【オートウェーブ(2666)】カー用品店からミニモールへ|業務スーパーが利益を爆増させる理由
株価は直近高値をブレイクし、高値圏での横ばいが続いています。
一見すると派手な動きはありませんが、このチャートは大口が静かに集めている形そのものです。

では、なぜ今この銘柄に資金が入っているのでしょうか。
その理由は、今回の決算に隠されています。
今週の決算分析はこちらでまとめています。
決算は会社予想を大幅に上振れ
2026年3月期 中間決算は、会社予想を大きく上回りました。
- 営業利益:予想79 → 実績109(+38%)
- 経常利益:予想134 → 実績175(+30%)
- 純利益:予想76 → 実績101(+32%)
数字だけ見てもかなり強い内容です。
それにも関わらず、株価はまだ大きく反応していません。
その理由は「市場が決算の本質に気づいていない」からです。
業績を押し上げている正体は「業務スーパー事業」
セグメント別の利益を見ると、異常な変化が起きています。
- 前年:10,937千円
- 今年:53,285千円(+387%)
これは単なる売上増ではなく、利益構造が変わり始めているサインです。
なぜ業務スーパーでここまで利益が伸びるのか
業務スーパーは
- 原価が極めて低い(神戸物産ルート)
- 人件費が少ない
- 廃棄ロスがほぼない
- 現金商売で在庫回転が早い
つまり、利益とキャッシュフローが非常に出やすいビジネスです。
実際に営業キャッシュフローは
- 前年:65百万円
- 今年:303百万円(約5倍)
利益の質が劇的に改善しています。
本質はここ:オートウェーブは土地と建物を大量に持っている
貸借対照表を見ると
- 土地:25億円
- 建物:17億円
つまり、業務スーパーを出店する際に
土地取得・駐車場整備・建物建設
といった最もコストの重い部分が不要なのです。
既存の敷地・建物・駐車場をそのまま活用できます。
イメージは「車屋の隣に業務スーパー」
広い敷地を持つカー用品店の一角に業務スーパーを併設。
すると何が起きるか。
- 車検待ちの2時間で買い物
- スーパー来店客が車検・整備を認知
- 駐車場は共用
ここに回遊が生まれます。
カー用品店単体では「年1〜2回の来店」だったものが、業務スーパーにより「週1回行く場所」へ変わります。
カー用品店から「ロードサイド型ミニモール」へ
市場はまだオートウェーブを「カー用品店」と見ています。
しかし実際に起きていることは
ロードサイドの広大な不動産を活用し、
高収益小売モデルを積み上げるビジネスへの転換
これはビジネスモデルの変化です。
今回の+387%は一時的な好調ではなく、構造変化の初動と考えられます。
それでも株価が急騰していない理由
短信にはこう書かれています。
「通期予想の修正はありません」
これにより市場は
「たまたま上振れただけ」と判断しています。
しかし中身を見ると、たまたまではなく収益構造そのものが変わり始めていることが分かります。
この“認識ギャップ”が今の株価です。
チャートに表れているサイン
- 直近高値ブレイク
- 出来高増加
- 高値圏で押さない横ばい
これは、決算の中身に気づいた大口が静かに集めている時に出る典型的な形です。
まだ材料視されていないからこそ、急騰していません。
まとめ
オートウェーブは今カー用品店の会社からロードサイド生活拠点(ミニモール)を作る会社へ変わり始めています。
業務スーパーは売上のための事業ではなく、利益とキャッシュフローを生む装置です。
市場がこの構造変化に気づいたとき、株価の評価も一段変わる可能性があります。
本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
