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【DMP(3652)】急騰の背景と今後の展望|AI半導体「Di1」受注開始で注目度急上昇

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DMP(3652)の株価が急騰しています。
同社はAI推論チップやGPU技術を手掛ける国内有数の半導体ベンチャーで、「AI×半導体×国産技術」という3つの注目テーマを兼ね備えています。
2025年10月以降はAI関連への資金流入が再び強まり、出遅れ銘柄として再評価の動きが進行中です。

この記事では、株価上昇の背景・企業の強み・テクニカル分析・今後の見通しをわかりやすく解説します。

株価急騰の理由

DMPの株価上昇は、複数の好材料が同時に重なった結果です。
まず背景にあるのが、生成AIの普及による半導体需要の再拡大です。GPUやAI推論チップを手掛けるDMPは、AI処理を高速化する技術力を持ち、国内では数少ないAI半導体企業として再び注目を集めています。

加えて、国策支援の流れも株価を押し上げる要因となりました。政府は半導体の国内生産力強化を掲げており、防衛や自動運転など安全保障に関わる分野での技術自立が求められています。DMPのAIプロセッサ技術は、こうした国策テーマとの親和性が高いことから、思惑買いを呼び込んでいます。

さらに、投資家の資金シフトも追い風となりました。生成AIブームで株価が高騰した大手AI関連株から、比較的割安な中小型株へ資金が流れており、DMPはその「出遅れ銘柄」として再評価が進んでいます。

このように、AIブーム再燃 × 国策支援 × 出遅れ物色という三つの要因が重なり、短期間で株価が上昇する展開となりました。

企業概要・業績動向

DMPは、GPUやAI推論チップなどの半導体技術を手掛ける国内有数のベンチャー企業です。特に、画像認識や自動運転、監視カメラといった分野での応用が可能なエッジAI向けSoC(System on Chip)の開発に強みを持っており、国内市場では希少な存在として注目されています。

近年は、次世代エッジAIカメラ用チップ「Di1」の開発・量産投資に注力しており、その影響で売上や利益は短期的に波があります。

2025年9月には開発キットの受注開始が発表され、技術力の実績と将来の売上期待が市場で評価されました。このように、同社はまだ投資フェーズにあるものの、国産AIチップとしての希少性と技術力の高さが強みとなり、テーマ株として注目される要因となっています。

一方で、事業規模が小型であるため、業績が市場期待に追いつかない場合の株価調整リスクも存在します。特に、量産や販売が計画通り進まなければ短期的な株価の変動は大きくなる可能性があります。しかしながら、継続的な受注や製品化が進めば、中長期的に安定した成長を期待できる企業です。

テクニカル分析

DMPの株価は、2025年9月の開発キット受注発表を契機に急上昇しました。しかし、直近では25日移動平均線に頭を押される形となっており、短期的な上昇は一時的に抑えられています。この状態は、投資家心理として「ここで一旦利確されやすい」というサインでもあり、上昇トレンドが停滞していることを示唆します。

株価の上値の節目としては、2500円付近がレジスタンスラインとして意識され、ここを明確に上抜けできるかが次の上昇局面のカギとなります。一方で、25日移動平均線で反発する動きがあれば短期トレンドは維持され、押し目買いのタイミングとしても注目されます。出来高やMACD、RSIの勢いが伴えば、反発力がさらに強まる可能性があります。

下値では、2200円付近がサポートラインとして機能しており、ここを割り込むと短期的な調整リスクが高まるポイントです。全体として、DMPは「材料出現後に短期上昇トレンドに転換した局面」にありつつ、25日移動平均線・2500円レジスタンス・2200円サポートの三つが今後の株価動向を左右する重要なポイントとなります。

私の見解

テクニカル指標だけで判断せず、材料進捗や市場環境とあわせて総合的に見ることが重要です。

リスク・懸念点

DMPはテーマ株として魅力的ですが、投資にあたってはいくつかのリスクを押さえておく必要があります。

まず、思惑先行の株価上昇です。開発キットの発表やAI関連の話題で急騰しているため、材料が一巡すると利確売りが入りやすく、短期的な株価調整の可能性があります。テーマ株特有の値動きの荒さは、特に個人投資家にとって注意が必要です。

次に、業績の不確実性です。DMPは量産・販売の初期段階にあり、現状では投資フェーズの影響で利益が安定していません。計画通りに受注や量産が進まない場合、株価の上昇が抑制される可能性があります。

さらに、小型株ならではのボラティリティも懸念材料です。出来高が少ない場面では価格が乱高下しやすく、大口投資家の売買や短期資金の影響を受けやすい傾向があります。

そのほか、外部環境の変化も注意が必要です。半導体市場の需給変動や為替、国際的なサプライチェーン問題が株価に影響することがあります。また、競合他社の技術開発や製品投入スピードによっては、DMPの技術優位性が相対的に低下するリスクも存在します。

私の見解

DMPは魅力的なテーマ株である一方、短期の思惑や業績不確実性、外部要因によるボラティリティに左右されやすい点を理解して投資判断を行うことが重要です。

今後の見通し・注目ポイント

DMPの今後を考える上では、短期・中期の両方の視点から株価の動きを注視することが重要です。

短期的には、株価が25日移動平均線に頭を押されている状態が続いており、上昇が一時的に抑えられています。ここから反発して上抜けできるかどうかが注目ポイントであり、押し目買いのタイミングとしても意識されます。一方で、株価は2500円付近がレジスタンス、下値では2200円付近がサポートとして機能しており、この水準を基準にトレード判断が行われやすい状況です。

中期的には、開発キット「Di1」の受注・試作・量産の進捗が、株価上昇の主要材料となります。量産や製品採用実績が増えるほど、テーマ株としての思惑だけでなく、業績改善による安定的な上昇も期待できます。特に、自動運転や産業用AI機器などの実需分野で採用が拡大するかどうかが、中長期の成長のカギとなります。

さらに、DMPは国策支援の半導体分野や防衛・産業用途と親和性が高く、政策関連の追い風も中長期の注目ポイントです。政府の半導体投資や技術支援の動きに合わせて、株価が反応する可能性があります。

私の見解

DMPの株価は「材料進捗 × テクニカル節目 × 政策・市場環境」の三つを総合的に確認することが重要だと思います。

短期では25日移動平均線やレジスタンス・サポートの動きに注目し、中長期では製品採用実績や業績進捗を追うことで、投資判断の精度を高められる銘柄と言えるでしょう。

まとめ

DMPは「AI×半導体×国産技術」という明確なテーマを持つ銘柄で、低位ながら短期の材料と中長期の成長期待が重なり、株価急騰の動きを見せています。

短期的には、開発キットの受注や試作・量産進捗、テクニカル指標の動きが株価を左右します。中期的には、実需に基づく製品搭載実績や売上・利益の改善がテーマ株としての評価をさらに後押しする可能性があります。

一方で、思惑先行の短期急騰や小型株特有のボラティリティ、業績不確実性、外部環境の変化といったリスクも存在します。そのため、投資判断は材料の進捗や業績動向、チャートの動きとあわせて総合的に行うことが重要です。

まとめ

DMPは、短期トレードとして押し目を狙う戦略、中長期のテーマ株投資として成長を追う戦略、どちらにも対応できる銘柄と言えるでしょう。

ABOUT ME
双樹
双樹
保全士・制御系エンジニア
FIREを目指して株式投資に挑戦し、学びをブログで発信中。

学生時代に取得した機械保全技能検定と第二種電気工事士を活かし、リーマンショック期に保全職として就職。
アベノミクス期に装置メーカーへ転職し制御設計を経験。
コロナ禍では工場勤務に転職し機械や設備の保守・点検やシステム導入に携わっています。

資格
●機械保全技能検定(電気系保全作業)
●第二種電気工事士
●エネルギー管理士
●2級ボイラー技士
●乙種第4類危険物取扱者
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