【デジタルグリッド(350A)】再エネPF・調整力が伸長し営業利益10.0%増|次期は減益計画
デジタルグリッド(350A)の2026年7月期は、売上高が前期比15.6%増、営業利益が同10.0%増となりました。再生可能エネルギーPF事業と調整力事業が伸び、Power PF事業と合わせて業績を支えています。
一方、2027年7月期は売上高の増加を見込みながら、営業利益は5.0%減の計画です。本記事では、事業別の伸び、次期計画、系統用蓄電池への投資とキャッシュ・フローを整理します。
再エネPF・調整力事業の拡大で営業利益10.0%増
2026年7月期の売上高は71億1,391万円、営業利益は30億1,777万円でした。電力価格に関するリスクヘッジを担うPower PF事業に加え、再エネPF事業と調整力事業が増収・増益となり、全体の営業利益を押し上げました。
| 項目 | 2025年7月期 | 2026年7月期 | 前期比 |
| 売上高 | 61億5,360万円 | 71億1,391万円 | 15.6%増 |
| 営業利益 | 27億4,272万円 | 30億1,777万円 | 10.0%増 |
| 経常利益 | 26億1,410万円 | 29億952万円 | 11.3%増 |
| 当期純利益 | 18億7,004万円 | 20億3,767万円 | 9.0%増 |
再エネPFと調整力事業が伸長
再エネPF事業の売上高は7億1,149万円で前期比58.5%増、セグメント利益は3億7,016万円で同207.4%増となりました。再エネ調達・供給の仕組みを提供する「RE Bridge」では、登録発電所の容量が2GWを超えています。
調整力事業を含むその他事業は、売上高5億1,801万円で前期比82.3%増、セグメント利益は1億3,644万円となり黒字へ転換しました。系統用蓄電池の取り扱い容量が165MWを超えたことなどが、事業拡大の一因です。
Power PFは契約容量を拡大
Power PF事業の売上高は58億8,440万円で前期比8.6%増、セグメント利益は34億9,958万円で同0.9%減でした。需要家との契約容量は871MWまで拡大しており、会社は電力市場の変化を踏まえてプラットフォームの拡大を進めています。売上の伸びとセグメント利益の動きが一致しない点は、価格・調達環境などを含めて今後も確認が必要です。
次期は売上増でも営業利益5.0%減の計画
2027年7月期の会社予想は、売上高79億6,700万円で前期比12.0%増、営業利益28億6,500万円で同5.0%減です。経常利益は23億9,400万円、当期純利益は16億7,300万円を計画しています。配当予想は1株当たり0円で据え置かれました。
会社は電力市場での競争環境を見込みつつ、Power PFの容量・ポジション拡大、再エネPFでのFIP・PPAの拡大、系統用蓄電池のアグリゲーション・アセットマネジメントの拡大を進める方針です。売上成長だけでなく、利益率と調整後EBITDAの推移を確認することが重要になります。
蓄電池投資で営業CFはマイナス。資金調達と財務を確認
2026年7月期の営業キャッシュ・フローは18億4,987万円のマイナス、投資キャッシュ・フローは43億9,682万円のマイナスとなりました。固定資産の取得による支出が大きく、系統用蓄電池などへの投資が進んでいます。
一方、財務キャッシュ・フローは78億9,420万円のプラスとなり、借入による資金調達が増加しました。総資産は308億1,700万円、自己資本比率は34.1%です。投資拡大局面では、案件の稼働状況、資金調達、営業キャッシュ・フローの改善時期を合わせて確認する必要があります。
今後の注目ポイント
今後は、Power PFの契約容量が利益へどう結び付くか、再エネPFのFIP・PPA拡大、系統用蓄電池の案件進捗が重要です。また、次期は営業減益計画であるため、電力市場の競争環境や投資の進行が利益率・キャッシュ・フローへ与える影響を確認しましょう。
デジタルグリッドの事業全体を確認したい方へ
デジタルグリッドの電力プラットフォーム、再エネPF、調整力事業の役割は、事業記事で解説しています。決算の数値と合わせて、各事業がどのように収益へつながるかを確認してください。
まとめ
デジタルグリッドの2026年7月期は、再エネPF事業と調整力事業の拡大を背景に、売上高・営業利益ともに増加しました。Power PF事業の契約容量拡大に加え、再エネ調達・系統用蓄電池の領域が事業の広がりを支えています。
ただし、2027年7月期は売上増でも営業減益の計画であり、蓄電池投資に伴うキャッシュ・フローと資金調達にも注目が必要です。テーマ性だけで判断せず、各事業の容量・利益率・資金の動きを継続して確認しましょう。
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本記事は投資判断を推奨するものではありません。
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