【2026年1月29日株式市場】金ETFが総噴火…相場は“有事モード”へ 千代田化工とオキサイド急騰の裏側
日経平均株価は本日、指数としては方向感に乏しい推移となり、TOPIXも上値の重い展開となりました。
指数主導の相場が一服する中、短期資金はテーマ性の強い銘柄や値動きの軽い中小型株へと向かっており、個別株主導の相場展開がより鮮明となっています。
為替は円安水準を維持しているものの、指数全体を押し上げる動きにはつながらず、本日の市場では指数よりも材料性・需給要因・テーマ性を手掛かりとした売買が中心となりました。
今週の市場全体の流れはこちらでまとめています。
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市場背景・海外動向
指数が停滞する中で、東証グロース・スタンダード市場を中心に短期資金の流入が目立ちました。
特に本日は、値上がり率ランキング上位に金・資源・エネルギー・宇宙・防衛・先端材料といった銘柄群が同時に並ぶ、非常に特徴的な動きが見られました。
一見バラバラに見える銘柄群ですが、資金の流れには一貫性があり、有事・資源価格上昇を起点としたテーマ物色が相場全体に波及している様子がうかがえます。
注目テーマ別の動き
成長・グロース株(小型株中心)
本日は値動きの軽い小型株にも短期資金が集中しました。
- グリーンモンスター(157A)
- Def consulting(4833)
- RVH(6786)
- ネクストウェア(4814)
- コラボス(3908)
業績というより、ボラティリティや需給を背景とした値幅取りの動きが中心です。
指数停滞局面では、こうした銘柄に資金が向かいやすい地合いが継続しています。
バイオ・ヘルスケア関連
- ステラファーマ(4888)
- オンコリスバイオファーマ(4588)
- あすか製薬HD(4886)
有事テーマの連想から放射線・医療・核関連へと資金が波及した動きが見られました。
テーマ性を背景にした短期資金の流入が中心です。
有事相場では放射線医療・核医療関連にも連想物色が広がる傾向があります。
バイオテーマがどのような市場構造で動くのかは、下記の記事で詳しく解説しています。
化学・素材/先端素材関連
本日、特に強さが際立ったのがこのセクターです。
- 四国化成HD(4099)
- オキサイド(6521)
- イーディーピー(7794)
- 小野測器(6858)
- 放電精密加工研究所(6469)
半導体材料・単結晶・精密加工・高機能素材といった先端材料分野に資金が集中しました。
オキサイドのストップ高をきっかけに、素材・加工・検査工程へと連想物色が広がっています。
本日、四国化成HDは業績上方修正と増配IRを材料に急騰。詳細は下記記事で解説しています。
半導体・半導体装置・周辺インフラ
本日は主力半導体銘柄ではなく、その周辺工程に位置する銘柄群の上昇が目立ちました。
- インスペック(6656)
- EDP(7794)
- 小野測器(6858)
検査・材料・精密測定といった、半導体製造に不可欠な分野へ資金が向かっています。
これは単なる半導体物色ではなく、
宇宙・防衛・先端材料 → 半導体材料・検査
という深い産業チェーンに沿った資金移動が起きていることを示しています。
製造業・実体経済関連(エンジ・工業・加工)
- 千代田化工建設(6366)
- 三谷商事(8066)
- 三井海洋開発(6269)
- 日野自動車(7205)
特に千代田化工建設は出来高3,900万株超の急騰となり、LNG・水素・中東プラントといったエネルギーインフラ関連に資金が流入しました。
ここから相場全体が「資源・有事テーマ」を認識したと考えられます。
宇宙・防衛関連
- ispace(9348)
- アストロスケールHD(186A)
- ブルーイノベーション(5597)
有事テーマの後半に位置する宇宙・防衛銘柄へも資金が拡散しました。
テーマの波及が段階的に進んでいる様子が確認できます。
ETF(貴金属・資源)への資金流入
本日はETFの上昇も非常に特徴的でした。
- 金ETF(1326、1540、1672、447Aほか)
- 銀ETF(1542)
- パラジウムETF(1675、1543)
- 銅ETF(1693)
- ウランETF(224A)
株式よりも先に金・貴金属へ資金が流入している点は、市場がリスクオフ・有事モードに傾いているサインと考えられます。
まとめ|指数は様子見も“有事テーマ”を軸に個別物色が加速
- 日経平均・TOPIXは方向感に乏しい展開
- 金・貴金属ETFが一斉高
- 千代田化工を起点にエネルギー・資源へ資金流入
- オキサイドを起点に先端材料・半導体工程へ波及
- 宇宙・防衛・バイオへ連想物色が拡大
- テーマ性・需給改善を軸とした銘柄選別が中心
指数が動かない局面では、引き続きテーマ理解がリターンに直結する相場が継続する可能性が高いと考えられます。
本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
