フェリシモ（3396）の株価上昇理由と事業内容・リスクまとめ

最近、フェリシモ（証券コード：3396）の株価が注目されています。この記事では、株価上昇の背景と、企業の事業内容・リスクについて詳しく解説します。

株価上昇の理由

2025年9月30日、フェリシモは上期（3〜8月）の連結経常利益を、従来予想6,400万円から2億4,700万円に上方修正しました。この発表を受け、株価は大きく上昇しています。

上方修正の主な理由は以下の通りです。

バリューチェーンの見直し

ファッション商品を中心に、企画から生産・販売までの工程を統合し、売上原価の削減と利益率向上を実現。

神戸ポートタワーでの集客増

人気キャラクターやコラボ企画により集客数が増加し、売上・利益を押し上げた可能性があります。

為替差益の影響

円安による外貨預金の評価益が利益を押し上げたと考えられます。

通期の業績予想は据え置かれており、下期の不確実性に配慮した慎重な姿勢も株価上昇の材料として安心感を与えています。

フェリシモの事業内容

フェリシモは、女性向けの通信販売事業を中心に展開する企業です。主な事業

1. フェリシモ定期便毎月、ファッション・美容・雑貨・手づくりキットなどの商品を届けるサブスクリプションサービス。
2. フェリシモパートナーズギフト商品や季節限定品、産地直送品などを特急便・予約便で提供。
3. 神戸ポートタワー事業観光施設運営を通じて集客・収益の向上を図る。

これらの事業を通じ、安定した収益基盤と顧客との長期的な関係構築を目指しています。

投資家が注意すべきリスク

フェリシモへの投資を考える際は、以下のリスクを理解することが重要です。

1. 顧客獲得の難航新規顧客が計画通り獲得できない場合、売上や利益に影響。
2. コスト上昇リスク物流費・人件費・システム投資費用の増加が利益を圧迫。
3. 為替変動リスク円安や円高が輸入コストや海外事業の収益に影響。
4. 競合他社の動向新サービスや価格競争の激化により、顧客流出や利益率低下の可能性。
5. マクロ経済リスク景気低迷や消費者の購買意欲減退が売上に影響。

まとめ

フェリシモの株価上昇は、上期業績予想の上方修正が主な引き金。事業は定期便、ギフト販売、観光施設運営など多角的で安定性がある。投資にあたっては、顧客獲得やコスト、為替などのリスクも考慮が必要。株価の動向と事業内容・リスクを総合的に理解した上で、投資判断することが重要です。

※本記事は情報提供を目的としており、投資判断を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。

双樹

保全士・制御系エンジニア

FIREを目指して株式投資に挑戦し、学びをブログで発信中。

学生時代に取得した機械保全技能検定と第二種電気工事士を活かし、リーマンショック期に保全職として就職。
アベノミクス期に装置メーカーへ転職し制御設計を経験。
コロナ禍では工場勤務に転職し機械や設備の保守・点検やシステム導入に携わっています。

資格
●機械保全技能検定（電気系保全作業）
●第二種電気工事士
●エネルギー管理士
●2級ボイラー技士
●乙種第4類危険物取扱者