【サムコ(6387)】AI・データセンター需要が追い風!3Qは増収増益・上方修正・増配を発表
サムコ(6387)は2026年7月期第3四半期決算を発表しました。
生成AIの普及を背景に、データセンター向け需要や光デバイス向け需要が拡大したことで、売上高・各利益とも前年同期を上回る好決算となりました。また、通期業績予想の上方修正に加え、年間配当予想の増配も発表しており、今後の成長性にも期待が高まる内容となっています。
2026年7月期第3四半期決算
まずは決算概要です。
| 項目 | 2026年7月期3Q | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 74.1億円 | +18.8% |
| 営業利益 | 18.6億円 | +33.7% |
| 経常利益 | 19.6億円 | +43.4% |
| 四半期純利益 | 13.8億円 | +42.1% |
売上高・営業利益・経常利益・四半期純利益のすべてで前年同期を上回る増収増益となりました。特に利益の伸びが売上高を大きく上回っており、収益性の改善も確認できる内容です。
決算のポイント
今回の決算で最も注目したいのは、AI関連需要の拡大が実際の業績に反映され始めたことです。
会社は、生成AIの普及を背景としたデータセンター向け需要の拡大により、先端ロジック半導体や高性能メモリ市場が堅調に推移したと説明しています。また、光デバイスなどデータセンター内通信に使用されるデバイスメーカーからの引き合いも好調であり、売上増加につながりました。
さらに、エッチング装置を中心に受注残高は100億円を突破しました。通期業績予想の上方修正と増配も発表されており、今回の好業績は一時的な要因ではなく、受注環境の改善を背景とした内容であることがうかがえます。
用途別売上は電子部品と化合物半導体がけん引
用途別売上を見ると、成長分野が明確になっています。
| 用途 | 前年同期比 |
|---|---|
| 化合物半導体 | +52.9% |
| 電子部品 | +151.6% |
| 部品・メンテナンス | +20.5% |
| シリコン半導体 | -65.2% |
電子部品分野は前年同期比151.6%増と大きく伸びました。高周波フィルター用途に加え、量子デバイス用途の販売が増加したことが主な要因です。また、化合物半導体分野では光デバイス向け需要が拡大し、AI向けデータセンター投資の拡大が追い風となりました。
一方で、シリコン半導体分野は解析用途装置の販売が減少したことから前年同期を下回っています。ただし、成長分野が業績全体をけん引しており、事業構造の変化が見られる決算となりました。
受注残は100億円を突破
半導体製造装置メーカーでは、売上以上に受注状況が重要視されます。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 受注高 | 128.5億円 |
| 受注残高 | 105.6億円 |
受注高・受注残ともに大きく増加しました。特にエッチング装置の受注残は71.8億円まで積み上がっており、今後の売上につながる案件を十分に確保している状況です。
受注残高が100億円を超えたことは、来期以降の業績拡大を期待させる材料といえるでしょう。
通期業績予想を上方修正
好調な業績を受けて、会社は通期業績予想を上方修正しました。
| 項目 | 前回予想 | 修正後予想 |
|---|---|---|
| 売上高 | 102.0億円 | 107.8億円 |
| 営業利益 | 22.8億円 | 26.3億円 |
| 経常利益 | 23.3億円 | 27.2億円 |
| 当期純利益 | 16.4億円 | 19.2億円 |
売上高だけでなく利益面も大きく引き上げられており、会社は足元の受注環境や販売状況に自信を深めていることがうかがえます。
年間配当予想を増配
業績予想の上方修正とあわせて、年間配当予想も引き上げられました。
| 項目 | 前回予想 | 修正後予想 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 年間配当 | 60円 | 75円 | +15円 |
年間配当は60円から75円へ15円増額されました。業績拡大だけでなく株主還元も強化しており、会社の業績に対する自信がうかがえる内容となっています。
今後の注目ポイント
今回の決算では、AI関連投資やデータセンター需要の拡大が、光デバイスや化合物半導体向け装置の販売増加につながっていることが確認できました。さらに、受注残高は100億円を超え、来期以降の業績を支える案件も積み上がっています。
一方で、半導体製造装置メーカーは顧客企業の設備投資動向によって業績が左右される業種です。今後は受注残の消化状況や新規受注の推移に加え、AI関連投資やデータセンター向け需要が継続するかどうかが重要なポイントとなるでしょう。
まとめ
サムコの2026年7月期第3四半期決算は、生成AIやデータセンター向け需要を背景に増収増益を達成した好決算となりました。
特に、電子部品や化合物半導体分野が大きく伸長したことに加え、受注残高は100億円を突破しています。また、通期業績予想の上方修正と年間配当の増配も発表されており、中長期的な成長期待を高める内容でした。
今後はAI関連投資や半導体設備投資の動向に加え、高水準の受注残がどのように売上へ反映されていくかに注目したいところです。記事内に商品プロモーションを含む場合があります。
高水準の受注残がどのように売上へ反映されていくかに注目したいところです。
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