決算分析【GameWith(6552)】GameWith光が成長ドライバーに浮上し黒字転換
GameWithが2026年5月期第3四半期決算を発表しました。
売上高は前年同期比24.0%増、営業利益は前年の赤字から黒字へ転換しており、かなり強い内容となっています。
特に注目されるのは、GameWith光を含むISP事業が独立セグメントとして開示された点です。これまで「その他」に含まれていた事業が切り出されたことで、会社側も今後の成長ドライバーとして期待していることが分かります。
この記事で分かること
- GameWithの2026年5月期第3四半期決算の内容
- 黒字転換となった理由
- メディア・eスポーツ・ISP各事業の状況
- GameWith光の成長性
- 今後の株価材料
2026年5月期第3四半期決算概要
GameWithの2026年5月期第3四半期累計の売上高は31.3億円、営業利益は1.88億円となりました。
前年同期は2.17億円の営業赤字でしたが、今期は黒字転換しています。
| 項目 | 2026年5月期3Q | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 31.3億円 | +24.0% |
| 営業利益 | 1.88億円 | 黒字転換 |
| 経常利益 | 2.02億円 | 黒字転換 |
| 純利益 | 1.44億円 | 黒字転換 |
売上総利益は12.5億円まで拡大している一方、販管費はほぼ横ばいでした。
そのため利益率が大きく改善し、営業利益は前年の赤字から4億円超改善しています。
黒字転換の理由
今回の好決算は、複数の事業が同時に改善したことが大きな要因です。
特に寄与したのは以下の3点です。
- メディア広告の単価改善
- eスポーツ事業の黒字化
- GameWith光の契約者増加
従来のGameWithは広告依存の強い会社という印象がありました。
しかし今回の決算では、eスポーツ事業やISP事業が利益面で大きく改善しており、収益源の多角化が進んでいることが確認できます。
メディア事業は広告単価改善で堅調
メディア事業の売上高は17.7億円、営業利益は5.23億円となりました。
| セグメント | 売上高 | 前年同期比 | 営業利益 |
|---|---|---|---|
| メディア | 17.7億円 | +15.5% | 5.23億円 |
| eスポーツ・エンタメ | 9.3億円 | +64.5% | 0.48億円 |
| ISP | 3.1億円 | +25.1% | ▲0.05億円 |
| その他 | 1.1億円 | ▲34.9% | ▲0.79億円 |
メディア広告ではPV単価改善施策が進み、広告収益が伸びています。
また、タイアップ商材の販売が好調だったことで、メディアソリューションも伸長しました。
攻略サイト市場は成熟している印象がありますが、単価改善によって収益性を高めている点は評価できます。
eスポーツ事業が黒字化
今回の決算で最もインパクトが大きいのは、eスポーツ・エンタメ事業の黒字転換です。
売上高は9.3億円と前年同期比64.5%増加し、営業利益は4898万円となりました。
前年同期は1.83億円の営業赤字だったため、大幅な改善です。
好調の背景には以下があります。
- 高額賞金収入の獲得
- タイアップ案件の増加
- VALORANT部門の好成績
特にVALORANT部門は「VCT Pacific 2026 Kickoff」で健闘しており、競技成績が収益に直結する構造となっています。
eスポーツ事業はボラティリティが高いものの、成功時の利益インパクトが非常に大きい事業と言えます。
GameWith光が成長ドライバーに浮上
今回の決算で最も注目したいのは、ISP事業の独立開示です。
これまでGameWith光は「その他」に含まれていましたが、今期からISP事業として切り出されました。
これは会社側がGameWith光を重要事業と認識していることを示しています。
ISP事業の売上高は3.1億円、営業損失は560万円まで縮小しました。
前年同期は7500万円の営業赤字だったため、かなり黒字化に近づいています。
成長要因は以下の通りです。
- 契約者数の増加
- 事業効率化によるコスト抑制
- ゲーマー向け低遅延回線の需要拡大
GameWith光は、ゲーム攻略サイトとの親和性が高く、既存ユーザー基盤を活用できる点が強みです。
今後黒字化が実現すれば、GameWith全体の利益成長を押し上げる可能性があります。
財務面も安定
財務面では、自己資本比率が78.6%と高水準を維持しています。
現金及び預金も21.8億円あり、財務リスクは限定的です。
- 自己資本比率:78.6%
- 現金及び預金:21.8億円
- 純資産:28.2億円
- 利益剰余金:21.0億円
借入金もほぼ解消しており、財務体質はかなり良好です。
今後の株価材料
今後の株価材料としては、以下が注目されます。
- GameWith光の黒字化
- eスポーツ事業の継続黒字
- 広告単価改善の継続
- 通期利益予想の上方修正
会社側の通期営業利益予想は0~1億円ですが、3Q時点で1.88億円まで進捗しています。
このため、保守的な会社予想と見ることができ、上方修正期待も高まりそうです。
特にGameWith光が今後黒字化すれば、市場からの評価が大きく変わる可能性があります。
まとめ
GameWithの2026年5月期第3四半期決算は、売上高24.0%増、営業利益黒字転換と非常に強い内容でした。
特にGameWith光を含むISP事業の成長が鮮明になっており、今後の主力事業へ成長する可能性があります。
また、eスポーツ事業も黒字化しており、広告依存からの脱却が進んでいる点も評価できます。
短期的には上方修正期待、中長期ではGameWith光の黒字化が最大の注目材料となりそうです。
本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
GameWithの事業内容は下記の記事で解説しています。
