【スズデン(7480)】営業利益154%増で上方修正|配当176円へ大幅増配
スズデン(7480)の2027年3月期第1四半期は、売上高152.0億円、営業利益9.71億円となり、営業利益は前年同期比154.5%増加しました。会社は通期予想を上方修正し、年間配当も105円から176円へ引き上げています。業績と株主還元が同時に大きく改善した決算です。

売上高47.7%増、営業利益154.5%増!2027年3月期第1四半期決算を解説
| 項目 | 前年同期 | 2027年3月期1Q | 前年同期比 |
| 売上高 | 102.9億円 | 152.0億円 | +47.7% |
| 営業利益 | 3.82億円 | 9.71億円 | +154.5% |
| 経常利益 | 4.54億円 | 10.68億円 | +135.3% |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 3.03億円 | 7.15億円 | +135.8% |
| 営業利益率 | 3.7% | 6.4% | +2.7ポイント |
売上増加に加えて営業利益率が3.7%から6.4%へ改善しており、決算の質は良好です。人的資本やDXへの投資で経費は増えましたが、売上総利益の増加が上回りました。
主力顧客である電気機器、電子部品、産業機械業界の受注環境が好調に推移しています。生成AI向け高性能半導体や最先端メモリへの設備投資も追い風です。
全商品分野が2桁成長
| 商品分野 | 売上高 | 前年同期比 |
| FA機器 | 86.24億円 | +55.5% |
| 情報・通信機器 | 14.04億円 | +50.4% |
| 電子・デバイス機器 | 18.56億円 | +34.3% |
| 電設資材 | 32.36億円 | +39.9% |
最大分野のFA機器は、制御機器やRFIDなどの販売が伸び、55.5%増となりました。情報・通信機器では産業用パソコンやネットワーク機器、電子・デバイス機器ではコネクターやノイズフィルターが増加しています。
電機・電子部品販売事業は売上高151.2億円、営業利益9.88億円で、それぞれ48.6%増、156.8%増でした。一方、製造事業は売上高0.78億円、営業損失0.17億円です。全社成長はほぼ販売事業が担っており、製造事業の赤字改善は残る課題となります。
通期業績予想・配当を確認
通期営業利益予想を39.6億円へ上方修正
| 項目 | 修正後通期予想 | 前期比 | 1Q進捗率 |
| 売上高 | 645億円 | +40.5% | 23.6% |
| 営業利益 | 39.6億円 | +91.1% | 24.5% |
| 経常利益 | 42.6億円 | +82.1% | 25.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 27.8億円 | +61.4% | 25.7% |
第1四半期の好調を受け、会社は通期予想を引き上げました。進捗率は利益項目で25%前後となり、修正後計画に対しておおむね順調です。
ただし、前年同期比の伸び率に比べると進捗率は突出していません。これは会社が好調な受注環境を通期予想へ織り込んだためです。今後は月次売上高と半導体製造装置関連の受注動向を確認する必要があります。
年間配当は176円へ増額
| 年度・予想 | 中間配当 | 期末配当 | 年間配当 |
| 2026年3月期実績 | 36円 | 75.50円 | 111.50円 |
| 2027年3月期・期初予想 | 48円 | 57円 | 105円 |
| 2027年3月期・修正後予想 | 86円 | 90円 | 176円 |
年間配当予想は105円から176円へ71円増額されました。前期実績111.50円と比べても64.50円の増配です。中間配当だけでも86円を予定しており、好業績を早い段階で株主へ還元する姿勢が示されています。
もっとも、配当は業績連動の性格が強く、半導体設備投資が調整局面に入れば将来の配当額も変動しやすくなります。現在の高配当額を固定的な水準と考えない方が安全です。
今後の注目ポイント
半導体設備投資の循環と運転資金を確認
営業キャッシュフローは6.31億円のプラスでした。売上債権が9.04億円、棚卸資産が4.49億円増えたものの、税引前利益と仕入債務の増加で吸収しています。
配当金の支払いなどで財務キャッシュフローは10.77億円のマイナスとなり、現金及び現金同等物は63.71億円へ減少しました。自己資本比率は57.0%で財務基盤は安定していますが、売上急拡大に伴う運転資金の増加には注意が必要です。
まとめ
スズデンの第1四半期は、売上高47.7%増、営業利益154.5%増となる大幅な増収増益でした。FA機器を中心に全商品分野が2桁成長し、営業利益率も改善しています。
会社は通期営業利益を39.6億円へ上方修正し、年間配当を176円へ増額しました。成長性と株主還元の両面で強い決算ですが、半導体設備投資の循環と増加した運転資金には注意が必要です。月次売上高、販売事業の利益率、製造事業の赤字が今後の確認点になります。
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