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【AVANTIA(8904)】家を建てて終わらない、土地・施工・流通をつなぐ不動産事業

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家を探す人の選択肢は、新築の建売住宅だけではありません。土地から選んで注文住宅を建てる、中古住宅を買って改修する、住み替えのために今の家を売る。法人であれば、賃貸住宅や事業用不動産を建てる場面もあります。

AVANTIA(8904)は、こうした土地と建物の異なる場面に、グループの事業を配置しています。中核は戸建住宅ですが、マンション、建築・土木の請負、不動産流通、リフォームや仲介まで範囲が広がりました。新しい建物を供給するだけでなく、すでにある不動産を次の利用者へ渡す工程まで持つことが、同社を戸建会社の一言では表せない理由です。

この記事で分かること
  • 戸建住宅を中心に事業が前後へ広がる仕組み
  • 分譲型と請負型で仕事の始まり方が異なる理由
  • 不動産流通とリフォームが既存物件を再び動かす役割
  • 4商圏とグループ会社を使った地域展開
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家を選ぶ前から始まる戸建住宅事業

分譲戸建では、顧客が物件を見るより前にAVANTIAの仕事が始まっています。地域の土地情報を集め、取得した用地に合う区画と住宅を企画し、施工したうえで販売するからです。購入者が目にするのは完成した住まいですが、その前段には用地取得と商品企画があります。

一方、注文住宅では顧客が持つ土地や希望に合わせて家をつくります。公式住宅サイトは、自由設計の「AVANTIA 01」や規格型の商品を案内しています。完成品から選ぶ分譲住宅と、間取りや仕様を決める注文住宅では、顧客との接点も、工事が始まるまでの進め方も異なります。

この二つを同じ戸建住宅事業で扱う意味は、住宅の見た目を増やすことだけではありません。土地と建物をセットで探す人、自分の希望を反映したい人、選択肢を整理して決めたい人へ、異なる入口を用意できます。AVANTIAが中期経営計画で規格型注文住宅の展開を掲げる背景にも、建売中心の商品構成から請負型を広げる方針があります。

売れた建物をもう一度動かす不動産流通

新築住宅は引き渡せば最初の取引が完了します。しかし、土地や建物の利用はそこで終わりません。転居や相続、事業計画の変更があれば売却され、買い手は改修や建て替えを検討します。

AVANTIAの不動産流通事業は、中古住宅、土地、一棟収益不動産など、すでに存在する物件を扱います。状態や立地を見極め、自社で再生して販売するのか、売り手と買い手を仲介するのかを判断し、物件を次の利用へつなぎます。戸建・マンション事業が新しい不動産をつくるのに対し、流通事業は既存の不動産へ再び取引の機会を生み出す役割です。

京都のグループ会社ドリームホームは、建売、注文住宅、土地、中古住宅、リフォームを一つの地域で扱っています。顧客が新築だけでなく中古購入や改修を選ぶ場面にも接点を持つ具体例です。建てる前の土地探しから、引き渡し後の売却・再生まで顧客との接点を持てることが、グループの事業範囲を広げています。

自ら売る分譲型、依頼を受けて建てる請負型

AVANTIAの事業を理解するうえで、建物の種類以上に大切なのが仕事の始まり方です。分譲型では、会社が用地を取得し、建物を企画・施工して販売します。販売前に土地や建物へ資金を投じるため、どこに何をつくるかという判断が事業の出発点です。

請負型では、顧客から依頼を受け、契約した建物や工事を完成させます。個人向けの注文住宅だけでなく、木造集合住宅、公共施設、工場、道路、上下水道など、顧客と工事内容が変わります。グループ会社のジェイテクノは、土木・インフラ、建築、住宅設備の工事を担っており、個人向け戸建とは異なる施工需要を扱います。

中期経営計画2028では、首都圏・中部圏で先行する規格型注文住宅や木造集合住宅の「BizFill System」を関西・九州へ展開し、請負型事業の比率を段階的に高める方針が示されました。これは単なる新商品の追加ではなく、会社が土地を仕入れて販売する仕事に、依頼を受けて建てる仕事を厚くする事業構成の変更です。

4商圏を支える地域の入口とグループ機能

不動産は、同じ商品を全国へ配送するようには売れません。土地価格、住宅需要、法規制、暮らし方が地域ごとに異なり、用地情報や買い手・売り手との接点も現地にあります。

AVANTIAは中部を基盤に、関西、首都圏、九州を含む4商圏の深耕を掲げています。支店やグループ会社は、地域の物件情報を集め、住宅を販売し、工事や引き渡し後の対応を行う入口です。共通ブランドを掲げるだけではなく、各地域で土地を見つけ、顧客へ提案し、施工できる体制が必要になります。

同時に、グループ会社が多ければ自動的に事業がつながるわけではありません。用地・物件情報、販売網、施工人材をどの地域へ配置するかが実務上の課題です。会社が中期経営計画でグループ・組織再編と経営資源の再配分を掲げているのは、事業領域を増やした後に、それぞれの機能を4商圏で使える形へ整える段階にあるためです。

今回確認した一次資料では、請負型事業の地域展開と海外不動産事業の確立が方針として示されています。ただし、未開示の新サービスや事業間の効果まで記事側で想定することはできません。計画が店舗、商品、工事サービスとしてどこまで具体化するかは、今後の会社開示で確かめる必要があります。

まとめ

AVANTIAは、戸建住宅を中核にしながら、土地・建物に関わる仕事を前後へ広げてきた不動産グループです。分譲住宅とマンションは新しい住まいを企画して販売し、請負工事は顧客の依頼を受けて建物やインフラを完成させます。不動産流通とリフォームは、既存物件を次の所有者・利用者へつなぎます。

そのため、同社を見るときは住宅ブランドの数だけでなく、土地を見つける、建てる、売る、再生するという工程を、4商圏のどこで誰が担うのかに注目すると事業の姿がつかみやすくなります。中期経営計画2028では、建売中心から請負型を広げ、グループ機能を地域へ展開する方針が明確になっています。

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本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。

ABOUT ME
双樹
双樹
保全士・制御系エンジニア
FIREを目指して株式投資に挑戦し、学びをブログで発信中。

学生時代に取得した機械保全技能検定と第二種電気工事士を活かし、リーマンショック期に保全職として就職。
アベノミクス期に装置メーカーへ転職し制御設計を経験。
コロナ禍では工場勤務に転職し機械や設備の保守・点検やシステム導入に携わっています。

資格
●機械保全技能検定(電気系保全作業)
●第二種電気工事士
●エネルギー管理士
●2級ボイラー技士
●乙種第4類危険物取扱者
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