDX事業には大きな追い風となるでしょう。
SaaSによるストック型収益が安定成長を支える
フィードフォースグループのもう一つの強みは、SaaSによるストック型収益です。
広告運用やEC構築は案件ごとの売上が中心となりますが、SaaS事業では月額利用料が継続的に積み上がるため、安定したキャッシュフローを生み出せます。
同社が提供する「ソーシャルPLUS」「CRM PLUS on LINE」「dfplus.io」は、企業が一度導入すると継続利用されやすいサービスです。新規契約が増えるほど毎月の収益基盤が拡大するため、売上の安定化だけでなく利益率の向上にもつながります。
また、既存顧客に対して新たなサービスを提案しやすい点も特徴です。例えば、広告運用を支援している企業へSaaSを提案し、その後はDX支援へ展開するなど、グループ内でサービスを横断的に提供できます。このクロスセル戦略により、顧客単価の向上と長期的な取引関係の構築を実現しています。
グループシナジーが競争優位性を生む
フィードフォースグループは持株会社体制を採用しており、それぞれ専門性を持つグループ会社が事業を展開しています。
例えば、デジタルマーケティングを担当する会社、Shopify構築を手掛ける会社、SaaSを開発する会社、EC物流を支援する会社などが連携することで、単独企業では提供が難しい幅広いソリューションを実現しています。
さらに、2026年5月期にはShopify向け顧客分析ツールを提供するECPowerを子会社化しました。これにより、ECサイトの構築だけでなく、購買データの分析やマーケティング施策まで支援できる体制が強化されています。
企業のDXは単一のサービスだけでは完結しません。広告運用、ECサイト構築、顧客管理、物流、データ分析など複数の分野が連携することで、より大きな成果を生み出します。フィードフォースグループは、このような総合力を武器に競争優位性を築いている企業といえるでしょう。
AI活用による新たな成長にも期待
フィードフォースグループは、AIを事業成長の重要なテーマとして位置付けています。
広告運用では生成AIを活用した業務効率化を進めるほか、SaaS事業でもAI時代を見据えた新機能の開発を推進しています。また、DX事業ではEC運営の効率化やデータ活用を支援するサービス開発にも取り組んでおり、AI技術を各事業へ取り入れることで提供価値の向上を目指しています。
AIとEC、SaaS、DXを組み合わせたサービスは今後さらに需要が高まると考えられます。既存事業とのシナジーを活かしながら新たな価値を提供できるかが、中長期的な成長を左右するポイントとなるでしょう。
フィードフォースグループの今後の成長戦略
フィードフォースグループは、これまで培ってきたデジタルマーケティング支援に加え、SaaSやDX事業を成長の柱として事業領域を拡大しています。特にEC市場やDX市場は今後も拡大が見込まれており、同社にとって大きな追い風となる可能性があります。
ここでは、中長期的な成長が期待されるポイントを解説します。
EC市場の拡大とShopify需要の高まり
フィードフォースグループの成長を支える最大のテーマが、EC市場の拡大です。
国内ではEC化率が年々上昇しており、企業は実店舗だけでなくオンライン販売にも力を入れるようになりました。特に、自社ECサイトを構築できるShopifyは導入企業が増加しており、今後も市場拡大が期待されています。
同社はShopify Premier Partnerとして、ECサイト構築だけでなく、マーケティング支援やアプリ開発、受注・出荷業務の効率化まで幅広いサービスを提供しています。
さらに、TikTok Shopへの対応など販売チャネルの多様化にも取り組んでおり、EC事業者の成長を総合的に支援できる体制を構築しています。
EC市場が拡大するほど、同社が提供するサービスの需要も高まることが期待されます。
ストック型ビジネスの拡大
フィードフォースグループは、SaaS事業の拡大によって収益基盤をさらに強化しています。
SaaSは契約件数が増えるほど継続収益が積み上がるため、景気変動の影響を受けにくいビジネスモデルです。
同社が提供する「CRM PLUS on LINE」や「dfplus.io」などは、企業が継続的に利用するサービスであり、契約数の増加とともに安定した収益を生み出します。
また、新規顧客を獲得するだけでなく、既存顧客へ新たなサービスを提案するクロスセルも進めており、1社あたりの取引額を拡大できる点も強みです。
ストック収益の比率が高まれば、業績の安定性や利益率の向上にもつながるでしょう。
M&Aによる事業領域の拡大
フィードフォースグループは、自社開発だけでなくM&Aも積極的に活用しています。
2026年にはShopify向け顧客分析ツールを提供するECPowerを子会社化し、EC支援サービスをさらに強化しました。これにより、ECサイト構築から顧客分析、マーケティング支援まで、より幅広いサービスを提供できる体制が整っています。
同社は今後もグループシナジーが期待できる企業との提携やM&Aを進める可能性があり、事業規模の拡大が期待されます。
投資するうえでのリスク
一方で、フィードフォースグループには注意すべきポイントもあります。
まず、インターネット広告市場やEC市場は成長産業である一方、競争も激しい分野です。新規参入企業や海外企業との競争が激化した場合、価格競争や顧客獲得コストの上昇につながる可能性があります。
また、同社はShopify関連事業への依存度が高まっているため、Shopifyの仕様変更や戦略転換が事業へ影響を与える可能性もあります。
さらに、DX市場は今後も拡大が期待される一方で、技術革新のスピードが速く、継続的な開発投資が欠かせません。競争力を維持するためには、AIや新サービスへの投資を続けられるかが重要になるでしょう。
まとめ
フィードフォースグループは、デジタルマーケティング支援・SaaS・DXを3本柱とするIT企業です。
特にShopifyを活用したEC支援に強みを持ち、ECサイト構築からマーケティング、顧客管理、業務効率化までワンストップで提供できることが競争優位性となっています。
さらに、SaaSによるストック型収益やグループシナジーを活かした事業展開により、安定性と成長性を兼ね備えたビジネスモデルを構築しています。
EC市場やDX市場は今後も拡大が期待される分野であり、Shopify需要の拡大やAI活用の進展、M&Aによる事業領域の拡大など、中長期的な成長を後押しする材料も豊富です。
一方で、競争環境の激化やShopifyへの依存度などのリスクもあるため、今後は新サービスの展開や収益基盤の多様化が企業価値向上の重要なポイントとなるでしょう。
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本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
