【2025年12月23日株式市場】暗号資産・AI・創薬テーマに短期資金集中、グロース株中心に値動き活発
本日の東京株式市場では、暗号資産・生成AI・バイオ創薬といった成長テーマへの関心が再び高まり、グロース市場およびスタンダード市場を中心に株価急騰銘柄が相次ぎました。
個別IRをきっかけとした明確な材料株に加え、テーマ性や需給要因を背景に短期資金が集中した中小型・低位株も目立ち、上昇理由の性質が銘柄ごとに分かれる一日となっています。
低位株・AI・半導体関連に短期資金集中
本日の東京株式市場では、暗号資産・生成AI・バイオといったテーマ性を持つ銘柄と、明確な公式材料が確認されている銘柄が混在する形で、値上がり率上位銘柄が相次ぎました。
特に、低位・小型で値動きの軽いグロース株に短期資金が集中しており、IR内容を素直に評価する動きと、テーマ性や需給を優先した投機的な買いが同時に進行する一日となっています。
Def consulting(4833)
Def consultingは、P2P.orgおよびBITPOINTとの連携を通じた「ETH運用の高度化」に関する取り組みを公表しており、これが株価急騰の背景と見られます。
暗号資産市場の回復基調と重なる形で、同社がイーサリアム(ETH)を中心としたWeb3・デジタルアセット関連分野へ事業領域を広げる可能性が意識され、低位株という需給面の軽さも相まって、短期資金が一気に流入しました。
もっとも、現時点では具体的な収益規模や業績インパクトについての定量的な説明は限定的であり、足元の株価上昇は事業転換への期待を先行して織り込む動きが中心と考えられます。
今後は、実際の運用スキームや収益モデルに関する追加開示が注目されます。
Veritas In Silico(130A)
Veritas In Silicoは、mRNAを標的とする核酸医薬品に関する自社パイプラインの特許出願を発表しており、これが株価上昇の材料として評価されました。
同社はAI創薬を強みとするバイオベンチャーであり、今回のIRは
- 自社創薬パイプラインの進展
- 将来的なライセンスアウトや共同研究への期待
を想起させる内容となっています。
AI創薬関連は市場でテーマ性が高く、特許出願という明確な研究成果の可視化が評価され、短期資金が流入した形です。
もっとも、創薬ビジネスの特性上、実用化や収益化までには時間を要するため、足元の上昇は研究進展に対する期待先行の側面が強いと見られます。
今後は、開発ステージの進捗や提携・導出に関する動向が注目されます。
売れるネット広告社G(9235)
売れるネット広告社グループは、AI新規事業に関する複数のIRを相次いで開示しており、これらが株価急騰の主因と見られます。
具体的には、
- 経営者特化型AIブートキャンプの共同開始
- 新設部署による上半期予算の前倒し達成
- FiNANCiEを活用したD2Cトークンによる資金調達
- AI検索(AEO)支援、物流アウトソーシング、AI内製化支援といった新事業展開
など、AIを軸とした事業多角化と収益化への道筋が一気に示されました。
これにより、単なる構想段階ではなく、「実需を伴うAI事業への移行が進んでいるのではないか」との見方が広がり、株価は大幅高となりました。
一方で、新規事業が多岐にわたる分、各施策の収益寄与時期や持続性はまだ不透明です。
今後は、業績予想への反映や、具体的な数値開示が株価の持続性を左右するポイントとなります。
テーマ別まとめ解説
本日の株式市場では、暗号資産・生成AI・バイオ創薬といった成長テーマへの再評価に加え、低位・小型株への需給主導の短期資金流入が同時に進行し、グロース市場およびスタンダード市場を中心に株価急騰銘柄が相次ぎました。
特に、暗号資産/Web3関連、AI・IT関連、バイオ・創薬関連、需給主導の低位・小型株といった複数テーマで物色が広がっており、市場全体としてはテーマ循環型の相場展開となっています。以下、主要テーマごとに当日の動きを整理します。
暗号資産・Web3関連:ETH運用・トークン活用への期待
Def consulting(4833)・売れるネット広告社グループ(9235)など
暗号資産・Web3関連では、事業連携や新たな活用モデルを示すIRを背景に資金流入が目立ちました。
Def consultingは、P2P.orgおよびBITPOINTとの連携を通じたETH運用の高度化を掲げており、暗号資産市場の回復基調と相まって、Web3分野への事業拡張期待が株価を押し上げました。
また、売れるネット広告社グループは、FiNANCiEを活用したD2Cトークンによる資金調達を打ち出しており、Web3を活用した新たな収益モデルへの期待が意識されています。
もっとも、両銘柄とも現時点では収益インパクトの定量的な説明は限定的であり、足元の上昇はテーマ性と需給を重視した先行的な動きと見る向きが多い状況です。今後は、具体的な運用実績や収益化フェーズへの進展が注目されます。
生成AI・IT関連:事業多角化と実需化への期待
売れるネット広告社グループ(9235)・AIストーム(3719)など
生成AI・IT関連では、AIを軸とした新規事業展開や業績改善期待を背景に物色が活発化しました。
売れるネット広告社グループは、AI研修、AI検索(AEO)支援、AI内製化支援、物流アウトソーシングなど、複数のAI関連施策を同時に展開しており、AI活用が単なる実証段階から実需・収益化フェーズに移行しつつあるのではないかとの見方が広がっています。
一方で、新規事業が多岐にわたる分、個別施策ごとの収益寄与時期は不透明であり、今後は業績への反映状況や継続的なIR開示が株価の持続性を左右する局面となりそうです。
バイオ・創薬関連:特許・研究進展を材料視
Veritas In Silico(130A)など
バイオ・創薬関連では、研究開発の進展を示すIRが材料視されました。
Veritas In Silicoは、mRNAを標的とする核酸医薬品に関する自社パイプラインの特許出願を発表しており、AI創薬分野での技術的優位性や将来的なライセンスアウトへの期待が株価上昇につながりました。
もっとも、創薬分野は実用化・収益化までに時間を要するケースが多く、足元の株価上昇は研究成果に対する期待先行の動きと位置づけられます。今後は、開発ステージの進捗や外部提携の有無が注目材料となります。
需給主導・低位株:テーマと値動きの軽さが後押し
Def consulting(4833)・モブキャストHD(3664)など
需給主導の低位・小型株では、株価水準の低さとテーマ性を背景に短期資金が集中し、値幅を伴った上昇が目立ちました。
Def consultingは暗号資産テーマ、モブキャストHDなどは低位・軽量株としての位置づけが意識され、明確な業績材料以上に需給主導の値動きが先行した形です。
テクニカル面では短期的なトレンド形成が進む一方、材料面の裏付けは限定的であり、急騰後の反動やボラティリティの高さには引き続き注意が必要なテーマといえます。
まとめ
本日は、暗号資産・生成AI・バイオ創薬といった成長テーマへの短期資金流入と、低位・小型株への需給主導の物色が同時に進行し、グロース市場およびスタンダード市場を中心に値動きの大きい一日となりました。なかでも、Def consultingは暗号資産関連事業への取り組みを示すIRを背景に、テーマ性と株価水準の軽さが意識され、出来高を伴って株価が急伸しました。
テーマ株物色の面では、事業領域拡張や新たな収益モデルを示すIRが素直に評価される展開となっています。売れるネット広告社グループは、AI研修やAI検索支援、Web3を活用したトークン資金調達など複数の新規施策を打ち出しており、AIを軸とした事業多角化が収益化フェーズに向かうとの期待から、短期資金の流入が目立ちました。個々の施策の収益寄与は今後の確認が必要なものの、成長ストーリーを伴うIRが評価されやすい地合いといえます。
また、バイオ・創薬関連では、Veritas In SilicoがmRNAを標的とする核酸医薬品に関する自社パイプラインの特許出願を発表しており、研究開発の進展を材料に株価が上昇しました。AI創薬というテーマ性も相まって、将来的なライセンスアウトや提携への期待が先行する形で買いが入ったと見られます。
一方で、需給面では、明確なIRを伴うテーマ株と、低位性・値動きの軽さを背景とした需給主導銘柄の双方に資金が向かう二極化が確認されました。出来高を伴う急騰銘柄が多く、短期売買中心の展開ながらも、テーマ追随型の資金が広く市場に回っている様子がうかがえます。
総じて、指数動向よりも個別IR・テーマ性・需給要因が株価を左右するニュース主導型の相場環境が継続しています。短期的な過熱感や材料出尽くしには注意が必要な一方、今後も暗号資産・AI・創薬といった成長テーマや、需給改善を伴う中小型株を中心に、テーマ資金が循環する展開が続く可能性が高いと考えられます。
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