【カネミツ(7208)】業績改善はどこまで織り込んだ?株価1071円・1170円突破が分岐点
カネミツは、2025年後半からテクニカル指標が段階的に好転しており、2026年3月期の大幅増益決算を背景に、長期レンジ相場からの上放れを試す局面にあります。
現状の株価水準では、業績はまだ完全には織り込まれておらず、前回高値1,170円が今後の重要な分岐点となります。
今後の株価水準を考える上では、業績だけでなく他の成長株や高配当株との比較も重要です。
業績は本当に改善しているのか?
2026年3月期中間決算では、売上高は微減となったものの、利益面は大きく改善しています。
- 営業利益:前年同期比 +44.6%
- 経常利益:前年同期比 +41.8%
- 中間純利益:前年同期比 +33.3%
生産性改善やコスト削減が進み、国内トランスミッション部品を中心に利益体質が強化されている点が特徴です。通期予想EPSは131円とされており、数字の裏付けを伴った業績回復局面に入っていると判断できます。
業績改善局面では、決算をきっかけに評価が変わる銘柄を横断的に確認しておくことも有効です。
テクニカルの時系列変化
カネミツのチャートは、以下のように段階的な改善を示しています。

- 2025年8月:三役好転
- 中長期トレンドが上昇へ転換
- 2025年12月:ストキャスティクス ゴールデンクロスモ
- メンタム改善、再上昇の兆し
- 2026年1月:MACD ゴールデンクロス
- トレンド継続性を示唆
これは、「期待 → 業績確認 → 定着」という、業績改善を織り込みながら形成される理想的なテクニカル推移といえます。
現在の株価はどの位置にあるのか?
- 現状株価:1,071円
- サポートライン:980円
- 前回高値(レジスタンス):1,170円
株価は約半年間、980円〜1,170円のレンジで推移してきました。現在はそのレンジ中段に位置しており、通期予想EPS131円を基準としたPERは約8.2倍。
この水準は、業績を完全に織り込んだ水準ではないと判断できます。
上値余地と分岐点
第一の関門:1,170円
前回高値であり、ここを明確に上抜けられるかが最大の注目点になります。
- 1,170円時のPER:約8.9倍
- 通期業績を「概ね織り込んだ」と判断できる水準
この水準を突破・定着できれば、次は1,250円前後(PER9.5倍程度)が意識される展開となります。
下落時のリスクシナリオ
● 第一サポート:980円
- 半年以上機能してきたレンジ
- 下限ここを割ると短中期トレンドは否定される
● 次のサポート:800円付近
- 過去の出来高集中帯
- EPS131円基準でPER約6倍
800円水準は、業績悪化を前提にした悲観的な評価水準であり、現状の増益基調が維持される限り、到達する可能性は高くないと考えられます。
投資判断の整理
- 980円〜1,100円台前半
- 業績織り込み途中のゾーン
- 1,170円
- 業績織り込み完了の分岐点
- 1,250円超
- 来期成長期待を先取り
- 980円割れ
- トレンド否定
- 800円
- 悲観織り込み完了水準
まとめ
カネミツは、テクニカル好転 × 業績改善 × 低PERという条件がそろい始めた銘柄です。
現状の1,071円は、業績を織り込みに行く途中段階と考えられ、前回高値1,170円を突破できるかが、次の評価フェーズへの分かれ道となりそうです。
今回のように、週足でゴールデンクロスや三役好転が確認されている銘柄は他にも存在します。
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