キャピタル・アセット・プランニング(3965)株価と事業内容|安定配当と株主優待で注目の金融システム株

キャピタル・アセット・プランニングとは?
株式会社キャピタル・アセット・プランニング(3965)は、金融機関向けのシステムインテグレーション事業を中心に展開する企業です。
特に生命保険会社や銀行・証券会社向けのシステム開発に強みを持ち、統合資産管理システム「Wealth Management Workstation(WMW)」を自社開発・提供しています。
WMWは、金融・不動産・保険・税務などを統合管理でき、資産家向けの事業承継や財産承継の支援にも活用されています。また、AI技術を活用した相続方針や節税対策により、効率的な資産形成をサポートしています。
株価動向と投資家への影響
2025年8月期第1四半期決算では、売上高13.27億円(前年比19.2%増)、営業利益2.02億円(同74.7%増)を達成。業績は好調で、株価も安定的に推移しています。
配当・株主優待情報
- 配当金(予想):1株17円
- 顧客の将来資金をシミュレーション
- 配当利回り:約1.91%
- 権利確定月:3月、9月
- 株主優待:100株以上保有でQUOカード1,500円相当(権利確定月:9月)
安定した配当と使いやすい株主優待は、長期投資家にとって魅力的です。
事業の強み
1.金融機関向けシステムの専門性
老朽化したレガシーシステムの刷新やクラウド化など、金融機関のDX(デジタルトランスフォーメーション)ニーズに対応可能です。日本国内のレガシーシステム市場は年間約1兆8600億円規模と推定され、同社にとって安定的な受注機会が期待できます。
2.AI・DX技術の活用
資産承継や節税対策にAIを活用しており、効率的なサービス提供と将来的な収益拡大が期待されます。
3.新規事業領域の拡大
損害保険会社や少額短期保険会社向けの受託事業拡大を進め、既存市場に依存しない売上源を確保しています。
株価に影響するリスク要因
競争激化・技術革新リスク
FinTech企業の台頭や技術革新の速さにより、受注単価の低下や市場シェア減少の可能性があります。また、技術開発コストの増大で利益率が圧迫されるリスクもあります。
新規事業の収益化リスク
新規事業は収益化まで時間がかかる場合があり、市場の反応が期待に沿わないと株価が短期的に下落するリスクがあります。
大型投資・コスト負担
DX化やクラウド化のための大規模投資により、利益率低下やキャッシュフローへの影響が生じ、株価変動要因となります。
顧客依存リスク
主要顧客への依存度が高く、契約変更や受注減少が株価に影響する可能性があります。
マクロ経済リスク
金融機関のデジタル化需要を背景に、安定した成長を続けています。生成AIを活用した新サービスにも取り組んでおり、今後の成長余地も期待できます。
まとめ
キャピタル・アセット・プランニング(3965)は、金融DXの波に乗る成長株として注目されています。国内のレガシーシステム市場は年間1兆8600億円規模と大きく、同社は安定受注が期待できます。
加えて配当利回り1.9%とQUOカード株主優待もあり、長期投資家にとって魅力的な銘柄です。一方、競争激化や新規事業リスク、大規模投資コストなどにより株価は変動しやすいため、業績と市場環境の両面から慎重に判断することが重要です。
※本記事は情報提供を目的としており、投資判断を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。