【協立エアテック(5997)】業績悪化でも株価が上昇する理由|決算・事業内容・今後の見通し
協立エアテックの事業内容
協立エアテック株式会社は、空調・防災関連機器の製造を主力とするメーカーです。ビルや工場向けのダンパー、吹出口・吸込口、VAVユニットなどを中心に、公共施設・商業施設・住宅まで幅広く製品を供給しています。
特徴は「建設需要に連動する製造業」である点です。景気や建設投資の影響を受けやすい一方、公共投資や更新需要が下支えとなる構造を持っています。
協立エアテックと同じ空調関連株でありながら事業構造が異なる「日本空調サービス」との比較記事も公開しています。
2025年12月期 第3四半期決算の要点
2025年12月期第3四半期(累計)の決算は以下の内容でした。
- 売上高:84.4億円(前年同期比 +2.8%)
- 営業利益:3.2億円(▲24.5%)
- 経常利益:3.5億円(▲22.4%)
- 純利益:2.5億円(▲16.7%)
売上は増加したものの、原材料費や労務費の上昇により利益が大きく圧迫されています。
業績が悪いのに株価が上昇している理由
一見すると「業績悪化=株価下落」と考えがちですが、協立エアテックの株価は逆に底堅く推移しています。その理由は以下の通りです。
業績悪化は想定内だった
原材料高や住宅着工減少は業界全体の共通課題であり、市場ではすでに織り込み済みでした。決算内容は「想定より悪くない」と受け止められています。
財務体質が非常に健全
自己資本比率は約65%と高水準で、財務リスクが小さい企業です。赤字転落の懸念が小さく、下値不安が限定的です。
利益回復フェーズへの期待
売上は維持されているため、原材料価格の落ち着きや価格転嫁が進めば利益回復が見込まれます。市場は「今の数字」よりも「次の改善」を見ています。
建設・空調・防災というテーマ性
公共投資、防災、省エネといった中長期テーマに直結しており、テーマ株として資金が入りやすい状況です。
需給要因とテクニカル面
時価総額が小さく、売りが一巡すると株価が動きやすい構造です。決算通過後の悪材料出尽くしが買いを誘いました。
今後の注目ポイント
- 原材料価格・労務費の動向
- 価格転嫁の進捗
- 公共投資・非住宅分野の受注動向
これらが改善すれば、利益率の回復が期待されます。
リスク要因
- 住宅着工の低迷が長期化する可能性
- コスト上昇が想定以上に続く場合
短期的には業績のブレが大きくなる点には注意が必要です。
まとめ
協立エアテックは、足元の決算こそ弱含んでいますが、
- 業績悪化は想定内
- 財務は健全
- 利益回復余地が大きい
という点から、株価は先行して評価されている状況です。
業績回復局面に入った際には、再評価が進む可能性がある銘柄と言えるでしょう。
※本記事は投資判断を推奨するものではありません。
最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
