2025.09.16

3‑Dマトリックス（7777）決算後急騰の背景と今後の株価リスク・見通し

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決算後に株価が急騰した理由

3‑Dマトリックス（7777）が決算発表後に急騰した背景には、業績改善と黒字化の達成があります。2026年4月期第1四半期決算では、売上高21.94億円（前年同期比＋48％）、営業利益は900万円の黒字に転換。

さらに経常利益9.38億円、純利益7.65億円と、2期ぶりの最終黒字化を達成しました。第1四半期で通期予想に対して進捗率が271％超と高く、市場でポジティブに受け止められました。

米国市場での止血材や再生医療向け素材の売上が前年同期比で約87％増加。さらに為替差益の寄与もあり、業績の質が向上しました。市場では「成長軌道への回帰」や「黒字化達成」という期待が確認され、リスクオンの買いが強まったことも株価急騰の要因です。

急騰の背景は一過性の可能性もあり、第1四半期の好調さが今後も続く保証はありません。臨床試験や承認プロセスの不確実性、海外販売の進捗、追加資金調達条件、競合製品による市場シェアの侵食など、株価下落リスクも存在します。

欧州・米国での止血材市場拡大

再生医療・DDS向け素材の商用化

提携先との販売契約やライセンス契約の獲得

これらは中長期的に株価を押し上げる要因です。ただし、技術承認や臨床試験の遅延・失敗、資金調達や知財リスクも株価変動に影響します。

短期的には決算やニュースフローを注視した投資、長期的には技術・承認・海外展開の進捗を確認する慎重な姿勢が求められます。3‑Dマトリックスは高リスク・ハイリターン型のバイオベンチャーであるため、株価の変動幅も大きくなりやすいことを理解したうえで投資判断をすることが重要です。

※本記事は情報提供を目的としており、投資判断を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。